■主催:JCKプロモーション啓道館
■公認:MA日本キックボクシング連盟公認大会
■協賛:有限会社ヒラマツ自動車、岸和田南農園、みこころ整体院、KARAOKE酒場 y.s
■名称:GOH presents JAPAN CUP KICK 6
■日時:2023年11月5日(日)
■会場:堺市産業振興センター
■住所:大阪府堺市北区長曽根町183-5
メインイベント勝利した宮本は丸山の攻撃力を褒め称え「根性と体力だけで勝ったので、次はもっと技術を身につけて試合に臨みたいと思います」とベルトを獲得したが、更に精進すると、王者として「勝って兜の緒を締めよ」の言葉で自身を律するコメントをした。
今回のオープニングファイトはジュニア、アマチュアのタイトルマッチであったが、昨今のプロ興行でデビューする選手はアマチュアで実績がある選手が多く、ルーキーでも高い技術を持っており、オープニングファイトに出場した全選手が高い実力を持っていた。これらのアマチュア層の選手が増えることは、今後のプロ層のレベル向上と選手人口の厚みが増えることを意味しており、ジャパンカップのアマチュア選手育成、そして青少年育成の貢献に期待したい。
メインイベント ジャパンカップ ライト級王座決定戦 61kg(キャッチ有り・肘無し)3分3R 延長1R
×丸山 晃毅(VICTORY GYM)
〇宮本 雅大(ハーデスワークアウトジム)
判定0-0(28-28、28-28、28-28)延長判定0-3(8-10、8-10、8-10)
※宮本がジャパンカップライト級王座を獲得する。
開始から互いにギアを入れてからの打ち合いとなるが、序盤で丸山が宮本をロープに詰めてから攻めて、右をクリーンヒットさせてからダウンを奪う。詰めに入りたい丸山はパンチで前に出るが、宮本は組んでから流れを断ち、首相撲に持ち込んでから膝蹴りを浴びせるなど、首相撲を有効に使う。2ラウンドから流れが変わり始め、丸山はパンチ、ロー、ミドルでヒットを奪う場面があるが、宮本は徹底した組みの攻防に持ち込み、丸山が打ち合い出ても、すぐに組んでから膝蹴りで攻め、丸山を消耗させる。最終ラウンドも同じく、単発では丸山もパンチ、ローは入るが、宮本が組んでから首相撲の崩しで何度もスリップダウンを奪い、組んでから膝蹴りを浴びせるなど、首相撲で試合を組み立てる。判定はドローとなり、延長ラウンドは、丸山はアッパーなどパンチで攻めるが、宮本の組みに苦戦し、宮本が首相撲で有利に進め、コーナー際で首相撲からの膝蹴りを連打で浴びせると、レフェリーがダウンを宣告。ポイント的に後がない宮本はパンチで前に出るが、宮本は首相撲の攻防に持ち込んで、最後まで延長ラウンドの主導権を譲らない。判定で宮本が勝利。
セミファイナル ジャパンカップ スーパーミドル級王座決定戦 78kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R 延長1R
×剛王(TEAM GOH→)
〇居川 亮太(ムエタイファイタークラブ)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
※居川がジャパンカップスーパーミドル級王座を獲得する。
