■主催:JCKプロモーション啓道館
■公認:MA日本キックボクシング連盟公認大会
■協賛:有限会社ヒラマツ自動車、岸和田南農園、みこころ整体院
■名称:GOH→ presents JAPAN CUP KICK 5
■日時:2023年5月21日(日)
■会場:堺市産業振興センター
■住所:大阪府堺市北区長曽根町183-5
今大会では4階級でジャパンカップのタイトルマッチが行われ、3階級がKO決着と大いに盛り上がりを見せた。特にメインイベントではダウンを奪われた山本が中盤から盛り返しを見せ、延長ラウンドまでもつれ込むなど、激しい展開を見せたが、宮本がそのせめぎ合いに勝ち、TKOで勝利し、ジャパンカップスーパーライト級のベルトを獲得し、その熱いに内容に観客は熱狂した。またオープニングファイトはアマチュア選手の試合が組まれたが、どの選手もアグレッシブなファイトを見せ、将来性を感じさせるファイトであった。これらのアマチュア層の土台を作り、プロへの道を繋げる事で、ジャパンカップのレベルは向上する事が期待出来るだろう。
メインイベント ジャパンカップスーパーライト級タイトルマッチ 64kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R 延長1R
×山本 裕規(teamYAMATO)
〇宮本雅大(ハーデスワークアウトジム)
判定0-1(28-29、28-28、28-28)延長TKO
※宮本がジャパンカップスーパーライト級王座する。
開始から宮本が前に出るが、掴みからの攻撃で口頭注意が与えられる。前に出る宮本に山本もステップを使いながら、打ち合いに応じ、パンチ、膝蹴りを返すが、宮本のパンチがヒットし、レフェリーがダウンを取る。ここで仕留めたい宮本はパンチのラッシュで攻勢に出るが、山本はブロックを固めながら、左ローを返す。1ラウンド終了し、山本が乗り切る。2ラウンドから山本が攻勢に入り、パンチの打ち合いから執拗にローを浴びせ、宮本の足を削りに来る。宮本もパンチで攻めるが、このラウンドは山本が有利。3ラウンド開始から山本のローで宮本が崩れ、明らかにダメージがあるが、宮本もベルトへの執念を見せ、パンチから左ローを返すが、ロープを背にするなど印象が悪い。山本も攻めたいが、互いに消耗しており、苦しいが最後まで打ち合いを見せる。判定はドローとなり、延長ラウンドへ入り、マスト判定へ入る。パンチ、ローで打ち合いを見せるが、山本が組み付きで口頭注意が与えられる。宮本も足にダメージがあるが、パンチで攻めロープに山本を詰めてから浴びせスタンディングダウンを奪う。互いに気迫に満ちたが打ち合いを見せるが、パンチで宮本がヒット数で有利、山本も根性を見せるが、肉体が限界を迎えダウン。レフェリーが試合をストップ。TKOで宮本が勝利し、ジャパンカップスーパーライト級王者となった。
セミファイナル ジャパンカップスーパーフライ級タイトルマッチ 52kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R 延長1R
〇芝 宏二郎(ジムファイターズ)
×保井 広輝(warrior osaka)
判定3-0(30-29、30-29、30-28)
※芝がジャパンカップスーパーフライ級王座獲得する。
1ラウンドから芝はロー、カーフなど下を削りに来るが、保井もミドルを返す。パンチで保井が攻めると、芝も強いミドルを返すなど、互いに攻め合う展開。2ラウンドは保井のパンチが攻める個所では、芝はバックステップ、ブロッキングで致命打は許さないが、保井も攻めの姿勢で出て来る。途中に芝が掴みからの攻撃で口頭注意が与えられる。芝が打点の高いミドル、前蹴りで攻め、パンチで互いに打ち合いから、芝が胴廻し回転蹴りを放つなど、ペースに乗って入る。3ラウンドは互いにポイントを取る為にも、前に出てから真っ向勝負でパンチ主体の打ち合いを繰り広げる。激しい打ち合いとなるが、判定に入ると、芝がジャッジの支持を得てから勝利。王座獲得する。
