■主催:RKSプロモーション
■名称:RKSゴールドラッシュ16
■日時:2025年8月10日(日)
■会場:堺市産業振興センター
■住所:大阪府堺市北区長曽根町183-5
記事:三野龍生、写真:大槻彩
8月10日(日)堺市・堺市産業振興センターにおいて『RKSゴールドラッシュ16』が開催された。大会は5階級におけるジュニアのベルトを懸けた戦いで大いなる盛り上がりを魅せると、プロ本戦ではなんと6試合連続のKO決着、中には3試合連続1RKO決着も含まれるなど息もつかせぬ試合の連続。そしてメインイベントではRKSフライ級暫定王者の則武知宏をこれまた3RKOで山口悠真が下し新王者戴冠、実に半数の試合がKO決着で止まらぬ大盛況を呼んだ「RKSゴールドラッシュ16」大会を彩った各試合のリポートをお届けする。
メインイベント RKS KICKルール フライ(-51kg)王座決定戦 3分3R延長1Rマスト判定
×則武 知宏(テツジム)
〇山口 悠真(ジムファイターズ)
3R TKO(レフェリーストップ)
※山口がRKSフライ(-51kg)王者となる。
この日、メインイベントとして開催されたのはRKSフライ級王座決定戦。RKSフライ級暫定王者でありNKBを主戦場に戦いNKBフライ級1位にもランクインしている則武知宏(テツジム)が正規王者を目指し王座戦に挑む。対するはアマチュア6冠を誇り広島県からKNOCK OUT・修斗・HoostCupなど様々な舞台で活躍するニューカマー・山口悠真(ジムファイターズ)。則武がプロ23戦目の30歳であれば山口がプロ8戦目の19歳と年齢・戦績共に大きな差がある、果たして則武の経験が上回るか、山口が勢いで飲み込むか。
果たして1R、サウスポーに構える則武は左ストレートにツーフックツーと鋭く早いパンチから左ミドル・ハイに繋ぐなど軽快な動きを見せる。対する山口はロー・ミドルに膝と蹴り中心で対処、中でも則武の前足に放つカーフが好印象だ。則武はそのまま右フックに左ストレートと飛ばしていき序盤は優勢を見せるもラウンド後半になると山口の前足へのカーフやハイキックが目立っていく。
続く2R、則武は右アッパーを加えながらパンチに左ハイで踏み込んでいく。山口はフックツーにジャブなどパンチの手数を増やしながらも1R同様に前足へのカーフを着実にヒット、ラウンド中盤には則武の足が流れるシーンが増えていき好印象を掴んでいく。則武も印象的なヒットを掴みたい所だったがダメージも相まってか手数が減っていく。そのまま山口の勢いは止まらずラウンド終盤には強烈な膝で則武がボディを嫌がるそぶりを見せるなど前足に腹と確かなダメージを奪った山口が優勢だ。
最終ラウンド、則武はここで奮起。早々から左ハイと左ストレートを軸にアグレッシブな攻めを見せていく。しかしボディのダメージは抜けきってないか、山口のテンカオに前蹴りで明らかに効いた表情を見せる。山口はここが勝機と踏み、ロープ際で膝にパンチラッシュで追い込み確かなダメージを与えていくと、最後はコーナーに詰めてからの顔面膝蹴りがクリーンヒット、則武はそのままその場に崩れ落ちダメージを見たレフェリーが即座に試合をストップ。3R57秒、初のタイトルマッチでも冷静に前足へのカーフに膝で則武を攻略した山口がTKO勝利を収めRKSフライ級王者のベルト戴冠を果たした。
勝利後確かな喜びを見せるもまだ19歳、自身初のタイトルを獲得した新王者は「本当に勝ててうれしいです、広島から大阪まで遠い中応援に来ていただきありがとうございます。えっと・・・ありがとうございました」とベルトを腰に巻きながらも初々しい、恥ずかしそうなマイクパフォーマンスを披露した。そしてファン達と記念撮影を笑顔で終えた山口、広島県が生んだ19歳の新王者が向かう次なるステージはどこか、山口の続報にも期待大だ。