互いにパンチ、ローでスピーディーな攻防を展開し、居川がボディブローも織り交ぜながら、圧を掛けて前に出るが、剛王も左ストレートを返し、組んでからの攻防では互いに膝蹴りで攻め合うなど、互角のラウンドとなる。2ラウンドでは居川が前に出てからパンチ、前蹴りを入れるが、剛王も打ち合いながら組んでからの膝蹴りを入れ、ラウンド終盤では互いにパンチで打ち合いを繰り広げる。最終ラウンドは互いに振り絞るかのように打ち合いとなるが、居川が剛王にラッシュを浴びせ、剛王が崩れてからレフェリーがスタンディングダウンを取る。その後も剛王はスイッチを繰り返しながら、前出てから攻め、居川もそれに応えるかのように乱打戦で最後まで打ち合いを繰り広げる。判定で居川が勝利。
第5試合 ジャパンカップ ウェルター級王座決定戦 66kg(キャッチ有り・肘無し)3分3R 延長1R
〇森本 現暉(猛者連精華支部華一門)
×井原 浩之(ハーデスワークアウトジム)
判定0-3(28-30、29-30、27-30)
※森本がジャパンカップウェルター級王座を獲得する。
1ラウンドは井原がミドルを中心に、森本はインロー、ローを中心にして攻め合うが、途中から森本が圧を掛けてから攻め、井原をロープなどに詰めるが、井原も組んでから膝蹴りを返す。2ラウンドでは森本はローも入れながらも、パンチで攻めるが井原は組んでからの攻防に持ち込み、膝蹴りを入れ、テンカオも放つが、森本の攻勢は止まらずパンチでポイントを奪う。最終ラウンドも森本の優勢は揺るがず、パンチ、ローを浴びせ、井原が組んでから膝蹴りを繰り出しても、森本は膝蹴りを返す。ラストは森本がパンチで攻め立て、井原もミドルを返しても、パンチで攻めて最後まで攻勢点を奪う。判定は森本が勝利。
第4試合 ジャパンカップキック 72kg(キャッチ有り・肘無し)3分3R
〇大久保 翔(RICH)
×KAMA KING(レジェンド・ドラゴンGYM)
2R TKO(セコンドタオル投入)
開始からKAMA KINGはパンチのラッシュで攻めるが、大久保はガードを固めながらパンチを返し、執拗に右ローを浴びせ、KAMA KINGの足を削る。それでもKAMA KINGはパンチで攻め、右ローも入れるが、大久保のガードは固く、右ローで削り、飛び膝蹴り、右ハイなどを繰り出し、ラウンド終盤ではKAMA KINGをコーナーに詰めてからラッシュで攻めるなど、大久保が有利で1ラウンドが終了。2ラウンドも打ち合いとなるが、大久保に勢いがついておりパンチ、右ローで攻める。KAMA KINGもパンチ、右ローを返すが、ロープ、コーナーを背にする場面が目立ち、大久保がコーナーに詰めてからパンチのラッシュを浴びせ、レフェリーがスタンディングダウンを宣告。大久保は詰めに入り、パンチで攻めるとKAMA KINGもパンチを返すが、徐々に大久保が一方的に攻め立て、コーナーに詰めてからKAMA KINGにラッシュで攻めると、再度レフェリーがスタンディングダウンを取る。それと同時にKAMA KINGセコンド陣営がタオルを投入。TKOで大久保が勝利。
第3試合 ジャパンカップキック バンダム級53kg(キャッチ有り・肘無し)3分3R
〇田中 恒星(FFT)
×黒田 直也(ハーデスワークアウト)
1R TKO(レフェリーストップ)
互いにパンチ、ローを繰り出し、インローも入れながら蹴りの間合いで展開するが、田中は顔面前蹴りを浴びせ、黒田がパンチで前に出てきたところに左フックを浴びせ、続いてワンツーで右ストレートをクリーンヒットさせると、黒田がダウン。黒田は立ち上がろうとするが、ダメージで足に来ておりレフェリーが試合をストップ。TKOで田中の勝利。
第2試合 ジャパンカップキック 60kg(キャッチ有り・肘無し)3分3R
△ジョン・オルティス(9+ nine plus lab.)
