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2026年1月25日DEEP☆KICK ZERO 26レポート

■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK ZERO 26
■日時:2026年1月25日(日)
■会場:176box
■住所:大阪府豊中市庄内東町5丁目7-25

記事:布施鋼治、写真:石本文子

DEEP☆KICKの新春第一弾『DEEP☆KICK ZERO 26』(1月25日・豊中176BOX)は波乱の連続。全6試合中、5試合がKO決着という波乱の幕開けとなった。メインイベントでは井上大和が田中恒星を3-0の判定で撃破。来る3月8日、テクスピア大阪で開催の『DEEP☆KICK 77』でDEEP☆KICK-55㎏王者・保井広輝への挑戦が決まった。

メインイベント DEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R

○井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)
×田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM)
判定3-0(30-29、30-28、30-29)
※井上がDEEP☆KICK-55kgタイトルマッチ挑戦権を獲得する。

「やったぞ~っ」
ヒーローインタビューで保井広輝(LoTgym)への挑戦権を手にした井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)は涙を潤ませながら絶叫した。以前からポテンシャルの高い選手として期待されながら、ここ一番というときに星を落とすことが多かった。過去に2度トーナメントに出場しながら、いずれも初戦で敗退。これまでの10戦5勝(1KO)5敗という凡庸なレコードも、井上が持っていない男であることを如実に物語っていた。
対照的に田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM)は12戦8勝3敗と勝ち越しており、KO率も高い(63%)選手として知られていた。ランキングは井上の方が上(1位)ながら、過去の実績から判断すれば、「田中有利」という声が多くても不思議ではない。しかし、井上は3度目の正直にかけていた。1R、右ミドルキックを軸にローも繰り出し、試合のリズムを掴む。中盤にはワンツーをクリーンヒットさせ、場内を大きくどよめかせる。終盤にもパンチの連打を浴びせ、いつもとは違う自分をアピールした。
続く2R、田中はボディフックを口火に打ち合いにも挑み、試合の流れをひっくり返そうとするが、逆に井上は右ハイキックで田中を脅かす。2Rが終わった時点でのオープンスコアは2者が20-19で井上を支持していた。3Rも井上のペースは落ちない。右に特化した攻撃で田中に反撃の余地を与えず、試合終了のゴングを鳴らした。ジャッジは30-29(×2)、30-28で三者とも井上。
試合後、3月に井上の挑戦を受けることになった保井がリングイン。「トーナメントが始まったときから一番レベルが高い選手だと思っていたので、やると思っていました。3月8日はほかにもタイトルマッチがあると思うけど、井上選手との一戦が一番レベルが高い試合になると思う」と予告した。
王者からのエールを受けた井上は「3月8日も頑張るのでよろしくお願いします」と話をしたまではよかったが、王者と目が合うと「保井さん?」とアンビリーバブルな一言。すぐに「メインでやりたい」とごまかしたが、場内は笑いの渦に包まれていた。舞台は大阪。ボケで終わるなんて、新年早々縁起がいい。

セミファイナル DEEP☆KICK-63kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

×TOJO(K-1GYM BLOWS)
〇原田闘鬼(心将塾)
3R TKO(レフェリーストップ)
※原田がDEEP☆KICK-63kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出する。

