■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK ZERO 07
■日時:2023年4月30日(日)
■会場:176box
■住所:大阪府豊中市庄内東町5丁目7-25
記事・写真提供:DEEP☆KICK実行委員会
4月30日(日)豊中市・176BOXにて『DEEP☆KICK ZERO 07』が行われた。第1部「DEEP☆KICK ZERO 06」の2部目の興行となった今大会はプロ本戦5試合、3名のプロデビューに加えDEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝、ランキング戦など様々な試合が開催。とりわけデビューの3選手・2試合は見どころの多い内容だった。
メインイベント DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R
×力哉(BKジム)
〇真琴(NJKF誠輪ジム)
判定0-3(27-29、28-30、27-30)
メインイベントとして開催されるのはDEEP☆KICK-55kgランキング戦。昨年末にかけて開催されたDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメントで決勝まで勝ち進むも鷹介(魁塾)に敗北し現在DEEP☆KICK-55kg級2位に位置付けている力哉(BKジム)と、2月「NJKF 2023 west 1st」にてDEEP☆KICK-55kg7位の繁那(R.S-GYM)と大激戦を演じ見事勝利を収めた同級6位の真琴(NJKF誠輪ジム)が激突した。ランキングでは力哉が上だが身長差は真琴が約10cm上、試合が始まるとパンチを上下に振っていく力哉と鋭いロー・ミドルからパンチに繋ぐ真琴という展開に。その中で真琴はローキックを意識させていってからのハイキックを放つと力哉にヒットしダウン、しかし見た目ほどダメージは少なかったか力哉はすぐに立ち詰めてくる真琴に対し反撃を試みる。1Rはダウンがものを言い真琴が優勢に。
続く2R、先ほどのダウンのダメージがあまり見えない力哉は前進を進めるが真琴はパンチ・膝・前蹴りと多彩な技を繰り出していきヒットを奪う。途中、力哉の鼻からの出血でタイムストップがかかる。しかし止まらないのは力哉、逆転の目を狙っていく。2R終了時点の判定は3者共に真琴を支持(17-20×2名、18-20)。
最終ラウンド、後がない力哉は更に歩を強め逆転を狙っていくも真琴に中々強い一撃がヒットできず試合は終了。1Rにダウンを奪った真琴がそのまま判定勝利を飾りランキング上位の力也を下した。試合後のマイクで真琴は「ランキング上位の力也選手に勝ったのでこれで僕のランキングも上がる、次のトーナメントに呼んでください」と実行委員長の林裕人に直談判。DEEP☆KICKの地では3戦3勝とさらに脂の乗ってきた真琴、この勢いで更に-55kg級を暴れまわることが出来るのか。
セミファイナル DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
〇石田迅(LEGENDGYM)
×ラーテル湧人(契明ジム)
2R TKO(レフェリーストップ)
※石田迅が-65kg王座決定トーナメント決勝に進出する。
DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝、先に行われたもう1つの準決勝で決勝進出を決めた田邉雅弥(Blaze)との対戦が決まるもう1席を懸けて、DEEP☆KICK-65kg4位に位置する石田迅(LEGENDGYM)と契明ジムからの刺客・ラーテル湧人(契明ジム)が激突。共にプロ戦績6戦4勝3KO通し、高いKO率を誇る両選手なだけに開始早々からド派手なKO決着に対する期待が寄せられた。
果たして1R、期待とは裏腹に静かに試合が進んでいく。パンチを軸に打ち出しながら詰める石田だがこれといった一撃が出ないか、対する湧人は前蹴りやミドルをいれながらパンチに繋ぐ。今か今かとKOに期待が込められながらも1Rは静かに終了、そんな簡単には強烈な一撃は出ないよなと誰もが考えたであろう次ラウンド、その一撃はロープ際に湧人を詰めてから石田の拳から放たれた。ダウン後湧人は何とか立ち上がろうとするも足がおぼつかない、それを見たレフェリーは即座に試合を止めた。2R1分12秒、期待通りの強烈KOにて石田が決勝進出を決めた。
試合後のマイクでは「1Rで仕留めたかったけど2Rまでかかってしまった」とコメント、次の王座戦への抱負を語ると先に決勝進出を決めた田邉もリングインし「僕の膝で再びKOします」とこちらも大胆不敵なコメントを残した。互いに勝利の全てがKOで事実今回も2RKOにて決勝進出を決めた両者、決勝となる王座決定戦に判定など不要かもしれない。
第4試合 特別エキシビジョンマッチ 2分2R
-都筑海杜(キックボクシングジム3K)
-FUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)
※エキシビジョンのため判定無し