△横田 速人(猛志會 team Red Boar)
判定0-0(29-29、29-29、29-29)
開始からパンチ、ローで削り合いながら、ミドル、前蹴りを互いに織り交ぜながら打ち合う。ジョンがボディストレート、ハイを繰り出すが、横田もすぐに手数を返して打ち合いを止めない。2ラウンドも同じく打ち合いとなるが、横田がロープに詰め、組んでからも膝蹴りをボディへ入れるなど、このラウンドは横田に印象が残る。互いに攻め疲れが出てきたのか、消耗をしている。最終ラウンドはジョンがミドルを浴びせ、ハイも放つが、横田もパンチ、ミドルを返し、組んでから互いに膝蹴りで攻め合うなど、一進一退の攻防を繰り広げる。判定はドロー。
第1試合 ジャパンカップキック スーパーバンダム級55kg(キャッチ有り・肘無し)3分3R
〇西尾 仁徳(拳心會館)
×日進丸(日進会館)
1R TKO(3ノックダウン)
開始は日進丸がステップを使いながらサイドに動き、前蹴りを浴びせてから一気にパンチで前に出ながら、西尾をコーナー、ロープに詰めてパンチを浴びせダウンを奪う。立ち上がる西尾に対して、日進丸は前に出てからパンチで攻めるが、コーナーを背にした西尾が左をヒットさせてからダウンを奪い返す。立ち上がる日進丸は退かずに打ち合うが、西尾の右がヒットし再度ダウンを奪われる。それでも日進丸は前に出てから打ち合いを挑むが、西尾が左フックをクリーンヒットさせ、3度目のダウンを取られ、3ノックダウンシステムで西尾がTKO勝利。
オープニングファイト第9試合 ジャパンカップアマチュア 57.5kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇井川 祥汰(SFK)
×伊藤 玲生(カムレッド)
1R KO(左ミドル)
※井川がジャパンカップアマチュア57.5kg王座を獲得する。
開始は互いにローから入り、井川が右ローをヒットさせ、伊藤が下がると、右ストレートで一気に入りながら攻め、左ミドルをクリーンヒットさせると伊藤が堪らずダウン。レフェリーがカウントを取るが10カウント以内に立ち上がれず、KOで井川が勝利。
オープニングファイト第8試合 ジャパンカップジュニア 57.5kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇鹿島 海成(FFT)
×早田 威喜(3K)
判定2-0(20-19、19-19、20-19)
※鹿島がジャパンカップジュニア57.5kg王座を獲得する。
開始からパンチで打ち合いながら、ロー、ミドルで攻める。早田は前蹴りを入れるが、鹿島もローを多用して織り交ぜる。真っ向からパンチで打ち合いとなりヒットを奪い合う展開。最終ラウンドは鹿島が何度もインローを浴びせてから削り、パンチでもヒットを奪い、バックキックを繰り出すと、早田もバックスピンキックを返すなど大技を繰り出し、それに対抗するかの様に鹿島は胴回し回転蹴りを放ち、ラストはバックキックを繰り出す。判定は鹿島が勝利。
オープニングファイト第7試合 ジャパンカップジュニア 25kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇森 圭史(柏塾)
×優清(甲賀流)
判定3-0(20-19、20-19、20-19))
※宮本がジャパンカップジュニア25kg級王座を獲得する。
1ラウンドから互いパンチ、ミドルで前に出てから打ち合う展開し、最終ラウンドも同じく互いに前に出てから打ち合う展開となり、お互いに手数を止めずに最後まで打ち合いを繰り広げる。偏差だが判定で森が勝利。
オープニングファイト第6試合 ジャパンカップジュニア 50kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇井川 閑貴(SFK)
×加藤 輝(カムレッド)
判定2-0(20-18、20-20、20-19)
※井川がジャパンカップジュニア50kg級王座を獲得する。
1ラウンドは強打で打ち合うが、井川が左ハイ、膝蹴りを繰り出すなど、井川が優勢だが、加藤もパンチ、ローを返す。最終ラウンドは組んでからの攻防が増えるが、打ち合いになると互いにヒットを奪う。判定で井川が勝利する。