第5試合 ジャパンカップフェザー級タイトルマッチ 57kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R 延長1R
〇横野 洋(3K/ジャパンカップフェザー級王者)
×平井 楓也(極真西田道場)
1 R TKO(レフェリーストップ)
※横野がジャパンカップフェザー級王座防衛する。
開始、平井は前蹴り、右ロー、ミドルなど蹴り技を多用してから、ステップで動くが、横野はドッシリと構え圧を掛けながら前に出る。平井もパンチで左フックを見せるが、横野は動じず、冷静に右ジャブを突きながら前に出てパンチで攻めて、左ストレートを浴びせ、ダウンを奪う。ダメージが大きい平井は足に完全に来ており、何とか立ち上がるが、横野は冷静に詰めに入り、パンチを浴びせて再度、平井をマットに沈める。そこでレフェリーが試合をストップ。TKOで横野が王座防衛に成功する。
第4試合 ジャパンカップスーパーバンタム級タイトルマッチ 55kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R 延長1R
×SHOHEI(TEAM SHOHEI)
〇龍翔(warrior osaka)
1R TKO(レフェリーストップ)
※龍翔がジャパンカップスーパーバンタム級王座獲得する。
龍翔が開始からリング中央の打ち合いで、パンチでSHOHEIからダウンを早々と奪う。一気に詰めに入った龍翔は膝蹴り、パンチの上下で捲し立てて浴びせ、スタンディングダウンを奪う。苦しいSHOHEIだがミドルを放っても、龍翔は止められず、右の強打を浴びてダウン。TKOで龍翔が快勝を収めタイトルを獲得する。
第3試合 ジャパンカップキック バンタム級 53kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R
×細川 雄司(RKS慎心会館)
〇山川 敏弘(Maynish KICK BOXING)
1R TKO(レフェリーストップ)
開始から山川は鋭いパンチを見せるが、勝負はロープを背にした細川がパンチを繰り出すが、山川の右がクリーンヒットし、ダウンを奪う。立ち上がる細川もパンチで前に出るが、山川がパンチでヒットを奪い、コーナーに詰めてから再度、右を浴びせ細川がダウン。即座にレフェリーが試合をストップ。TKOで山川が勝利。
第2試合 ジャパンカップキック 56kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R
〇西尾 仁徳(拳心會館)
×田中 佑樹(Eee TEAM)
判定3-0(30-28、30-28、30-27)
※田中が計量1.3kgオーバー。開始時点でイエローカード1枚、グローブハンデとなる。
1ラウンド開始では互いにミドル、ローなどミドルレンジで展開、西尾が前に出て攻めると、田中もステップを使いながら、詰まらない様にするが、西尾が終盤にボディへ膝蹴りを入れる。このラウンドは若干、西尾が優勢。2ラウンドもリング中央ではパンチ、ミドルを見せる両者、西尾がロープに詰められても、田中はステップでロープを背にしない様に動き、思いっ切りの良い前蹴りを西尾へ浴びせる。3ラウンドは西尾がリング中央で陣取り、田中がステップを使いながら、打点の高いミドルを見せるが、西尾もパンチでヒットを奪うなど、西尾の優勢は揺らがない。判定ではジャッジは全員、西尾を支持。判定で勝利。
第1試合 ジャパンカップキック スーパーバンタム級 55kg(キャッチ無し・肘無し)3分3R
〇日進丸(日進会館)
×彌元 勇汰(極真西田道場)
2R TKO(レフェリーストップ)