第11試合 RKS KICKルール(-75kg)3分3R
〇TOMOYUKI(レジェンド・ドラゴンGYМ)
×戦熊(team ALL-WIN)
判定2-0(30-29、29-29、29-28)
JAPAN CUP KICK王者対決。5月にJAPAN CUP KICKスーパーミドル級王者に輝き、他にも多数のベルト戴冠歴があるベルトコレクター、レジェンド・ドラゴンGYM代表のTOMOYUKI(レジェンド・ドラゴンGYM)と昨年5月にその後JAPAN CUP KICK・RKSで王者となる迫飛河(FASCINATE FIGHT TEAM)を1Rで沈めた元JAPAN CUP KICKミドル級王者の戦熊(team ALL-WIN)が対峙した。両者は昨年2月「RKSゴールドラッシュ13」で対戦経験があり、その際は判定は割れるもTOMOYUKIが判定勝利を収めている。
リベンジを狙う戦熊は1R、細かく距離を合わせながら威力あるローに左フックと打ち込んでいく。対するTOMOYUKIはムエタイスタイルの構えで圧をかけていくとこちらもカーフに左フックと返していく。互いに中間距離で見合う時間も多く静かながらも緊張感あふれる展開が続いていく。ラウンド終了間際にはコーナー際で戦熊のストレートがヒットするもこれといった差はないか。
続く2R、開始早々は静かな立ち上がりとなり1R同様の展開になるかと思われた直後、戦熊のヒットを皮切りに急激な打ち合いが繰り広げられていく。75kg契約だけあって打ち合いは迫力満点、いつどちらが倒れてもおかしくないようなパンチが交差していく。中でTOMOYUKIは圧をかけながらのパンチ連打の中にボディブローを組み込みながら確かな印象を勝ち取っていくと、戦熊は下がらされながらもフックにストレートとこちらも着実にヒットを重ねていく。そんなスリリングな展開がゴングまで続いていき第2ラウンド終了。
運命の最終ラウンド、戦熊は早々から距離を詰めていくと圧巻のパンチ連打でTOMOYUKIをロープに張り付ける。ここで戦熊がダウンを奪うかと思われるもTOMOYUKIは倒れず打ち返していくと左フックを連続でヒットさせるなどこちらも流れを渡さない。早々は戦熊が確かな印象を勝ち取るもラウンド後半に光ったのはTOMOYUKIの立ち回りだ。カーフを交えながらボディに右フック・ストレートと放ちながら圧をかけていくなど印象的なヒットをどんどんと奪っていき試合終了。
判定は1名がイーブンとなるも2名がTOMOYUKIを支持、緊張感溢れる1戦をベテランならではの風格と立ち回り、何より笑顔を絶やさない余裕を見せつけたTOMOYUKIが前戦に続き判定勝利、6月に43歳となったTOMOYUKIがJAPAN CUP KICK王者対決を制した。
第10試合 RKS KICKルール(-57kg)3分3R
×ベム(Maynish KICK BOXING)
〇拳大(FCC)
判定0-3(27-30、26-30、27-30)
プロ戦績21戦14勝を誇る39歳、滋賀県生まれのベム(Maynish KICK BOXING)と今回がプロ10戦目となる24歳、鳥取県生まれの拳大(FCC)が大阪・堺の地で激突する。
試合は1R、拳大は早々から左右のフックで前に出る。少々大振りなのは否めないがアグレッシブな攻めには好感が持てるだろう。対するベムはジャブにカーフと放っていくが拳大の圧にやや押され気味な印象。続く2R、ベムは左ミドルにカーフと放っていくも拳大の勢いは止まらず、ボディブロー・膝・前蹴りに三日月蹴りとベムのボディを狙いながらどんどんと前に打ち出る。ベムも前蹴りを2連続でヒットさせるなど流れを掴みたいが拳大の手数が上回っていく、2Rは明らかに拳大のラウンドだろう。
