2023年12月10日DEEP☆KICK 68レポート

525

■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK 68
■日時:2023年12月10日(日)
■会場:テクスピア大阪
■住所:大阪府泉大津市旭町22-45

今大会では-51kg王座決定トーナメントでは、無敗のルーキーであるKING陸斗を安尾がハイキック一閃にてKOで下してベルトを獲得し喜びで言葉を詰まらせながら感謝を述べ、-57.5kgタイトルマッチでは1年ぶりの再戦をKOでリベンジしたKING龍蔵がリングで喜びを爆発させる姿など、ドラマ性が多い大会となった。KING TSUBASAも塚本とガチンコエキシビションマッチを行い、心温まる引退式を行い送り出すなど、DEEP☆KICKが選手を思い、選手から思われる団体と感じさせた。そして、DEEP☆KICKのリングで育った選手がベルトを獲得し、そこからRISEなど中央のリングでは活躍できる道筋を作っており、今後もDEEP☆KICKが関西で有望ある選手を育て、関西のキックボクシング界にこれからも貢献できると言えるだろう。

ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-57.5kgタイトルマッチ 3分3R

×宮崎就斗(TARGET)
〇KING龍蔵(ROYAL KINGS)
2R TKO(レフェリーストップ)
※KING龍蔵が-57.5kg第3代王者となる。

1年振りの再戦となり、1ラウンドは宮崎がパンチを出しながら、ローで削り、ミドル、ハイを繰り出すが、KING龍蔵はパンチを返し、カウンターも使う。宮崎がローを蹴っても、KING龍蔵は動じずパンチを返す。1ラウンドは互角。2ラウンド開始から前に出て来る宮崎のパンチに右を合わせてから、KING龍蔵がダウンを奪う。立ち上がる宮崎だが、KING龍蔵は強引に攻めに行かず、クレーパーに攻める。宮崎もこれで収まらず、パンチ、ミドルで攻め、ハイも繰り出すなどで攻めるが、打ち合いになるとKING龍蔵がヒットを奪い、宮崎にダメージがあると、KING龍蔵は一気に詰めに入り、パンチのラッシュを浴びせ宮崎がダウンし、レフェリーが試合をストップ。TKOでKING龍蔵がリベンジとベルト奪取を果たし、勝利者インタビューでは、DEEP☆KICKの代表としてRISEランカーである安本との対戦を要望し、関西勢の強さを中央のリングで見せるとファンへ自身の意気込みを述べた。

ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R

〇安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)
×KING陸斗(ROYAL KINGS)
2R TKO(レフェリーストップ)
※安尾が-51kg第3代王者となる。

リング中央で陣取る安尾に対して、KING陸斗はサイドに動きながらステップを使いながら展開する。安尾の攻撃力を感じさせる攻めに対しても、KING陸斗は高いデフェンススキルを見せてから致命打を許さず、ヒット数はKING陸斗が有利。2ラウンドもKING陸斗はサイドに動くが、安尾が圧を掛けてからパンチ、膝で攻めても、KING陸斗はステップを使ってから止まらないが、勝負は一瞬でKING陸斗のパンチを繰り出すが、ブロックした安尾がハイを返し、それがクリーンヒット。KING陸斗がマットに沈み、レフェリーが試合をストップ。安尾がTKOでDEEP☆KICK-51kg王座を獲得する。
勝利者インタビューでは、初の大阪での試合でDEEP☆KICKのトーナメントへ参戦してベルトを獲り、負ける姿を応援に来てくれた関係者に見せる事がなく、ベルトを巻く姿を見せることを喜び、これからはRISEなど、上を目指したいと、更に高みを目指すと述べた。

ダブルセミファイナル2 DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

-上村雄音(BKジム)
-中田史斗(究道会館)
ノーコンテスト
※興行終了後のビデオ検証により中田のストップ後の攻撃及びダウンが確認されたため、TKO勝利を取り消し、ノーコンテストとなる。
※中田が-53kg王座決定トーナメント決勝に進出する。

