■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK 77
■日時:2025年6月22日(日)
■会場:テクスピア大阪
■住所:大阪府泉大津市旭町22-45
記事・写真:池田博紀
-46kg初代王座決定トーナメントを優勝し、ベルトを巻いた桃花は、感情を喜びで爆発させ、他の(団体の)チャンピオン達を戦いたい希望を述べ、桃花が1・2・3と呼びかけると「シンデレラッ!」と会場のファンが答え、喜びをリングで見せた。
-55kgタイトルを獲得した保井は、純粋にベルト獲得を喜び、それを支えてくれた関係者に感謝を述べ、父親へも感謝を伝えるなど、短くコメントを締めた。
引退式を行った近藤は、腐らず頑張れば、最高の瞬間があると、頑張る事の大切さを会場全ての人へ語り、引退セレモニーを行いリングへ別れを告げた。今後も近藤へは3Kのトレーナーとして、DEEP☆KIKCへ優秀な選手を育ててから出場させ、関西キックボクシング界に貢献を期待したい。
DEEP☆KICKでも女子のタイトルを設立し、今後は男子のみならず、女子の選手育成を行い、その階級のチャンピオンが他団体のリングで活躍し、DEEP☆KICKの選手の強さを内外に知らしめることに期待したい。そうする事で関西キックボクシング界のレベルは更に上がる事だろう。
メインイベント DEEP☆KICK QUEEN -46kg初代王座決定トーナメント決勝 2分3R 延長1R
×百花(魁塾)
〇桃花・シンデレラ(山口道場)
判定0-3(29-30、29-30、28-30)
※桃花・シンデレラが-46kg初代王者となる。
開始からローで蹴り合いとなり、桃花はパンチも繰り出し、前に出てから左ハイも見せる。百花もステップを使ってから動き、止まらない様にするが、桃花は前進で攻める。2ラウンド、変わらず桃花は前進してから攻め、パンチでの打ち合いが主体となる。百花も打ち合いになると、果敢に挑み打ち合うなど、激しいパンチの打ち合いとなる。最後は百花も前に出てからパンチの打ち合いとなり、桃花も真っ向から答え、互いに強打での打ち合いを繰り広げ、ほぼノンストップで最後までパンチで打ち合いを見せる。判定は桃花が勝利し、トーナメントを制する。
セミファイナル DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
〇保井広輝(LoTgym)
×駿希(BKジム)
判定2-0(29-29、30-29、30-28)
※保井が-55kg第9代王者となる。
駿希はサークリングしながら、カーフを蹴ってからパンチを入れ、保井はリング中央からパンチ、ハイ、カーフなどで攻め、接近戦では膝蹴りも浴びせる。そして間合いが詰まると、保井がショートレンジからパンチで攻め、駿希もガードを固めるが、印象では保井に残る。2ラウンド、ミドルレンジでの打ち合いでは、リーチが長い保井がジャブなどを延ばすが、駿希もパンチでヒットを奪い、カーフも浴びせると保井もパンチ、ローを返す展開だが、駿希のパンチのヒットが目立つラウンド。最終ラウンド、駿希がカーフの空振りからのバックハンドブローへ繋げ、カーフを入れると、保井もミドルを返し、膝蹴りを入れ、最後は互いにフックを交えたパンチの強打で打ち合いと見せる。判定は保井に軍配が上がり、保井が勝利。
第9試合 DEEP☆KICK-70kg契約 3分3R
△近藤大成(キックボクシングジム3K)
△榎木友星(ビンチェレあべの)
判定0-1(29-30、29-29、29-29)
互いにカーフを蹴り、榎木は距離を詰めると膝蹴りを繰り出し、離れ際でハイも見せる。近藤もパンチ、ローを返す。2ラウンド、近藤がローで削り、榎木もパンチ、ミドルで攻めるが近藤が左をヒットさせ、互いにパンチの打ち合いでヒットを奪い合うなど、一進一退の展開。最終ラウンド、一気にギアを入れてからの打ち合いとなり、榎木はスイッチを使い、パンチ、ミドルを繰り出し、榎木もパンチで攻め、自身への大成コールが会場から起こり、それに背中を押されてから、勇敢に打ち合いで前に出てから攻め、最後まで打ち合いを繰り広げる。判定はドローとなり、近藤の最後の試合が終わりを迎えた。
第8試合 DEEP☆KICK-57.5kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
×嘉武士(NJKF健心塾)
〇安部宏聖(EX ARES)
3R TKO(セコンドタオル投入)
※安部が-57.5kg王座決定トーナメント決勝戦へ進出する。