3R、ここで巻き返しを狙いたいベムは応援団の声援に呼応し近距離に詰めていきパンチ・カーフ・膝と繰り出していく。中で良い膝が入り印象を勝ち取った直後、再び放たれた膝に合わせた拳大の左フックがベムにクリーンヒットしダウン、ここにきいて拳大が追い打ちのダウンを獲得する。すぐに立ちあがるベム、そこに再び左フックを効かせるなど倒しに向かう拳大だが互いにスタミナ切れも相まってか強い一撃が中々打てない。それでも手を止めない両者は拳大はKOを、ベムは倒し返しを狙っていくも試合終了、判定は3者共に拳大を支持、3R通して確かにヒットを奪ってき3Rにはダウンを奪取した拳大が判定勝利を収めた。
第9試合 RKS KICKルール(-63kg)3分3R
×NAOYA GLORIA(team GLORIA)
〇長澤 敦喜(team TORIGORO)
2R TKO(レフェリーストップ)
互いにプロデビュー戦であり32歳同士と似た部分の多い両者、鳥取県から来たNAOYA GLORIA(team GLORIA)と愛知県から来た長澤敦喜(team TORIGORO)がRKSスーパーライト級の1戦でデビュー戦初勝利を競う。
1R、先手を取ったのはNAOYAだ。左右のフックにロー・膝と繰り出していき見せ場を作っていく。すると今度は長澤、ガードを固めながらジワジワと圧をかけていくとカーフキックをこれでもかとヒットさせていき確かな印象を残す。ダメージは明らか、そこに長澤は再びのカーフキックを放っていくとラウンド終盤にはついにNAOYAが耐え切れなくなりダウン、長澤がファーストダウンを獲得する。立ち上がったNAOYA、長澤はカーフで仕留めにいくもラウンド終盤という事もありゴングに救われる形となった。
続く2R、前のラウンドでダウンを奪った長澤は早々から圧をかけていく。NAOYAは入ってきたところに左右のフックなどを返すが長澤はお構いなし、NAOYAをコーナーに詰めると蹴りからのストレートでNAOYAの腰がストンと落ち、長澤が1Rに続き2度目のダウンを奪取。こうなると長澤は止まらない、再びNAOYAをコーナーに詰めていき最後は再びのカーフで3度目のダウンを奪い、ここでレフェリーが試合をストップ。2R1分ちょうど、常に圧をかけながら3度のダウンを奪った長澤がプロデビュー戦で嬉しいTKO勝利をもぎ取った。
第8試合 RKS KICKルール(-54kg)3分3R
×日進丸(日進会館)
〇唯斗(TIGER-GYM)
1R TKO(レフェリーストップ)
先日の5月、JAPAN CUP KICK 9にて数々のアマチュアベルトをひっさげプロデビューし2度のダウンを奪う判定勝利で鮮烈デビューを果たした唯斗(TIGER-GYM)のプロ2戦目。対する日進丸(日進会館)はRISEやKING OF SOULなどで腕を磨く実力者、そんな2人の激突は第6試合から続く1RKO決着に感化されてか、これまた早々の決着劇となる。
1R、左フックで踏み込む日進丸に対し唯斗は早々から圧をかけていきパンチを放つ。中で日進丸はパンチをまとめ、唯斗は多彩な蹴りにワンツーと踏み込んでいく。互いにアグレッシブな動きの中でチャンスを狙い合う静かな展開、中でも唯斗の蹴りの鋭さに目をやったその時、放たれた唯斗の左ハイキックが日進丸に直撃するとそのまま勢いのままに倒れこむ、そしてダメージを見たレフェリーが試合を即座にストップしTKO。1R1分4秒、静寂を切り裂くような左ハイキック一閃で唯斗がプロ初のTKO勝利を勝ち取った。
唯斗はその後マイクを握ると「初のKO勝利なので嬉しいです、これからもっと強くなっていくので応援お願いします」とファン達にアピール。これで2戦2勝となった唯斗、このままベルトまで一気に走り抜けれるか。