壮絶なKO決着だった。セミファイナルで行われたDEEP☆KICK-63㎏挑戦者決定トーナメント準決勝は、K-1グループでも活躍中の原田闘鬼(心将塾)が現役陸上自衛官という異色の肩書を持つTOJO(K-1GYM BLOWS)を3R1分44秒、ヒザ蹴りで仕留めTKO勝ち。決勝へと駒を進めた。
鬼ケ島から桃太郎への復讐を誓いDEEP☆KICKに乗り込んできた原田は弱冠19歳。昨年心将塾に移籍したことを機にリングネームを「原田闘鬼(とき)」に改名すると覚醒。同年12月、鬼として迎えた丸山晃穀との一戦では痛烈なカウンターで先制のダウンを奪うと、そのまま怒濤のラッシュで3年ぶりのKO勝ちを収めた。
その勢いで臨んだ今回のTOJO戦、試合前は「桃太郎に殺された鬼一族の仇をとるまで私は負けない」とうそぶいていたが、プロフィールの出身地を「鬼ケ島」にまでした鬼化はホンモノだった。
1Rからミドルキック、フック、カーフキックなど、多彩なアタックでTOJOを攻略にかかる。2Rになっても、試合は原田のペース。TOJOが入ってくるのを見透かしたかのようなワンツーのカウンターを口火に、タフで鳴らすTOJOにじわじわとダメージを与える。そして痛烈なワンツーで先制のダウンを奪う。
2Rを終了した時点のオープンスコアは三者とも20-17で原田。TOJOも必死に反撃の糸口を探そうとするが、原田は左ボディフックでさらに相手のスタミナを削り、冒頭のフィニッシュへとつなげた。相当のダメージを負ったのだろう。大の字になったTOJOはしばらく立ち上がることができなかった。
試合後、シードで決勝進出を決めている花見浩太(NJKF大和ジム)がリングイン。緊張のせいなのか、慣れていないせいなのか、言葉に詰まりながら「これでようやく僕の相手が決まった。一緒に盛り上げましょう」と激闘を誓った。
一方、原田は「勝てたのは(練習につきあってくれた)心将塾のみんなや今日応援にきてくれた人たちのおかげ。4月は僕がぶっ倒すのでよろしく」と高らかにKO宣言した。決勝が組まれた、4月5日の『DEEP☆KICK ZERO 29』が楽しみになってきた。

第4試合 DEEP☆KICK-56.5kg契約 3分3R

〇大成(TeamFreeStyle)
×丹孔志狼(心将塾)
2R TKO(レフェリーストップ)

プロ2戦目で初勝利を狙う大成(TeamFreeStyle)は1Rから強いプレスをかけていくが、それが直接の攻撃に結びつかない。対照的に丹孔志狼(心将塾)は左ジャブや三日月蹴りで相手の前進を止めようとする。試合が動いたのは2R、ようやく距離とリズムを掴んだ大成はワンツーを中心に丹を攻略。ボディ攻撃で先制のダウンを奪うと、最後は連打で気持ちが折れかけていた丹に引導を渡した。うれしいプロ初勝利だ。

第3試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R

〇木村翔稀(ANCHOR GYM)
×山田真也(ESPERANZA)
2R TKO(レフェリーストップ)

゛Mr.RISE゛こと裕樹が代表を務めるANCHOR GYMから木村翔稀(ANCHOR GYM)がDEEP☆KICK初参戦。プロデビュー戦となるESPERANZAの山田真也(ESPERANZA)と対戦した。2R、裕樹会長の「入っていけ」という指示通りに山田の懐に入った木村は連打でダウンを奪う。なんとか立ち上がってきた山田だったが、木村はさらにラッシュを仕掛け熱戦に終止符を打った。これでプロ2戦全勝(2KO)。-63㎏級で台風の目となるか。

第2試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R

×朴竜佑(VALIENTE)
〇勝一郎(ESPERANZA)
1R TKO(セコンドタオル投入)

第1試合 DEEP☆KICK-70kg契約 3分3R

×Vinicius Ataka(ブラジリアンタイ)
〇内杉大河(千空館)
1R TKO(レフェリーストップ)

NEXT☆LEVEL提供試合

オープニングファイトとして行われたNEXT☆LEVEL提供試合は出場した誰もがすぐプロで試合をさせてもおかしくないハイレベルな試合を繰り広げた。とりわけ第1試合で拳を交わした長谷川心(TEPPEN GYM 大阪)と土橋颯斗(一心会)はインパクト大。KO勝ちした長谷川だけではなく、壮絶に散った土橋も高いポテンシャルを見せつけたといえるだろう。今年もプロとアマの境界線をなくしそうなNEXT☆LEVEL提供試合に注目だ。

オープニングファイト第3試合 -55kg契約 1分30秒2R

○太田優(BLOW GYM)
×内屋鳳(TEPPEN GYM 大阪)
判定3-0(20-18、20-19、20-18)

オープニングファイト第2試合 -55kg契約 1分30秒2R

○佐々木佑稲(及川道場)
×白井碧斗(TEPPEN GYM 大阪)
判定2-0(20-19、19-19、20-19)

オープニングファイト第1試合 -55kg契約 1分30秒2R

×土橋颯斗(一心会)
○長谷川心(TEPPEN GYM 大阪)
2R TKO(レフェリーストップ)

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