■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK 67
■日時:2023年9月24日(日)
■会場:テクスピア大阪
■住所:大阪府泉大津市旭町22-45
DEEP☆KICK-63kg王座決定トーナメントを制しベルトを獲得した足利は自身の筋骨隆々の体を「ドーピングは使ってないなんで(笑)」と観客と和気あいあいと掛け合いをしながら、会場を盛り上げ、関係者のお陰(チャンピオンになれたのは)と感謝を述べ、竹内とは坊主も賭けていたが「(竹内の)モデル業に差し支えるので、モデルコンパでと」と最後まで会場から笑いを取り、ベルト獲得をファンと一体感を持ちながら喜んだ。
DEEP☆KICK-55kg暫定王者となった真琴は「ベルトを巻けて満足です」と述べ、王者である翔磨とは、普段は仲が良いが「試合になったら全力で倒しに行く」と同じ階級に2人もチャンピオンは要らないと、自身が一番ベルトに相応しいとコメントした。
KING龍蔵がトーナメントは通過点であり、関係者へは感謝の言葉を述べ、王者である宮崎へカメラに向かってから「宮崎、絶対倒すからな、覚えておけよ!皆さん俺がDEEPのチャンピオンになるんで覚えておいてください」と前回の対戦でのリベンジとベルトへの思いを爆発させた。
DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント決勝へ対決する両者がリングにて、KING陸斗は「完封してベルトを巻く」と宣言し、安尾も「同じ言葉で完封してベルトを巻く」と互いに相手に対して完封勝利し、自身のベルトを巻く事への意気込みを見せた。
DEEP☆KICK 67はハイレベルな試合が展開され、セミファイナルからメインイベントでは熱い試合が展開された。この様なレベルが高い試合が行われることが、ファンを熱狂させ、DEEP☆KICKのベルトの価値を高めると言えるだろう。デビューして1年経っていないKING陸斗がベルト戦線に食い込むなど、若い世代の台頭も目を見張るものがあり、アマチュアで経験を積んだ選手がDEEP☆KICKのリングでデビューして、そこで研鑽を重ねてから、ベルトを目指す道が出来ており、今後のキックボクシング界を担う選手の輩出に期待したい。
ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-63kg王座決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
〇足利也真登(FightClubRush)
×竹内皇貴(チームドラゴン)
3R TKO(レフェリーストップ)
※足利が-63kg第5代王者となる。
1ラウンドから足利はステップを使いながら、パンチ、カーフで攻め、竹内はロー、左ミドル、三日月蹴りなど蹴り技で攻めるが、足利のパンチの手数が多く印象に残る。2ラウンドも足利はステップを使いパンチ、左ミドルで攻める。竹内もカーフ、左三日月蹴りを返し、必殺の飛び膝蹴りも繰り出すが、それはクリーンヒットを奪えない。足利はフックを多用しながらパンチで攻めるなど、パンチで攻勢点を取り、2ラウンド終了での公開判定で2-0となる。竹内も圧を掛けてから前に出て来るが、足利もボディブロー、フックで打ち合う、しかし足利の右に対して、竹内が右を合わせパンチでダウンを奪う。立ち上がる足利だが逃げに回らずパンチで打ち合い、逆に竹内からダウンを奪う。立ち上がる竹内は飛び膝蹴りを繰り出し、パンチで打ち合うとなるが、打ち合いは足利に形勢が傾き、ヒットを奪い竹内を赤コーナーに詰めてからパンチのラッシュを浴びせる。竹内も耐えるが、危険と判断したレフェリーが試合をストップ。足利が劇的なKO勝利で-63kgのベルトを獲得。
ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-55kg暫定王座決定戦 3分3R 延長1R
〇真琴(NJKF誠輪ジム)
×鷹介(魁塾)
判定2-1(30-28、29-30、30-28)
※真琴が-55kg第7代暫定王者となる。
互いにローで蹴り、鷹介は圧を掛けてパンチで攻めるが、真琴はステップを使いながら、左ハイなど蹴り技で応戦し、パンチも返す。1ラウンドは互角の展開。鷹介は右ローを繰り出するが、真琴は膝蹴りを浴びせ、ステップを使いながらペースを握り始める。鷹介も右ハイを繰り出すが、真琴もそれはブロック。真琴はパンチにボディブローも織り交ぜる。2ラウンド終了時点で2-0にて真琴が支持されており、最終ラウンドは鷹介がパンチで前に出て来るが、真琴もステップを使いながらパンチの打ち合いに応じるが、このラウンドは鷹介が決死で前に出てから攻勢に仕掛け、真琴も打ち合いを止めず、判定で真琴が勝利し、-55kg第7代暫定王者となり、次は翔磨と王座統一を懸けた試合となるだろう。