開始から試合は決まり、離れ際からのパンチで中田がダウンを奪い、立ち上がる上村に対して一気に詰めに入った中田が立て続けに2回ダウンを奪い、パンチによるTKO勝利を収めるが、後日、最初のダウンについて協議が行われ、ビデオ検証の結果、組んだ際にレフェリーのブレイクが宣告された後の攻撃、及びダウンであることが確認された、そのためにDEEP☆KICK実行委員会は、今試合をノーコンテストとする旨が発表。なお、-53kg王座決定トーナメント決勝は予定通りKING剛vs中田史斗で行われ、勝った選手と上村が9月にタイトルマッチ挑戦とすることが発表された。

ダブルセミファイナル1 DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

×松本陸(TAD)
〇KING剛(ROYAL KINGS)
判定3-0(30-29、29-29、29-29)延長判定1-2(9-10、10-9、9-10)
※KING剛が-53kg王座決定トーナメント決勝に進出する。

1ラウンドはKING剛が圧を掛けてからパンチ、ローを繰り出すが、松本も打ち返してからパンチ、膝蹴り、ローを返し、KING剛の前に出るのに対して、手数で返す。2ラウンドは真っ向から打ち合いとなり、KING剛が距離を詰めてからパンチ、ロー、ミドルで攻めるが、松本も手数を返して打ち返すなど乱打戦で打ち合いとなる。最終ラウンドもKING剛は距離を詰めてから打ち合い、松本もその距離で応じて打ち合いに応じてから乱打戦で打ち合うが、判定はドローとなり延長ラウンドへ入る。延長ラウンドもショートレンジで乱打戦となり、互いにギアを入れっぱなしで打ち合い最後まで打ち合いを見せる。判定はスプリット判定でKING剛が勝利、決勝へ駒を進める。

KING TSUBASA 引退エキシビジョンマッチ 2分2R

-KING TSUBASA(ROYAL KINGS)
-塚本望夢(NJKFteamBonds)
※エキシビションマッチのため、勝敗なし。

塚本はガード低めの攻撃的スタイルで攻め、スピードある攻防を繰り広げるなど、ガチのエキシビションマッチで打ち合う。最終ラウンドは、KING TSUBASAの要望でレガースを外し、6ozに変えてからエキシビションマッチからガチの試合に変更される。このガチは本当であり、開始からギアMAXで打ち合い、KING TSUBASAがパンチで塚本からダウンを奪う。立ち上がった塚本はお返しとばかりに、猛攻をKING TSUBASAに仕掛け、前に出てからパンチ、ボディブロー、飛び膝、バックキック、ミドルなどレパートリー豊富に攻め、パンチを浴びせてKING TSUBASAからダウンを奪い返す。KING TSUBASAも立ち上がり、ラストは激しい打ち合いを見せ、KING TSUBASAが倒れ、そこでゴングが鳴る。互いに全力を出し、KING TSUBASAが最後のリングで雄姿を飾り、3月のトーナメントを最後の挑戦と決め、ベルトを獲得し引退となったが、林代表が引退式を行ってくれ、初代王者である塚本との対戦を希望し、ガチでエキシビションマッチを行えるなど、自身が望む引退式が行え、育ててくれた藤原代表、支えてくれた妻へ感謝の言葉を述べ、10カウントが鳴らされ、現役生活へ別れを告げた。

第9試合 DEEP☆KICK-65kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

〇和田哲平(FFT)
×絢太(teamMISAKI)
1R TKO(レフェリーストップ)
※和田が-65kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出する。

和田が圧を掛けてハイを繰り出し、その後の手数でも絢太のボディへ膝蹴りを浴びせ、パンチも入れてから絢太をコーナーに詰めてからラッシュで攻めてから、和田がパンチを浴びせると絢太がダウン。ダメージを見たレフェリーが試合をストップ。TKOで和田が会心のTKO勝利を収める。

第8試合 DEEP☆KICK-65kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

×竹市一樹(MA二刃会)
〇中澤友(ビンチェレあべの)
判定0-2(29-30、29-29、29-30)
※中澤が-65kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出する。

竹市は圧を掛けてから前に出てパンチ、ローで攻めるが、中澤はサイドに動きながらパンチ、ハイを返しながら、1ラウンドは互角の展開となる。2ラウンドも竹市は前に出て来るが、中澤はパンチ、ローを返し、ミドルを繰り出すと、竹市もミドルを返すが、中澤はボディストレートを織り交ぜてからヒットを奪う。最終ラウンドも竹市は変わらず、前に出て来る展開で、中澤はパンチ、ローを返す。竹市も最後まで前に出るが、判定に入ると蹴り技で印象を残した中澤が勝利。

