西日本地区選手にスポットを当てるファイターズスピリッツマガジンによる選手インタビュー記事第2弾は安村発氏によるインタビューにてお送りします。
今回は第6代DEEP☆KICK-57.5kg王者、戦闘員1号選手です。仮面ライダーのショッカーである戦闘員を名乗り、覆面を被る異色ファイターでありますが、確かな実力を持つ選手です。
記事:安村発、写真:池田博紀
――まず、読者も気になっていると思いますが、どうして戦闘員1号というリングネームなんですか。
戦闘員1号 イーーー!(特に理由は何もなく、ただ単純にStand upのプロデビュー戦(2024年9月29日)の入場時にエンタメで覆面を被ったんです。最初は本名の安部宏聖で出ていたのですが、9月のDEEP☆KICK -57.5kg王座決定トーナメント決勝戦の時にはARESのチームメンバーが勝手に戦闘員1号にリングネームを変えていたというのが本当の理由なんですけど、悪の組織に連れられて改造された結果、あの覆面は戦闘時以外脱げなくなったということにしといてください(笑))
――以前からマスクを被って入場することに憧れもあったんですか?
戦闘員1号 イーーー!(どっちかというと、何か入場を懲りたいなという気持ちだったんです。エンタメ性のある選手をすごく憧れにしていて、それこそ昔の選手でいったら須藤元気さん。入場から気合が入っていたので、僕もお客さん楽しませる選手になりたいと思って簡単なところからやり始めたのが、この覆面だったという感じですね)
――戦闘員1号選手は仮面ライダー世代ではないかと思うんですけど、なぜ脇役の戦闘員を選んだんですか。
戦闘員1号 イーーー!(すいません……これはほんまに何の思い入れもないんですけど、ただ単にドン・キホーテに行った時にお店に並んでいた覆面がショッカーやったというだけなんです(笑)。だから別に仮面ライダーがどうとかというのはないですね)
――では、そこに並んでいたものがもし仮面ライダーのマスクだったら別のリングネームになっていた可能性もあるわけですね。
戦闘員1号 イーーー!(そうですね。覆面が例えば、なんかの戦隊者やったらそれになっていたかもしれないです。たまたまショッカーの覆面があり、もう悪役キャラでいいやんみたいなノリでやった感じですね)
――後悔はないですか(笑)?
戦闘員1号 イーーー!(全くないです(笑)。毎回、入場は恥ずかしいんですけど、後悔はないです)
――どうせなら仮面ライダーなどの主役級のキャラにしておけば良かったという想いもないと。
戦闘員1号 イーーー!(それはちょっと思ったことはありましたけど、すごいセンスのあるキャラクターがチャンピオンベルトを巻くよりも、ショッカーのような一般のキャラがチャンピオンになったストーリーの方が面白いので、僕はこの覆面で良かったと思います)
――ちなみに戦闘員1号になってからは昭和の仮面ライダーの映像は見られたんですか?
戦闘員1号 イーーー!(僕の世代の仮面ライダー龍騎は見ていたんですけど、ショッカーが出てないんですね。なので昭和の仮面ライダーの映像は全く見てないです。参考資料として見た方がいいんやろうなと思うんですけど、そういえば全然見てないですね(笑))
――仮面ライダーを制作している東映からは著作権の問題で訴えられてはいないですか?
戦闘員1号 イーーー!(そこの部分に関しては、僕自身もまだヒヤヒヤしている部分なんです(笑)。逆に言ったら、ちょっと挑戦してる部分でもあるんですけど、僕も大物になって、もうイメージを変えられないほどの展開になってきたら、ちょっと東映さんも僕の方に寄ってきてくれるんちゃうかなと思っています。むしろ東映さんにはスポンサーに付いてほしいですし、そうなあれば仮面ライダーの敵役として出演する夢を描いてます)
――ちなみにご両親はどういう反応なんですか。
戦闘員1号 イーーー!(まあ普通に、僕の両親は割と放任主義というか、自由にしたらいいよというタイプなんで、特に何も言ってくることはなく、まあ面白いからいいんじゃない? という感じでしたね。ただリング上から勝利のマイクでお母さんを呼んだときはちょっと恥ずかしそうでした)
――マスクを被って色物だと思われているだけに、強さも備わっていないと目立たないと思いますが、そこら辺でプレッシャーはないですか?