第7試合 RKS KICKルール(-70kg)3分3R
×貴之(フリーコー)
〇藤本 羽(フォーオールボクシングコミュニティ)
1R TKO(レフェリーストップ)
5月までは無敗を誇り、5月のJAPAN CUP KICK 9にてJAPAN CUP KICKミドル級王座に挑戦するも迫飛河(FASCINATE FIGHT TEAM)に初黒星をつけられ今回が復帰戦となる貴之(フリーコー)とプロ戦績は2戦1勝1敗、今回で勝ち越しを狙う藤本羽(フォーオールボクシングコミュニティ)が激突。するとここでも『RKSゴールドラッシュ16』のKO連続劇は途切れなかった。
1R、リング中央に陣取る藤本に対し貴之はリングを周りながら左右のフックで入りどころを探っていく。藤本は入ってきたところにミドル、パンチと返すなど静かな立ち上がり。そこから徐々に打ち合いの展開が増えていき、先のダメージをどちらが奪うのかと注目が集まっていく中、藤本の三日月蹴りが貴之を捉えると貴之はそのまま悶絶。リングに倒れこみのたうち回る貴之を見たレフェリーが試合をストップし1R1分6秒、破壊力抜群の三日月蹴りで藤本がTKO勝利、プロ2勝目を勝ち取った。
試合後、藤本はマイクを握ると「僕はまだまだ弱いですが、支えてくれてる皆さまのおかげで強くなれてます、いつもありがとうございます」とファンに感謝を述べた。
第6試合 RKS KICKルール(-72kg)3分3R
×MOTOKI(レジェンド・ドラゴンGYM)
〇奥野 晴也(team晴)
1R TKO(レフェリーストップ)
RKSミドル級、MOTOKI(レジェンド・ドラゴンGYM)と奥野晴也(team晴)の1戦。ここまで2連続KO勝利の勢いも相まってかこの試合は早々から急展開を迎えることとなる。
1R、互いに頭を突き合わせるような近距離に踏み込むとサウスポーに構えるMOTOKIは右フックに左ストレートと放っていく。すると空手着を纏った奥野は近距離でフックの連打にボディ、カーフにハイなどフルコンタクト空手を彷彿させる立ち回りを見せていく。そんな近距離での攻防が続いていく最中、奥野のかぶせ気味のストレートがMOTOKIを捉えるとそのままMOTOKIは倒れこみまったく動けず1R1分19秒、衝撃の一撃KOで奥野が勝ち名乗りを上げた。
勝利の瞬間からリングで吠える奥野、試合後マイクを握ると「運営に一言、僕見てもらった通り強いのでポスターは真ん中で大きめに出してほしいです」と放ち笑いを誘うと「ベルト狙いたいので、次いいオファー待ってます!」と放った。そして愛する子供と共に記念撮影をした奥野、果たして宣言通りの望むオファーは舞い込むか、次戦にも期待だ。
第5試合 RKS KICKルール(-63kg)3分3R
〇亜輝(TEAM GOLD DORAGON)
×金ちゃん(KICK-BOXING K style)
3R TKO(レフェリーストップ)
これだけKO勝利の多い大会でもベストバウトを選べと言われたらこの試合だろう。RKSスーパーライト級で対峙したのは亜輝(TEAM GOLD DORAGON)と金ちゃん(KICK-BOXING K style)。
試合は1R、入場から多くの歓声を得ていた金ちゃんはカーフキックにパンチ連打と繋いでいき早くも印象を勝ち取る。すると今度はお返しと言わんばかりに亜輝もパンチ連打で金ちゃんを張り付けにしていき流れを奪い合う。その後も目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい打ち合いが続いていく、ラウンド後半には金ちゃんのカーフキックが要所で目立つも亜輝も打たれ強い、互いに倒れることはなく第1ラウンド終了。