第7試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R

×篤椰(NJKFteamBonds)
〇TETSU(月心会チーム侍)
判定0-3(26-29、26-29、26-30)

1ラウンドは互いに打ち合いとなるが、TETSUがパンチの手数で上回り、篤椰に飛び膝蹴りを浴びせてからダウンを奪う。立ち上がる篤椰は退かずに打ち合いに応じて1ラウンドが終了。2ラウンドはパンチ主体で打ち合うが、篤椰がパンチで前に出てから攻め、距離を詰め膝蹴りを入れると、TETSUもサイドに動きながらパンチで返し、膝蹴りを繰り出すが、このラウンドは篤椰が優勢に進める。最終ラウンドも篤椰は前に出てから攻めるが、TETSUがパンチでダウンを奪い、2回目のダウンを篤椰から奪う。それでも篤椰はガッツを見せてから最後まで戦い、健闘を見せるが判定に入ると2回のダウンを奪ったTETSUが勝利。

第6試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R

×長谷川英翔(誠剛館)
〇山田貴紀(山口道場)
2R TKO(レフェリーストップ)

1ラウンドは山田がパンチ、ロー、前蹴り、ハイを繰り出し、長谷川はパンチを返し、膝蹴りを返すが、ロープ近くの打ち合いの離れ際で山田がパンチをヒットさせ、長谷川からダウンを奪う。2ラウンドは打ち合いになっても、山田が優勢でハイなどを繰り出し、前に出てから、長谷川が手数を返すが劣勢を強いられる。山田がパンチで2回目のダウンを奪い、立ち上がる長谷川だが、詰めに入った山田がコーナーに詰めてから攻めてからスタンディングダウンを奪い、レフェリーが試合をストップ。TKOで山田が勝利。

第5試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R

〇岩KING(NJKF心将塾)
×翔太郎(猛志会)
判定3-0(30-29、30-28、30-27)

1ラウンドは翔太郎がパンチ、ロー、ミドルで攻めるが、岩KINGはパンチにボディブローも織り交ぜ、ミドル、前蹴り、奥足へのローを入れ、ボディへの膝蹴りも浴びせ、翔太郎を後退させるなど、岩KINGが攻勢点で有利。2ラウンドは翔太郎も前に出ようとするが、岩KINGがパンチ、ロー、カーフキック、膝蹴りで攻め、ハイも繰り出すなど、岩KINGが有利に進め、翔太郎が手数で劣勢となる。最終ラウンドは、翔太郎がショートレンジからの打ち合いに挑むが、岩KINGはローを浴びせ、テンカオでボディへ入れるなど、手数では岩KINGが優勢は揺るがない。それでも翔太郎は前に出てから、掛け声を出して自身を鼓舞してから打ち合いに懸けるが、岩KINGは優勢に試合を進め。判定で勝利。再戦となった今回も岩KINGに軍配が上がった。

第4試合 DEEP☆KICK-47.5kg契約 2分3R

△花田麻衣(GROUND CORE)
△紗依茄(月心会チーム侍)
判定1-0(30-29、29-29、29-28)

1ラウンド、花田は前に出てから圧を掛けるが、紗依茄はサイドに動きながらパンチ、蹴りを返し互いに攻めるが互角の展開。2ラウンドも花田は圧を掛けてパンチで攻めるが、紗依茄も打ち返してからミドル、ハイを返し。ロープ際に詰まっても互いに打ち合いで甲乙つけがたい展開となる。最終ラウンドも花田はパンチで圧を掛けて前に出てきて、紗依茄もサイドに動きながらミドル、前蹴り、パンチを返すが、花田は最後まで前に出る。判定では一人は花田を支持したが、残りはドロー。引き分けとなる。

第3試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R

〇井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)
×竹内龍馬(新宿レフティージム)
判定3-0(30-29、30-28、30-28)

1ラウンドはパンチで削り合うが、井上はサイドに動き、竹内は前に出てから打ち合う。井上はブロックされるが左ハイを繰り出し、インロー、膝蹴りをヒットさせる。パンチの打ち合いでは互いにヒットを奪い、互角で1ラウンドが終了。2ラウンドは井上がパンチのヒット数で有利で、左ハイ、膝蹴りと攻め、ボディブロー、ローも入れるなど有利。竹内は前に出てからパンチで攻め、コーナーに詰めて打ち合うなど攻めの姿勢を崩さないが、井上が有利で2ラウンド終了。最終ラウンドも竹内はパンチで前に出ながら、インローも入れるが、井上はサイドに動きながらパンチでヒットを奪い、左ハイを繰り出し、乱打戦で打ち合いになってもヒット数で井上が有利に進む。判定はパンチのヒット数で有利な井上が勝利。