戦闘員1号 イーーー!(確かにそれはありますね。勝たんと意味ないなと。やっぱり勝ってなんぼの世界なんで、絶対に負けない努力をしてるんですけど、ずっと練習して誰よりも強くなっていくこととプラス、僕はエンタメ性をもっと強めてやっていきたいと思っています)
――元々格闘技はいつから始めらたんですか?
戦闘員1号 イーーー!(17歳からBLOWS(代表:中蔵隆志)でMMAを始めて、23歳ぐらいの時にEXARESでちょこちょこ練習させてもらい、キックボクシングに転向しました)
――MMAをやる前は、スポーツは何かやっていたんですか。
戦闘員1号 イーーー!(小中でサッカーをやっていたんですけど、全くセンスなかったんです)
――なぜMMAをやろうと?
戦闘員1号 イーーー!(僕は結構昔からいじめられ子で、先輩から腹パンとか結構いろんなことをやられてきたから、やり返したいな、ちょっとやられへんようにしたいなという想いがありました。そんな時に「ストリートファイター」のゲームで投げキャラ、打撃系のキャラなどがいた中でも、ガイルの格闘技ベースのMMAはいろいろなことができる競技なんやと興味を持ったことが始まりですね)
――山本KID選手の影響でMMAをやり始めたという選手は多いのですが、ゲームのキャラクターの影響とは意外ですね。MMAのアマチュア大会には出ていたんですか?
戦闘員1号 イーーー!(アマチュア修斗の関西で準優勝までは何度もあったんですけど、優勝はできませんでしたね。センスはある方やったと思います。試合は20戦ぐらいは経験したのかなと)
――アマチュア時代はどの技で勝つことが多かったですか?
戦闘員1号 イーーー!(意外に決め技の方がフィニッシュは多く、KO勝ちはあんまりしたことはなかったですね。得意技は三角絞めです)
――MMAでプロになろうとは思わなかったんですか?
戦闘員1号 イーーー!(なりたかったんですけど、ちょくちょく腰を痛めたりして練習に行けなかったこともあり、プロになるには練習量を増やさないと無理かなと代表さんに止められていたので、プロにはなれへんのかなとは思ってましたね)
――そういう中で、なぜキックに?
戦闘員1号 イーーー!(最初は格闘技を辞めようと思っていて、もともとトレーナーのバイトをEXARESの大森隆之介と一緒にしていて、彼に格闘技を辞める話をしたら、うちでやったらええやんと誘われてEXARESに行った流れでキックを始めました)
――キックを始めて腰の方は問題なかったんですか。
戦闘員1号 イーーー!(全然大丈夫ですね。多分、人を持ち上げることが腰に良くなかったみたいです)
――プロデビューしてからまだ5戦の経験ですが、もうキックには馴染めました?