続く2R、勝負が動く。早々から再びの激しい打ち合いに突入した最中、亜輝の放った右フックが金ちゃんを捉えるとそのまま腰が落ちてダウンとなる。しかし金ちゃんは守りに入らない、左右のフックで打ち合いに再び踏み込んでいくとカーフキックを再び効かせていく。ダメージからか亜輝の手数が減っていくと、金ちゃんは2連続の前蹴りに膝でボディも効かせていくなどラウンドを通して金ちゃんはアグレッシブに攻める。しかしこのラウンドは亜輝がダウンを奪っているため亜輝の優位は変わらず。
続く3R、ここでダウンを奪い返したい金ちゃんはカーフキックにボディブロー・膝・二段蹴りをボディに突き刺すなど2Rまでにダメージを与えた部分を的確についていく。しかし亜輝は打たれ強い、ダメージは見えるが倒れることはなく膝に右フックとしっかり打ち返していく。序盤から金ちゃんの攻勢が目立っていき金ちゃんが倒し返すか、亜輝が耐えるかという雰囲気で会場が包まれていく中、再びの亜輝の右フックが金ちゃんを捉える。最初は構えに戻った金ちゃんだったがそのままフラフラと倒れてこみ亜輝がここで2度目のダウン奪取。ダメージは甚大、レフェリーが即座に試合を止め3R2分11秒、3R続くバチバチの打ち合いを見事に制した亜輝がKO勝利を奪った。
亜輝は試合後マイクを握ると「盛り上げれたかなと思います、応援ありがとうございました」と放った。亜輝の打たれ強さに一撃の重さ、そして負けはしたもの金ちゃんの技術は疑うまでもないホンモノ。互いの強みを存分に生かしあった両者、次なる戦いにも注目したい。
第4試合 RKS KICKルール(-57kg)3分3R
×曲里 和樹(RKS慎心会館)
〇柴田 直哉(FFC)
2R TKO(レフェリーストップ)
『RKSゴールドラッシュ16』プロファイト初陣を飾るのはRKSフェザー級、曲里和樹(RKS慎心会館)と柴田直哉(FFC)の1戦。試合は1R、サウスポーに構える柴田は前足にローを集めていくと対する曲里はジャブにカーフを放ちながら入りどころを伺う。すると時間が経つにつれ目立ってきたのは柴田の支配能力、曲里はハイキックやワンツーで踏み込みたい所だったが柴田は左ストレートに左ミドル・膝でヒットを重ねていくなど距離を支配していく。
流れは変わらない。2R、勢いに乗る柴田は開始直後から圧を強めていくと左ストレートからの膝でダウンを奪取。苦悶の表情を浮かべる曲里、何とか立とうとするも10カウント以内に立ち上がることが出来ず2R38秒、サウスポーならではの強みを見せつけた柴田がKO勝利を奪った。
試合後、柴田はマイクを握ると「初のRKSの舞台で勝てたので、今後はタイトルマッチを狙っていきたいのでオファー待ってます」と放った。これでプロ8戦5勝3KOとなった柴田、願い通りベルトへの道は開けるのか。
第3試合 RKS KICKセミプロルール(-65kg)2分2R
-新居 光聖(RKS顕修塾)
-山田 真也(パラエストラ森ノ宮)
※試合中止
第2試合 RKS KICKセミプロルール(-59kg)2分2R
×Ka-tsu(STARDUST-GYM)
〇川本 勝一郎(パラエストラ森ノ宮)
判定0-3(18-20、18-20、18-20)
セミプロ-59kg契約の1戦、試合は1Rから互いにジャブにローを中心に繰り出す。Ka-tsu(STARDUST-GYM)はジャブを突きながら後ろ回し蹴りに前蹴りなど変則的なリズムで技を繰り出していく。対する川本はジャブ・カーフから左フックに繋いでいき堅実にダメージを与えていくといった展開、1Rは川本のダメージが印象的。
2R、川本はカーフ連打で確かな印象を掴む。Ka-tsuも状況打破を狙い膝を組み込んだ蹴り技を繰り出すも勢いに乗る川本は左フック、そして右アッパーから左フックとパンチも連続ヒットさせていき試合終了。2R通じてヒット、そしてカーフで確かな攻勢を勝ち取った川本がフルマークの判定勝利を収めた。