嘉武士がローから入り、ハイミドルを繰り出すと、阿部はパンチを返し、ヒットを奪う場面があるが、嘉武士もローを入れる。2ラウンド、嘉武士はパンチ、ローのコンビネーションを主体に、阿部はパンチを上下に打ち分けてから、パンチ主体で展開。ショートレンジの打ち合いから、互いに組むと膝蹴りを打ち合い、嘉武士をロープに詰めるなど、パンチでは徐々に阿部が有利。最終ラウンド、ショートレンジからの打ち合いで、嘉武士は膝蹴り、ロー、パンチを繋げるが、阿部はパンチで前進し、打ち合いになるとフックを何度も嘉武士に浴びせ、嘉武士が遂にダウン。危険と判断したセコンドがタオルを投入。TKOで阿部の勝利。
7試合 DEEP☆KICK-57.5kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
×細濱辰(TEAM MMK)
〇荒川ルシファー大夢(NJKF心将塾)
判定0-3(28-29、28-30、28-30)
※荒川が-57.5kg王座決定トーナメント決勝戦へ進出する。
荒川がカーフ、インローを見せると、細濱も蹴り返し、パンチを繰り出す。荒川はインローを削りに行くと、細濱もインローを返し、パンチでヒットを奪うと荒川もハイミドルを返し、一気に打ち合いへと展開が変わる。荒川はミドルを見せ、ショートレンジで打ち合いを見せる。2ラウンド、荒川がミドル、パンチで攻め、膝蹴りも見せる。細濱は三ケ月蹴り、パンチで前に出てから攻め、ショートレンジの打ち合いとなり膠着が目立ち両者にイエローカードが与えられる。荒川は思いっきりの良い左ミドルを何度も繰り出し、細濱がパンチで打ち合いを仕掛けると、応戦して打ち合いに応じる。細濱もボディブローを入れるが、その後にホールディングをしてしまい、減点1が与えられる。荒川がインロー、ミドルなど蹴りが走っており、勢いがある。最終ラウンド、細濱が前進して打ち合いに挑むが、荒川も打ち合いに応じ、膝蹴りを互いに浴びせ合う。荒川は左ミドル、三ケ月蹴りなどボディを攻め、細濱もボディブロー、膝蹴りを浴びせる。互いに苦しいがショートレンジで打ち合いを展開し、荒川は左ミドル、膝蹴りを浴びせ、細濱はボディブローを入れる。判定は荒川が勝利する。
第6試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
〇KING剛(ROYAL KINGS)
×滑飛レオン(テツジム)
判定2-0(29-29、30-29、30-29)
互いにジャブ、ローで出方を見ながら、リング中央で展開。滑飛はインローを入れると、剛はスイングの大きいフックを繰り出す。徐々に剛は圧を掛け、前に出ながら上下にパンチを入れる。ラストは互いにカーフを入れてから1ラウンド終了。2ラウンド、開始から剛は圧を掛けるが、滑飛がパンチでヒットを奪い、一気に詰めに入るが、剛も立て直し、圧を掛けてから滑飛に詰めて攻める。滑飛も下がりながらも手数を返し、跳び膝蹴りも繰り出してから、剛の圧に対して、ステップを使いながらロープなどで止まらずサイドに動く。剛は強いパンチを振り回してから前進し、滑飛も打ち返すが、パワーでは剛の方に分がある。最終ラウンド、剛が詰めて滑飛とコーナー際でのパンチで打ち合いを見せ、ステップを使って動く滑飛に対して、剛は前に出てからパンチで攻める。互いにパンチ、ミドルで打ち合い、滑飛も組んでから膝蹴りを繰り出すが、剛のパンチは止まらず前に出てから攻勢を仕掛ける。滑飛も苦しく手数を出して打ち合うが、剛への流れは止まらない。互いに根性を見せた打ち合いを展開し、最後までパンチで打ち合う。判定では前に出た剛が勝利する
第5試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R
〇津留純平(FASCINATE FIGHT TEAM)
×平尾一真(Blaze)
1R TKO(レフェリーストップ)
開始から津留が平尾をコーナーに詰め、ミドルを返す平尾に対して津留はパンチで攻める。平尾はミドル、ローを返すが、コーナーに詰められ、津留の右がクリーンヒットし平尾がダウン。レフェリーはカウントをストップさせ、TKOで津留が勝利する。
第4試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
〇瀧(魁塾)
×兵庫志門(テツジム)
判定2-0(30-29、29-29、30-29)
開始は距離を取り、パンチ、ローを繰り出し、瀧はジャブを伸ばし、長い前蹴りを繰り出す。兵庫志門はジリジリと前に出てから圧を掛け、互いにパンチで差し合い、兵庫志門はローを見せるが、距離が出来るとリーチが長い瀧がやや有利。兵庫志門も圧を掛けており、互角の展開。2ラウンド、瀧はジャブの連打で兵庫志門の出鼻をくじこうとするが、兵庫志門は圧を掛け続け、瀧が膝蹴りを浴びせてから、一気にミドルも放ち攻勢を仕掛ける。兵庫志門は圧を掛ける展開を変えず、パンチで前に出てから、前蹴り、ローで攻めるが、瀧も打ち合いになるとパンチ、膝蹴りを入れるなど、ここでも互角で打ち合う。最終ラウンド、兵庫志門が圧で出るが、瀧も跳び膝蹴りを繰り出し、前に出る兵庫志門に対して、ステップを駆使してから打ち合い、左ミドルを浴びせ、互いにパンチで打ち合いを展開する。兵庫志門も前に出ながらバックハンドブローを見せ、圧を掛けて瀧をコーナーに詰めパンチのラッシュで攻める。兵庫志門は一気に仕掛けに行くが、瀧はガードを固めながら、パンチを返すが、最終ラウンドは兵庫志門がポイントを取る。判定になると全ラウンドを通して、長いリーチを有効に使った瀧が勝利する。