第2試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R

〇保井広輝(WARRIOR OSAKA)
×嘉武士(NJKF健心塾)
判定3-0(30-29、30-29、30-29)

1ラウンドはミドルレンジでパンチ、ローで互いに削り合う互角の展開、保井が右ハイ、バックハンドを繰り出しても、嘉武士はヒットさせず均衡したラウンドとなる。2ラウンドもパンチ、ローで削り合うが、嘉武士はミドルを入れると、保井はパンチでヒットを奪い、飛び膝蹴りを繰り出し、打ち合いではパンチの手数で若干、保井が有利。最終ラウンドはパンチの打ち合いが激しくなり、互いに前に出るが、保井は前蹴り、上段前蹴りを使い、嘉武士もミドルを返し、パンチで打ち合うなど激しく打ち合うが判定に入ると、保井が勝利。

第1試合 DEEP☆KICK-54kg契約 3分3R

×武政空護(SMOKER GYM)
〇西村孝幸(ビンチェレあべの)
2R TKO(レフェリーストップ)

1ラウンドはパンチ、ローの応酬となり、互いにパンチでヒットを奪う激しい打ち合いとなるが、武政がパンチでダウンを奪う。立ち上がる西村はダウン後も逃げずに打ち合いに挑み、乱打戦となり、1ラウンドが終了。2ラウンドも距離を詰めてから打ち合いうが、西村はボディブローも入れ、ロープ際の打ち合いで右をクリーンヒットさせ。武政がダウン。立ち上がる武政はダメージがあり、詰めに入った西村がロープに追い込んでからラッシュを浴びせ、再度ダウン。レフェリーがそこで試合をストップ。TKOで西村が試合をひっくり返す。

NEXT☆LEVEL提供試合

オープニングファイト第3試合 -60kg契約 1分30秒2R

〇野村登生(月心会チーム侍)
×西垣柊哉(パラエストラ森ノ宮)
2R TKO(レフェリーストップ)

1ラウンドはミドルレンジで打ち合い、互いにハイを繰り出すが、野村がパンチで西垣からダウンを奪う。最終ラウンドは西垣も前に出てから攻めるが、打ち合いから組みの攻防となるが、野村がパンチでダウンを奪い、西垣もハイ、パンチを返すが野村は西垣をコーナーに詰めてから野村がラッシュを浴びせると、レフェリーが試合をストップ。TKOで野村が勝利。

オープニングファイト第2試合 -70kg契約 1分30秒2R

×山口陸(NJKF健心塾)
〇榎木友星(ビンチェレあべの)
判定0-3(17-20、17-20、17-20)

1ラウンドはショートレンジで展開し、距離が詰まると組んでから膝での攻防となるが、榎木が前に出てからショートレンジからのパンチを繰り出し、榎木が優勢。最終ラウンドもショートレンジで打ち合うが、榎木が山口をコーナーに詰めて膝蹴りで攻め、離れ際のパンチをヒットさせ、山口からダウンを奪う。最終ラウンドも榎木は山口をコーナーに詰め、ラストはロープに詰めてから攻め、膝蹴りをボディへ浴びせるなど、試合全般のペースを握り、榎木が完封して判定で勝利。

オープニングファイト第1試合 -24kg契約 1分30秒2R

×中村京士郎(TEPPEN GYM 大阪)
〇辻柊羽(NJKF誠輪ジム)
判定0-3(18-20、18-20、18-20)

1ラウンドはショートレンジでパンチ、ミドルで打ち合ってから互いに前に出るが、辻が中村はロープ、コーナーに詰めるなど攻勢点が目立つ。最終ラウンドも同じくショートレンジで打ち合うが、辻がパンチ、ミドルの打ち合いで優勢に進め、中村をコーナーやロープに詰め、打ち合いで辻が有利。判定では攻勢点が有利だった辻が勝利。

格闘技用品ファイターズスピリッツ