第1試合 RKS KICKセミプロルール(-55kg)2分2R
〇玄太郎(BLOW GYM)
×楓馬(continue)
2R TKO(レフェリーストップ)
セミプロ-55kg契約の1戦、1Rから楓馬(continue)は果敢にパンチを振るいながら前に踏み込んでいく。対する玄太郎(BLOW GYM)は入り際を狙いジャブにワンツー、左ミドルと返していく。互いにヒットも多くどんどん前に出る楓馬、着実に返していく玄太郎という展開は続いていき第1ラウンド終了。
続く2Rは打ち合いの展開から始まると、中で楓馬はストレートとフックで前に打ち出ていき、玄太郎は蹴りを組み込みながらパンチを返していく。1Rから続くその構図のまま1分を過ぎたころ、玄太郎のカウンターのストレートが楓馬を捉える。最初は倒れずこらえた楓馬だったが、そのまま前に倒れこむとダメージを見たレフェリーが試合をストップ。2R1分12秒、玄太郎が一撃KOを奪い取った。
オープニングファイト第5試合 RKS KICKジュニアルール -55kg王座決定戦 2分2R延長1Rマスト判定
〇田中 凛空(RKS顕修塾)
×大輝(SB TIA辻道場)
判定3-0(20-19、20-19、20-19)
※田中がRKSジュニアキック-55kg王者となる。
RKSジュニア55kg王座決定戦、田中凛空(RKS顕修塾)と大輝(SB TIA辻道場)の1戦はリーチに分がある田中が近い距離でショートのフックにストレート、膝と繰り出していくと大輝はジャブを突きながらインローに膝で圧をかける。互いにパンチにロー・膝と繰り出す中で、田中のショートパンチに後半は膝が目立っていく印象。
続く2R、大輝は左ミドルを都度ヒットさせていき攻勢を見せる、対する田中はボディにジャブ・ワンツーとパンチを中心に前に打ち出ていく。互いに中学3年生とプロ間近の2名だけあって確かな技術を魅せ合った両者。判定では1Rの攻勢が活きたか3名共に20-19で田中を支持し田中がRKSジュニア-55kg王座を戴冠した。
試合後はマイクを握り「これからRKSをもっと盛り上げれるような選手になります」と語るとOP第1試合でこちらも王座戴冠を果たした弟である田中空彪(RKS顕修塾)と記念撮影を行った。来年、彼がプロになって宣言通りRKSを暴れまわる姿を楽しみに待ちたい。
オープニングファイト第4試合 RKS KICKガールズルール -55kg王座決定戦 2分2R延長1Rマスト判定
〇花本 一華(RKS慎心会館)
×姫羽(TEAM.K)
判定2-0(20-19、19-19、20-19)
※花本がRKSガールズキック-55kg王者となる。
RKSGirls55kg王座決定戦、女子同士の1戦では花本一華(RKS慎心会館)と姫羽(TEAM.K)が激突。果たして1R、花本はリーチを活かし圧をかけていくとローに左ミドル、そこからパンチに繋いでいく、対する姫羽は下がらされるも踏み込んでのパンチが速く、中でもストレートに膝が好印象だ。
続く2R、ここで花本は前蹴りを中心に攻勢を狙う。姫羽はワンツーにフック連打とパンチを軸に速い連打を繰り出すも花本の前蹴りが都度、姫羽を捉えていく展開が続いていき試合終了。判定は1名が19-19でイーブンも2名が20-19で花本を支持、女子の意地を懸けたぶつかり合いを花本が制しRKSGirls-55kgのベルトを掴んだ。
試合後、花本はマイクを握ると恥ずかしそうに「ありがとうございました」とだけ放ちリングを後にした。近年、更に盛り上がりを魅せている女子プロキックボクシング界に新たなスターとして躍り出ることとなるか、今後にも期待大だ。