トリプルセミファイナル3 DEEP☆KICK-57.5kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
〇KING龍蔵(ROYAL KINGS)
×FUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)
2R TKO(レフェリーストップ)
※KING龍蔵が-57.5kg王座次期挑戦者に決定する。
FUJIMON♡はステップを使いながら、ロー、変則的なハイ、バックハンドブローで攻めるが、KING龍蔵はどっしりと構え圧を掛けながらパンチで攻める展開。2ラウンドもFUJIMON♡はステップから左インロー、左ハイなど動きながら攻め、KING龍蔵はパンチにボディブローも織り交ぜ、膝蹴りも入れながら、鋭いパンチを見せる。FUJIMON♡が左ミドルで攻めるが、KING龍蔵がそれに右ストレートを合わせてから、FUJIMON♡がダウン。ダメージを見たレフェリーが試合をストップ。KING龍蔵が会心のKO勝利で、-57.5kg王座への挑戦権を獲得する。
トリプルセミファイナル2 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
〇安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)
×龍太郎(VALIENTE)
判定3-0(30-27、30-27、30-26)
※安尾が-51kg王座決定トーナメント決勝に進出する。
安尾が1ラウンドからストレートを中心にパンチで攻め立てる。龍太郎もカーフを蹴り、パンチを返すが、安尾がコーナー、ロープに詰めてからパンチで攻め、ミドルも放つ。龍太郎もバックハンドブローを放つが、安尾の攻勢が目立つ。2ラウンドも安尾がパンチで前に出るが、龍太郎もパンチで打ち返すが、ここでも安尾が龍太郎をコーナーに詰めるなど、優勢に進める。龍太郎も最終ラウンドは前に出てからボディブローも織り交ぜてから攻めるが、安尾が打ち合いでは有利で、龍太郎をコーナーに詰めてからのパンチでダウンを奪う。判定では安尾がフルマークで勝利し、-51kg王座へあと一歩と駒を進める。
トリプルセミファイナル1 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
×JIN(楠誠会館)
〇KING陸斗(ROYAL KINGS)
判定 0-3(29-30、28-29、29-30)
※KING陸斗が-51kg王座決定トーナメント決勝に進出する。
1ラウンドからKING陸斗はステップを使い、動きながら攻めサイドキックを繰り出し、パンチ、ローで攻めフェイントも見せる。対するJINはどっしりと構え圧を掛けながら、パンチ、ローで攻める展開。2ラウンドもKING陸斗は同じく左右に動きステップを使い、右フックを当てに行くが、JINも圧を掛けながらパンチで攻める。2ラウンド終了でジャッジの一人がKING陸斗を支持するが、残りはイーブンへ。最終ラウンドはJINが打ち合いで前に出るが、KING陸斗もパンチを返し、左ハイなどを繰り出す。JINもパンチを当てるが、KING陸斗は最後に前へ出る打ち合いに切り替えてから、互いに打ち合いとなる。判定でKING陸斗が勝利。-51kg王座へ王手を決める。
第6試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R
〇GUMP(TEPPEN GYM 大阪)
×杉本祥(TARGET SHIBUYA)
判定3-0(30-28、30-27、30-27)
杉本は上半身を揺らしながら、ジャブからパンチを繋げるが、GUMPはバックスピンキックを繰り出し、右ハイなど積極的に攻め、途中にラッシュで攻めるが、杉本もガードを固めてからパンチを打ち返す。2ラウンドも杉本は上半身を揺らし、時折ガードを下げ、ジャブを伸ばすが、GUMPはパンチではボディブローも織り交ぜ、ロー、ミドルも放ち手数で有利、杉本も打たれ強くパンチを返すが、GUMPに印象が残る。最終ランドは杉本もパンチで前に出るが、GUMPも前に出てから打ち合いとなり、GUMPの右ストレートがヒットする。互いに激しく打ち合うが、判定になるとペースを握ったGUMPが勝利。
第5試合 DEEP☆KICK-65kg契約 3分3R
〇竹市一樹(MA二刃会)
×財津大樹(TEAM BEYOND)
判定2-0(30-28、29-29、30-28)
竹市が圧を掛けてパンチ、ローで前に出るが、財津もステップで動きながらパンチで打ち合う。2ラウンドも竹市が圧を掛けるが、財津も手数を返し乱打戦で打ち合いとなる。最終ラウンドも竹市は前に出て、財津も前に出て来る竹市に対して打ち返しで応戦する。このラウンドも打ち合いとなるが、判定になると前出た竹市がポイントを奪い勝利。
