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2024年5月19日JAPAN CUP KICK 7レポート

■主催:JCKプロモーション啓道館
■公認:MA日本キックボクシング連盟公認大会
■名称:JAPAN CUP KICK 7
■日時:2024年5月19日(日)
■会場:堺市産業振興センター
■住所:大阪府堺市北区長曽根町183-5

メインイベントで勝利した戦熊は応援に来てくれたファン、2敗している中でタイトルマッチのチャンスをくれた関係者、支えてくれているジムの仲間に感謝の言葉を述べ、自身の事は「良かったです」と言い、それより試合を控えている仲間の試合への応援を呼びかけるなど、自身の事よりジムの仲間を思いやる言葉を述べるなど、王者に相応しい顕著な態度を示した。今大会では判定決着が多かったが、それだけ接戦となり、特にアマチュアタイトルマッチは4試合中3試合が延長ラウンドへ持ち込むほど、拮抗した試合となった。これらジュニア選手が更に成長し、プロとなりベルトを目指す事になれば、それらは大阪、関西地区における選手層の拡大、競技レベルの向上に繋がると言え、キックボクシングを通じて人間的にも成長できる青少年育成にも大いに期待したいところである。

メインイベント ジャパンカップ ミドル級王座決定戦 73kg 3分3R 延長1R

×迫 飛河(FFT)
〇戦熊(team ALL-WIN)
1R TKO(パンチ)
※戦熊がジャパンカップ ミドル級王者となる。

開始からフルスイングの打ち合いとなり、迫が右ストレートからの右ハイを繰り出し、パンチの打ち合いになると戦熊がヒットを奪い、迫がロープ近くになると戦熊がパンチを纏めて浴びせてからダウンを奪う。迫も立ち上がり、一切退かずに飛び膝蹴りで入り、右ハイを繰り出すが、戦熊もハイをスウェーで避けながら、空いた瞬間を狙ってからパンチを合わせると、迫が再度ダウン。ダメージを見たレフェリーが試合をストップ。戦熊が会心のKOで勝利する。

セミファイナル ジャパンカップ スーパーバンダム級王座決定戦 55kg 3分3R 延長1R

-稜賀(MA二刃会)
-相良 一志(究道会館)
※相良負傷により試合中止。
※稜賀がジャパンカップ スーパーバンダム級暫定王者となる。

第4試合 ジャパンカップキック 65kg契約 3分3R

×藤川 政弘(MA二刃会)
〇福原 宏大(猛者連滋賀支部SGK)
判定0-3(26-29、26-30、26-30)
※藤川に掴みからの攻撃でイエローカードにより減点1が与えられる。

1ラウンドはパンチ、ローで攻め合い、藤原が右ローを浴びせサークリングしながらステップを使うと、福原はジリジリと前に出ながら攻める。ラウンド終盤では福原が藤原をコーナーに詰めてからパンチ、膝蹴りを繰り出す。2ラウンドは終始、福原が圧を掛けてから前に出てパンチ、膝蹴り、ローで攻める。藤川もパンチ、ローを返すがロープ際の打ち合いで福原がパンチを纏めてから浴びせると、レフェリーがスタンディングダウンを取り、福原が有利。最終ラウンドも福原は前に出ながらパンチ、膝蹴りで攻めて、藤川を下らせ、藤川もパンチで返すが、手数で劣る。そして、藤川は蹴り足を掴んでからの攻撃を何度も出してしまい、イエローカードにより減点1となる。その後も福原は圧を掛けてから前に出て攻め、判定に入ると大差の判定で福原が勝利する。

第3試合 ジャパンカップキック 58kg契約 3分3R

〇健ちゃん(米子ジム)
×翔太郎(猛志會)
判定3-0(30-28、30-28、30-28)

1ラウンドは健ちゃんが前に出ると互いにパンチ、ローで攻め合い、パンチに左ボディブローも織り交ぜるが、特に翔太郎が左ボディブローを多用すると、健ちゃんも右ストレートを伸ばす。2ラウンドでは健ちゃんの右ローが何発も入り、パンチでも翔太郎に纏めてから浴びせ、ハイも繰り出すなど完全に健ちゃんが有利。翔太郎もパンチ、ローを返すが、絶対数の手数で健ちゃんが2ラウンドの主導権を握る。最終ラウンドも健ちゃんの右ローが入り、パンチの手数でも有利、翔太郎も声を出しながらパンチ、ローを繰り出し気持ちを見せるが、健ちゃんは前蹴りも多用し、左ボディブローも使い手数で主導権を譲らない。判定では健ちゃんが勝利する。

第2試合 ジャパンカップキック スーパーバンダム級55kg 3分3R

×西尾 仁徳(拳心會館)
〇濱田 海(SB TIA辻道場)
判定0-3(28-30、27-30、27-30)