オープニングファイト第3試合 RKS KICKジュニアルール -37.5kg王座決定戦 2分2R延長1Rマスト判定
〇中橋 道馬(昇龍會)
×山野 陽茉(K-impact)
判定3-0(20-18、20-19、20-18)
※中橋がRKSジュニアキック-37.5kg王者となる。
RKSジュニア30kg王座決定戦、女子ファイター・中村輝月(Team FIST)と中島旭陽(W-BEAST GYM)が対峙。1R、サウスポーに構える中村は左ミドル・左ストレートを主軸に圧をかけていく。中島は組みからの膝にミドル・パンチと返すが1Rは中村の攻めが光った印象。
続く2R、中村は前足へのローに左ミドル・膝とサウスポーの強みを存分に発揮。中島も展開を変えたい所だったが中村の勢いは止まらず左ストレートからコーナーに詰めての連打など確かな印象を勝ち取っていき試合終了。結果は3者共にフルマークで中村を支持し、中村がRKSジュニア-30kgのベルトを戴冠した。
中村は試合後のマイクで「応援してくれた皆さん、ありがとうございました」と感謝を述べた。男子顔負けの強さを見せた中村、ベルトを手に次なる挑戦にも期待したい。
オープニングファイト第2試合 RKS KICKジュニアルール -30kg王座決定戦 2分2R延長1Rマスト判定
〇中村 輝月(TEAM FIST)
×中島 旭陽(W-BEAST GYM)
判定3-0(20-18、20-19、20-18)
※中村がRKSジュニアキック-30kg王者となる。
RKSジュニア30kg王座決定戦、女子ファイター・中村輝月(Team FIST)と中島旭陽(W-BEAST GYM)が対峙。1R、サウスポーに構える中村は左ミドル・左ストレートを主軸に圧をかけていく。中島は組みからの膝にミドル・パンチと返すが1Rは中村の攻めが光った印象。
続く2R、中村は前足へのローに左ミドル・膝とサウスポーの強みを存分に発揮。中島も展開を変えたい所だったが中村の勢いは止まらず左ストレートからコーナーに詰めての連打など確かな印象を勝ち取っていき試合終了。結果は3者共にフルマークで中村を支持し、中村がRKSジュニア-30kgのベルトを戴冠した。
中村は試合後のマイクで「応援してくれた皆さん、ありがとうございました」と感謝を述べた。男子顔負けの強さを見せた中村、ベルトを手に次なる挑戦にも期待したい。
オープニングファイト第1試合 RKS KICKジュニアルール -27.5kg王座防衛戦 2分2R延長1Rマスト判定
〇田中 空彪(RKS顕修塾)
×中島 蒼(Team FIST)
判定3-0(20-18、20-18、20-18)
※田中がRKSジュニアキック-27.5kg王者となる。
RKSジュニア27.5kg王座決定戦、ジュニア最軽量のベルトを競うは田中空彪(RKS顕修塾)と中島蒼(Team FIST)。パンフレット記載の記録では田中が4cm大きいが試合ではそのリーチ差がでた印象だ。1R、中島はサイドステップを踏みながらロー・ミドルで入りどころを探ると田中は入ってきたところに左フックにミドル、中でもテンカオで好印象を勝ち取っていく。
2R、中島は更にアグレッシブに立ち回り多大な手数で前に踏み込む。先手を取ってるのは中島だが田中は冷静、テンカオを中心にフック・ローと自身のリズムを保ちながら要所でヒットを重ねていき試合終了。判定は3者共に20-18で田中を支持、田中がRKSジュニア-27.5kg王者となった。
試合後にマイクを握った田中は「これからも試合で勝って有名になっていきます、RKS最高!」と高らかに放った。まだ10歳ながらも自身の言葉を語る姿は大器の片鱗か、OP第5試合でも登場する”田中兄弟”の今後にも注目だ。