第3試合 DEEP☆KICK-56kg契約 3分3R
〇西尾仁徳(拳心會館)
×丹孔志狼(NJKF心将塾)
3R TKO(レフェリーストップ)
開始は互いにローを蹴り、牽制のパンチを繰り出すが、西尾は圧を掛けて丹を後退させると、丹も真っ直ぐさがらず、パンチをヒットさせるなど手数を返すが、西尾は詰めてからのパンチをヒットさせてからグラつかせるなど、西尾が有効打を取る。2ラウンド、前に出るに西尾に対して、丹はステップを使うが、パンチをヒットさせダメージを与えると、一気に前に出てから捲し立てるが、西尾も打ち返してから耐える。ラスト一分を切ると、互いに強打で打ち合いを見せる。最終ラウンド、西尾は圧を掛け、丹を詰めてからミドルを入れ、丹もミドルを蹴り返すが、西尾がコーナー際に丹を詰め、左膝蹴りをボディへ浴びせ、丹からダウンを奪う。立ち上がる丹に対して、西尾がボディブロー、膝蹴りを連打でボディへ浴びせ、丹が堪らずダウン。TKOで西尾が勝利する。
第2試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
×由知(TeamFreeStyle)
〇林功太郎(山口道場)
判定0-2(29-30、29-29、29-30)
林はサークリングしながら、ミドル、ローで攻め、由知も前に出ながら、ロー、ミドルを返すなど、蹴りの間合いだが、距離が詰まるとパンチから互いに組んでから膝蹴りを見せる。途中に林の跳び膝蹴りが入り、由知が崩れるがスリップダウンと判断される。2ラウンド、林はステップを使うが、要所では前に出てからパンチ、ミドル、ローを繰り出し、由知は前に出てからパンチ、膝蹴り、ミドルを使い、林は顔面前蹴り、跳び膝蹴りなど、派手な技も見せる。最終ラウンド、林はサークリングし、由知が前に出るなど、展開自体は変わらない。だが、ラウンド中盤から林がパンチのラッシュ、跳び膝蹴りで前に出るなど、林が攻勢移る。由知も前に出てから打ち合い、組んでからの膝蹴りに繋げる。ラストでは互いに手数を止めない打ち合いを見せるが、判定に入ると林が勝利する。
第1試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
〇小野田琉己(NJKFteamBonds)
×井端刻也(NJKF健心塾)
判定3-0(30-28、30-28、30-27)
互いにカーフを入れ、パンチで打ち合いを見せる。小野田は膝蹴りで飛び込み、ストレートをヒットさせるなど、手数で有利。井端もパンチで返し、カーフを入れる。2ラウンド、井端はステップを使いながら、前蹴り、インロー、カーフを蹴るが、パンチの打ち合いになると、小野田がヒットを奪い、ダウンを取る。一気に攻勢に移る小野田だが、井端も打ち合いに応じてから、前蹴り、インロー、パンチを打ち返してから凌ぐ。最終ラウンド、井端が前に出てから打ち合いになるが、小野田も右ストレートをヒットさせ、互いに打ち合いの手数を止めずに展開するなど、会場を大いに盛り上げる。判定はダウンを奪った小野田が勝利する。
NEXT☆LEVEL提供試合
オープニングファイト第2試合 -60kg契約 2分3R
〇山中楽斗(及川道場)
×船倉健新(K-LIFE KICKBOXING GYM)
判定3-0(30-29、30-28、30-28)
船倉はサークリングし、山中がリング中央で構える。パンチ、ミドル、ローで打ち合うが、山中は膝蹴りも織り交ぜる。2ラウンド、互いに前に出るが、山中は膝蹴りを入れるが、互いにパンチ、ミドルで激しく打ち合い、互角の展開。最終ラウンド、パンチで打ち合うショートレンジでは、船倉も前に出てから打ち合いに挑むが、山中が組んでからの膝蹴りを有効に使う。判定では山中が勝利する。
オープニングファイト第1試合 -55kg契約 1分30秒2R
×元島悠聖(TEPPEN GYM 大阪)
〇小福田丈虎(team scramble)
判定0-3(16-20、16-20、16-20)
開始からショートレンジで打ち合い、小福田がカーフを浴びせ、パンチでもヒットを奪いダウンを奪う。立ち上がる元島に対して、小福田が詰めるが元島もコーナーを背にしながらパンチで打ち合う。最終ラウンド、元島も前に出るが、小福田は膝蹴りで飛び込み、思いっきりの良いミドルを浴びせ、元島をコーナーに詰めてからのパンチのラッシュでスタンディングダウンを小福田が奪う。判定は2度のダウンを奪った小福田が勝利する。