もともとこの試合はDEEP☆KICK-57.5kg契約にて都筑海杜(キックボクシングジム3K) vs ハンマー鈴木(契明ジム)として行われる予定だったが、鈴木が体調不良によりドクターストップで試合中止に、代わりにFUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)が急遽として代役を引き受けてくれたことで、特別エキシビジョンマッチとして試合が開催された。都筑からしたら肩透かしに終わったであろうがFUJIMON♡とのエキシビジョンでは鋭い眼光の中にどこか笑顔が見受けられる場面もあった。エキシビジョンと言えどかなり強めに打ちあった両者、今回は残念だったが次回以降に今度こそ都筑の本試合が見れるのが楽しみだ。
第3試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
×羽田翔太(キックスターズジャパン)
〇横山大翔(拳心会館)
判定0-3(27-29、28-30、27-30)
互いにDEEP☆KIKC初出場となる同士。羽田翔太(キックスターズジャパン) vs 横山大翔(拳心会館)の1戦、試合は1Rから蹴りで距離を詰めながら威力あるパンチをどんどんと打ち出す横山が優勢に進み2Rにはダウンも奪取、2R終了時点での途中経過では3者共に横山が指示される。羽田も挽回を狙いたかったが横山のガードを崩すことが出来ず試合終了、横山が判定勝利を獲得しプロ戦績3戦3勝と負けなしを維持した。
第2試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
×虎太朗(キックボクシングジム3K)
〇山田貴紀(山口道場)
1R TKO(レフェリーストップ)
昨年12月に無念のKO負けを喫した虎太朗(キックボクシングジム3K)が再びDEEP☆KICKのリングに帰ってきた。対するはプロデビュー戦となる山田貴紀(山口道場)、アマチュア時代から数々の賞を受賞し鳴り物入りでプロの世界に飛び込んできた期待の新鋭だ。果たして1R、近い距離でのパンチを狙う虎太朗に対し山田はカーフキックや膝、パンチを上下に振っていく。カーフが有効に効いているか途中虎太朗の足がもつれる姿も見られた。そして1R1分が過ぎた頃、虎太朗が近い距離に入ってきたタイミングで山田の左フックのカウンターが見事にクリーンヒット。虎太朗は倒れるもカーフでのダメージも相まってか立てずレフェリーが手を交差し試合終了、プロデビュー戦ながらも山田が1R1分18秒でTKO勝利を決めプロにも通用する確かな力を見せつけた。
第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
〇KING陸斗(ROYAL KINGS)
×佐々木仁紀(BFA-SEED)
判定3-0(30-28、30-27、30-28)
互いにデビュー戦通しの1戦。昨日の前日計量で-51kg契約に対し50.15kgとかなりのアンダーでクリアしたKING陸斗(ROYAL KINGS)。事実、対する佐々木仁紀(BFA-SEED)との身長差は7cm、試合が始まると佐々木は剛腕を振りかざしながら前進を強めた。しかし驚きが隠せなかったのは陸斗の技術の高さだ、1発貰えば倒れてしまうような豪打をヒラヒラかわしながら右フックを基軸にヒットを取り続ける。そしてそれを3R通じて行い見事に判定勝利を勝ち取った。プロデビュー戦ながらもアマチュア上がりの高い技術力を見せつけられた1戦となった。
NEXT☆LEVEL提供試合
OPファイトでは計5試合が開催、中でも第5試合にはNEXT QUEEN-46kgタイトルマッチと銘打ち、山崎愛琉(拳心會館) vs 中井美慶(昇龍會)による王座決定戦が行われた。試合は首相撲有ルールなだけに首相撲での展開が多く、その中でも首相撲に加え蹴りなどでもポイントを着々と取っていった山崎が判定勝利、新王者に輝いた。
他4試合でもダウンやKO決着などもありアマチュアファイトながらも多いな盛り上がりを見せた。
オープニングファイト第5試合 NEXT QUEEN-46kgタイトルマッチ 1分30秒3R 延長1R
〇山崎愛琉(拳心會館)
×中井美慶(昇龍會)
判定3-0(30-29、29-28、30-29)
※山崎がNEXT QUEEN-46kg新王者となる。
オープニングファイト第4試合 -30kg契約 1分30秒2R
×森響斗(楠誠会館)
〇近藤希咲来(正道会館KCIEL)
判定0-3(19-20、19-20、19-20)
オープニングファイト第3試合 -58kg契約 1分2R
〇北野拳斗(二刃会北野ジム)
×川本勝一郎(パラエストラ東大阪)
判定3-0(20-19、20-18、20-19)
オープニングファイト第2試合 -35kg契約 1分2R
×元原紗莉(LOTGYM)
〇池田蓮寿(バリエンテ)
2R TKO(レフェリーストップ)
オープニングファイト第1試合 -50kg契約 1分2R
〇大平亜里(BLOW GYM)
×森井心和(more kickboxing studio)
判定3-0(20-17、20-17、20-17)