オープニングファイト第5試合 ジャパンカップガールズ 50kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇花本 一華(RKS慎心会館)
×若菜(闘遊塾)
1R TKO(2ノックダウン)
※花本がジャパンカップガールズ50kg級王座を獲得する。
開始は花本がミドルを浴びせ、若菜を後退させると、花本は攻勢を強めてから、コーナーに詰めてからラッシュで攻め立てて、レフェリーがダウンを宣告。最後の詰めに入った花本が若菜をコーナーへ詰めてラッシュで攻め、若菜も打ち返して耐えるが、一方的となってからレフェリーが試合をストップ。花本がTKO勝利。
オープニングファイト第4試合 ジャパンカップアマチュア 60kg王座決定戦 2分2R 延長1R
×島田 修作(MA二刃会)
〇濱田 海(SBTIA辻道場)
判定0-1(19-20、19-19、19-19)延長TKO(レフェリーストップ)
※濱田がジャパンカップアマチュア60kg級王座を獲得する。
ショートレンジでパンチの応酬となり、パンチ主体で打ち合うが、島田はミドルを入れ、濱田はローを織り交ぜ、飛び膝蹴りをボディへ浴びせるなど、互いに打ち合いとなる。最終ラウンドもショートレンジからの打ち合いとなるが、濱田が掴みからの膝蹴りで警告が与えられる場面があるが、その後も濱田がボディへ膝蹴りを入れる。判定はドローで延長ラウンドへ入り、濱田がロー、ミドルを入れるが、島田をコーナーに詰めてからラッシュを浴びせから、ダウンを奪い。詰めに入った濱田がラッシュで島田をコーナーに背わせてから、ラッシュで捲し立てレフェリーが試合をストップ。TKOで濱田が勝利。
オープニングファイト第3試合 ジャパンカップジュニア 32.5kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇星音(SFK)
×松田 錬斗(カムレッド)
判定0-3(18-20、19-20、18-20)
※星音がジャパンカップジュニア32.5kg級王座を獲得する。
ショートレンジからのパンチ、ミドル、組んでからの膝蹴りで互いに応酬となる。ほぼ互角の打ち合いで1ラウンドが終了。2ラウンドも同じ打ち合いとなるが、星音が前蹴りも入れてから攻めるなど、手数で上回る。松田も攻めるが、星音が判定で勝利。
オープニングファイト第2試合 ジャパンカップジュニア 30kg王座決定戦 2分2R 延長1R
×宮木 陽向(柏塾)
〇森 響斗(MA楠誠会館)
判定0-3(18-20、19-20、18-20)
※森がジャパンカップジュニア30kg級王座を獲得する。
1ラウンドから森が強烈な前蹴りを何度も浴びせる。宮木もパンチ、ミドルを返すが、森もパンチ、ミドル、組んでからの膝蹴りを浴びせ、前蹴りの分だけ森へポイントの印象が残る。最終ラウンドも互いにパンチ、ミドルで打ち合うが、森は前蹴りも織り交ぜながら攻め、組んだ際にもボディへ膝蹴りを浴びせるなど、手数で有利。判定では森が勝利。
オープニングファイト第1試合 ジャパンカップジュニア 35kg王座決定戦 2分2R 延長1R
〇康汰(SFK)
×琉聖(甲賀流)
判定1-0(20-19、20-20、19-19)延長TKO(ドクターストップ)
※康汰がジャパンカップジュニア35kg級王座を獲得する。
変更後の判定
-康汰(SFK)
-琉聖(甲賀流)
※判定に関してJCKプロモーション啓道館が審議の結果、無効試合となる。
開始から互いにパンチ、ミドルの応酬となり、ミドルレンジの打ち合いで展開する。最終ラウンドでは康汰がステップでサークリングする場面があるが、琉聖も前に出てから攻め、1ラウンドと同じく、パンチ、ミドルで打ち合い、組んでから膝で攻め合うなど、打ち合いの手数を止めない。判定はドローにて、延長ラウンドへ。開始から打ち合いとなり両者は引かない打ち合いを繰り広げるが、康汰のパンチで琉聖が出血してからドクターチェックに入り、試合続行不可能。康汰がTKO勝利となる。
後日、判定に関してJCKプロモーション啓道館が審議を行いビデオ判定の結果有効打は入っておらず、両選手が絡み合って転倒した時に上側になっていた琉聖選手の顔面に下側になった康汰選手のあご部分があたったため出血に至ったことが判明したため、無効試合となった。