第4試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
△吉田亮汰朗(BKジム)
△旬ノ介(K-LIFE)
0-0(28-28、28-28、28-28)
1ラウンドは旬ノ介がロー、ハイなど繰り出し、吉田をロープに詰めパンチ繰り出すなど、1ラウンドは旬ノ介が有利。2ラウンドも旬ノ介が攻めるが、吉田もパンチ、ローを返し、ボディから切り返しのパンチが旬ノ介にヒットしダウンを奪う。吉田の出血が激しくドクターチェックが入るが、試合は続行となる。最終ラウンドは乱打戦で激しく打ち合いとなる旬ノ介が飛び膝蹴り、ボディへ膝蹴りを放ち、パンチで攻めるが吉田もボディブローを織り交ぜパンチで攻めるなど、互いに退かない打ち合いを展開する。判定では0-0でドローとなる。
第3試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R
×和斗(NJKF大和ジム)
〇ブラックハイエナ(エキスパートジム)
判定0-3(26-29、26-29、26-29)
1ラウンドはブラックハイエナがインロー、パンチで攻め、和斗は体を振りながらパンチ、フックを繰り出しながら攻める展開。2ラウンド、和斗はパンチ、カーフで攻めるが、ブラックハイエナがフックを浴びせダウン奪う。和斗はそれでも前に出て打ち合うが、ブラックハイエナがフックで再度ダウンを奪うなど、和斗が苦しい展開だが、それでも前に出る。最終ラウンドは倒すしかない和斗がパンチで前に出てから攻め、ブラックハイエナも打ち合うが和斗がコーナーに詰めてからパンチを浴びせるなど、盛り返しを見せるが、ブラックハイエナもブロックをし、パンチで打ち返す。和斗が健闘を見せるが、判定はダウンを奪ったブラックハイエナが勝利。
第2試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
×長舩ライオン(NJKF心将塾)
〇瀧(魁塾)
1R TKO(レフェリーストップ)
リーチで上回る瀧がパンチなどを有効に使う。長舩もパンチ、ハイを繰り出すが、瀧がロープに詰めるなど、優勢で顔面前蹴りを浴びせダウンを奪う。立ち上がる長舩に対して、瀧が攻めボディへ膝蹴りを浴びせ、パンチも浴びせてからダウンを奪うが、長舩も闘志を衰えずフックで前に出るが、ロープ際の打ち合いで長舩が3度目のダウン。TKOで瀧が勝利。
第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
〇岸佑樹(NJKF健心塾)
×石原仁(teamFIST)
2R TKO(レフェリーストップ)
展開は互いにパンチで差し合うが、岸は右ロー、右ミドルを織り交ぜる。パンチは互いに手数多めに繰り出す。2ラウンドでは石原のパンチのヒットが目立つが、岸が左ミドル、飛び膝蹴りを繰り出し、右膝蹴りをボディに浴びせダウンを奪う。立ち上がる石原だが、岸は右膝蹴りで攻め、石原も打ち合う。しかし岸も右ミドルが石原のボディへクリーンヒットし、石原がダウン。ダメージを見たレフェリーが試合ストップ。TKOで岸が勝利。
NEXT☆LEVEL提供試合
オープニングファイト第3試合 -55kg契約 1分30秒2R
〇棚澤大空(TEPPEN GYM 大阪)
×斉藤大地(パラエストラ東大阪)
判定(20-19、20-19、20-18)
1ラウンドから棚澤が右ハイ、胴回し回転蹴りを放ち、パンチでもロープに詰め膝蹴りを繰り出すなど、棚澤が有利。最終ラウンドは斎藤もパンチ、ボディストレートを返すが、棚澤がパンチで優勢でボディブローも放つなど、ペースを握る。判定になると棚澤が勝利する。
オープニングファイト第2試合 -40kg契約 1分30秒2R
△小寺愛斗(TEPPEN GYM 大阪)
△⾦⼦大⻁(Reborn kickboxing gym)
判定1-1(20-19、19-20、19-19)
開始から両者が打ち合いで前に出るなどショートレンジで打ち合い、小寺がハイ、胴回し回転蹴りを繰り出す。金子も打ち合いで返し、互角の打ち合い。最終ラウンドも同じく打ち合うが、金子は組んでからの膝蹴りを使う。小寺もパンチで攻めるなど、ここでも互角の展開。判定はドローとなる。
オープニングファイト第1試合 -43kg契約 1分30秒2R
×水野梨音(TEPPEN GYM 大阪)
〇橋本詩月(月心会チーム侍)
判定0-3(19-20、19-20、18-20)
互いにミドルレンジでの打ち合いとなるが、橋本がミドルを浴びせ、前蹴りも入れるなど、蹴り技で優位に立つ。水野もパンチで打ち合うがロープを背にするなど、橋本に印象が残る展開で、試合を進め判定で橋本が勝利。