1ラウンドは互いにロー、ミドル、ハイなど蹴りを見せるが、濱田の左ジャブが冴えておりヒットを奪うが、西尾もワンツーを浴びせると、濱田は飛び膝蹴りも見せ、右ストレートでもヒットを奪うなど、濱田が攻勢を見せる。2ラウンドはパンチの打ち合いなると濱田が有利で、右を当て左ボディブローも浴びせると、西尾をロープに詰めてからパンチを浴びせるなど優勢で、右ハイも繰り出す。西尾も決死で打ち返するが、ヒット数では明らかに濱田が有利で、西尾が右ハイを繰り出してもスウェーで避けるなど、2ラウンドは確実に濱田がポイントを取る。最終ラウンドも濱田が優勢で、パンチでヒットを奪い、膝蹴りも浴びせ、浅くだがハイも入れる。しかし、西尾も闘志は衰えず攻めるが、濱田の左がタイミング良く入り、西尾がダウン。立ち上がる西尾に濱田も詰めに入り、パンチで攻め、右ハイも繰り出すが、西尾も最後までパンチで打ち返す。判定ではダウンを奪い、主導権を握った濱田が勝利。

第1試合 ジャパンカップキック スーパーバンダム級55kg 3分3R

×曲里 和樹(RKS慎心会館)
〇日進丸(日進会館)
判定0-2(29-29、28-29、28-30)

1ラウンドは互いに蹴りの間合いで展開するが、日進丸はバックキックを繰り出し、途中で曲里にパンチを纏めるなど、日進丸が1ラウンドでは有利。2ラウンドも日進丸は多彩な蹴り技を使い、ステップで動きながら攻めるが、曲里も前に出ながらローを繰り出し、日進丸をコーナーに詰めてからパンチを浴びせると、日進丸も応戦して凌ぐが、次にロープを日進丸が背にした際に、曲里の右が入ると一瞬、日進丸の腰が落ちるが、そこは日進丸も何とか持ちこたえる。最終ラウンド、序盤は互いにロー、ミドルで攻めるが、パンチの打ち合いになると、一進一退の攻防となり、後半は曲里が攻め日進丸をロープなどに詰めるが、日進丸もバックキックを浴びせるなど、激しい打ち合いを繰り広げる。判定に入ると日進丸が勝利。

オープニングファイト第4試合 ジャパンカップ 52.5kg王座決定戦 2分2R 延長1R

×島田 晋作(MA二刃会)
〇横溝 太也(VICTORY GYM)
判定0-1(19-20、19-19、20-20)延長0-3(9-10、9-10、9-10)
※横溝がジャパンカップ 52.5kg王者となる。

1ラウンドは島田がステップを使いながら攻めると、横溝は圧を掛けながら前に出てから打ち合いを見せる。最終ラウンドも島田はステップを使いながらミドルを放ち、パンチで攻める。対する横溝はジリジリと前に出てからパンチを繰り出して、圧を掛ける。判定に入ると一人は横溝を支持するが、ドローとなり延長ラウンドに入る。延長ラウンドでは組み合いが多くなり、膠着する場面があるが、横溝の前に出てからパンチで攻める印象が強く、そこをジャッジが指示してから、マスト判定で横溝が勝利する。

オープニングファイト第3試合 ジャパンカップジュニア 37.5kg王座決定戦 2分2R 延長1R

×髙木 修(MA楠誠会館)
〇近藤 琉聖(拳塾)
判定1-1(20-19、19-19、19-20)延長0-3(9-10、9-10、9-10)
※近藤がジャパンカップジュニア 37.5kg王者となる。

1ラウンド開始から終了までミドルレンジでパンチ、ミドルを主体にローも織り交ぜながら互いに打ち合いとなり、削り合いを行う。最終ラウンドは互いに前に出ながらパンチ、ミドルで打ち合うが、判定はドローとなり延長ラウンドへ。延長ラウンドも同じくパンチ、ミドルの応酬となり、互いに前に出ながら手数を出して勝ちに行く姿勢で打ち合いを見せる。マスト判定は近藤がジャッジから支持を得て、近藤が勝利。

オープニングファイト第2試合 ジャパンカップジュニア 35kg王座決定戦 2分2R 延長1R

×木村 恵人(MA二刃会)
〇横溝 羚(VICTORY GYM)
判定1-1(20-19、20-20、19-20)延長(9-10,9-10、9-10)
※横溝がジャパンカップジュニア 35k王者となる。

1ラウンドはリング中央で展開し、互いに手数を出してから拮抗した打ち合いを見せる。最終ラウンド、横溝が前蹴りを浴びせ、木村をロープに詰める場面もあるが、木村もそこで下がる訳にも行かずラウンド終盤では、互いにパンチの連打を繰り出しながら乱打戦を繰り広げる。判定はドローとなり、延長ラウンドへ入る。延長ラウンドは横溝が前蹴りを入れ、前に出るが、木村もミドルを放ち前に出てから打ち合いを挑み、ショートレンジからのパンチの打ち合いを繰り広げる。マスト判定は横溝に軍配が上がり、横溝勝利。

オープニングファイト第1試合 ジャパンカップジュニア 30kg王座決定戦 2分2R 延長1R

×宮木 陽向(柏塾)
〇矢野 翔斗(昇龍會)
判定0-3(19-20、19-20、19-20)
※矢野がジャパンカップジュニア 30kg王者となる。

開始からパンチ、ミドルの応酬で攻め合う両者、宮木が蹴りで飛び込んでから入ってくるが、矢野はパンチの手数をキッチリと打ち返す。最終ラウンドも同じく、パンチ、ミドルで打ち合いとなり、矢野はバックキックなども織り交ぜ、互いに前に出てから打ち合う。判定に入るとジャッジは矢野を支持して矢野が勝利。

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