戦闘員1号 イーーー!(実はキックのアマチュア時代は試合経験はないのですが、だいぶ馴染んで強くなったと思うんですよね。プロデビューした頃はだいぶMMA感が抜けておらず、今やっとキックボクサーっぽい感じになったと思います)
――所属しているEXARESでは、特に指導者がいなく、集まったメンバーで切磋琢磨して門口佳佑選手、大森隆之介選手とういった名選手を輩出している珍しい環境のジムですが、どういったところに強くなってる秘訣を感じてますか。
戦闘員1号 イーーー!(いや~なんやろ。秘訣かは分かりませんが、うちのジムの人と練習していたら、他のジムの人と練習した時にちょっと強度の差を感じますね。うちの練習をやっていれば全然いけるやんと。普段の練習の方がしんどいので、試合の強度と比べてもそんなに変わらないのでみんな強くなってるんじゃないかなと思います)
――その練習内容はどういうものなんですか。
戦闘員1号 イーーー!(ミット打ちはほぼ実戦通りにやっていて、受けている側も汗かくぐらいスピーディーにやるんです。動画で他の選手のミット打ちを見ていると、ゆっくりやってるじゃないですか。
うちは反射的に速く打つイメージで僕らはやっているので、他とは全然違うなと思いますね)
――9月のDEEP☆KICK -57.5kg王座決定トーナメント決勝戦でKO勝利しベルトを巻いたときのマイクアピールでは「大森隆之介のおかげでチャンピオンになることができました」と感謝の意を述べてましたが、大森選手はご自身にとってどういう存在ですか。
戦闘員1号 イーーー!(僕がキックをやるきっかけは大森の影響やし、キックに対しての向き合い方の意識が高いのでそこで影響を受けている感じはしますね)
――プロデビューして5戦目で初タイトルを獲得したことに関しては、ご自身にとっては当然の結果だと思いますか?
戦闘員1号 イーーー!(いや、全然そんなことはないです。運はいいなと思ってますね。トントン拍子で行き過ぎているので、めちゃめちゃ恵まれているなとは思いますね。正直、自分としてはプロで10何千戦経験してからそういうベルトのある大会に出させてもらうもんやと思っていたので、自分の中でもちょっと早いタイミングでベルトが獲れたなと思うけど、強さで言ったら全然僕はまだまだいけるんじゃないかなと思っています)
――タイトルマッチを今振り返ると、ご自身にとってはどうでしたか?
戦闘員1号 イーーー!(予想していたより上手くいった試合になりましたね。試合の運び方とかも想像してた以上に自分が前に出られてたし、全部コントロールできた感じがしたので、少し余裕があった試合でしたね)
――今後はどういったことを目標に?
戦闘員1号 イーーー!(本当にエンタメ性の高い選手になりたいと思っていて、僕の試合を面白いから見に来てもらえるようになればいいなとは思っているので、後楽園ホールで興行が開催されれば僕の試合だけでお客さんが埋まるぐらいにしたいです)
――DEEP☆KICKのチャンピオンはRISEのタイトルを狙っていく選手が多いですが、ご自身も?
戦闘員1号 イーーー!(僕は正直、そこのこだわりがなさすぎる人間なんです。RISEが一番熱い団体だと思うので出たいとは思うんですけど、KNOCK OUTでは寝技以外は全ての打撃が認められているUNLIMITEDルールは面白そうだなと。僕はMMAをやっていたのでうまくハマるかなと思っているので、いろんなところから声を掛けていただけたら嬉しいですね。客寄せパンダじゃないですけど、こいつを呼んだらお客さんが来るみたいなキャラクターにはなりたいですね。あと、K-1は須藤元気さんがプロデューサーなので興味はありますが、同門で同階級の龍翔が今絶賛下から上がってきているので、僕がK-1に出ちゃうとマズイかなと)
――RISEに出るとなると、大森選手と同じ階級になりますよね。
戦闘員1号 イーーー!(龍翔とは全然当たる可能性あると思っていて嫌やなと。大森や門口君とはやることはないかなと思うのですが、二人のどっちかがタイトルを獲ったら話は別ですけど)
――同門対決はやるんですか?
戦闘員1号 イーーー!(やらなきゃしゃあないという状況になったらやりますけど、基本はやりたくないですね)
――それは意外でした。ご自身的には、今RISEのフェザー級戦線でどの位の位置にいると思いますか。
戦闘員1号 イーーー!(格闘技にはジャンケンみたいなところはあると思うので、一応僕はRISEフェザー級23位の簗丈一君にプロ2戦目でKOされているので(苦笑)、僕はそこから強くなっていることを踏まえて、だいたい15位から10位の間ぐらいかなとは思ってますね)
――謙虚ですね。
戦闘員1号 イーーー!(実績を残してきたら調子に乗るんで最初は謙虚に(笑))














