開始は日進丸が左インロー、右ロー軽く入れながら、互いに出方を伺う展開となる。彌元がリング中央に陣取り、日進丸がリングをサークリングし、彌元がコーナーに詰めても、日進丸は詰らず、ステップで動く。展開は彌元がロープを背にすると、日進丸の左がクリーンヒットし、彌元がダウン。1ラウンド残り僅かで、彌元も前に出て打ちあうが、日進丸も詰めに出ており、彌元がスリップダウンをし、ダメージが残っているのが伺える。2ラウンドで互いに前に出て打ちあうが、彌元がロープ際で膝蹴りをボディへ入れるが、日進丸は態勢を入れ替えて、彌元がロープを背にしたところにパンチを浴びせ、ダウンを奪う。彌元は立ち上がろうとするが、ダメージが大きくそれを見たレフェリーが試合をストップ。TKOで日進丸の勝利。
オープニングファイト第8試合 ジャパンカップアマチュア 55kgタイトルマッチ 2分2R 延長1R
×三浦 海人(SFK)
〇安枝 唯斗(TIGER GYM)
判定0-1(19-20、20-20、19-19)延長判定0-3(9-10、9-10、9-10)
※安枝がジャパンカップアマチュア55kg王座獲得する。
開始からパンチを激しく打ち合いとなる。安枝が掴みで口頭注意が与えられる場面があるが、その後は安枝が三浦をロープに詰めてパンチで攻めるが、三浦も打ち返すなど、一進一退の展開。2ラウンドも同じく打ち合いを展開しながら、互いにミドルで放つ。互角の打ち合いとなり判定はドロー、延長ラウンドへ入る。マスト判定なので、互いにポイントを取る為に前に出る。三浦はパンチ、ミドルを使うが、安枝はパンチで攻めボディへも入れるなど、パンチの手数で攻めるが、このラウンドは差がない内容。判定で安枝が勝利し、ジャパンカップアマチュア55kg王座を獲得する。
オープニングファイト第7試合 ジャパンカップジュニア 35kgタイトルマッチ 2分2R
〇西村 康汰(SFK)
×木村 恵人(MA二刃会)
判定3-0(20-18、20-18、20-18)
※西村がジャパンカップジュニア35kg王座獲得する。
ショートレンジで打ち合うが、西村はパンチにミドルを織り交ぜ、時折前蹴りを入れる。木村もパンチを返すが、組み付きが出てしまい、口頭注意が与えられる。2ラウンドも西村はパンチにミドルを入れながら攻勢で攻め、木村からスリップダウンを取るなど、印象が良い動きを見せる。判定で西村が勝利。ジャパンカップジュニア35kg王座を獲得。
オープニングファイト第6試合 ジャパンカップアマチュア 60kg 2分2R
×小寺澤 唯人(SFK)
〇島田 修作(MA二刃会)
判定1-2(19-20、20-19、19-20)
距離を取りながら、一気に詰めてからパンチで打ち合いを展開。2ラウンドは互いにポイントを取るために、前に出てからパンチの乱打戦となる。手数を止めない打ち合いを見せる。判定に入るとスプリット判定で島田が勝利。
オープニングファイト第5試合 ジャパンカップジュニア 56kg 2分2R
×鹿島 海成(FFT)
〇小野 光力(小野道場)
判定0-2(19-19、19-20、18-20)
パンチ、ロー、ミドルで打ち合いとなり、パンチ主体で激しく打ち合う。途中に鹿島のヘッドギアが外れる場面があるが、その後も打ち合いとなり、鹿島はバックキックを繰り出す。2ラウンドも削り合う様に打ち合いとなり、鹿島が胴廻し回転蹴りなどを見せるが、小野はパンチ主体で前に出て互いに打ち合いを繰り広げる。判定で鹿島が勝利。
オープニングファイト第4試合 ジャパンカップジュニア 30kg 2分2R
〇三浦 星音(SFK)
×安枝 斗真(TIGER GYM)
判定2-0(19-19、20-19、20-19)
互いにステップを使いながら、一気にショートレンジに詰めてから打ち合いを展開する。2ラウンドもショートレンジで打ち合いとなるが、三浦の前蹴りが入るが、安枝も打ち返す。判定で三浦が勝利。
オープニングファイト第3試合 ジャパンカップアマチュア 55kg 2分2R
×花本 天人(RKS慎心会館)
〇早田 威喜(3K)
判定1-2(19-20、20-19、19-20)
ミドルレンジからの打ち合いで展開し、互いにパンチ、ミドル、ローを見せてから攻め合い一進一退の展開となる。2ラウンドも同じくパンチ主体で激しく打ち合いを見せる。途中、早田が掴みからの攻撃で口頭注意が与えられるが、その後もパンチ、ロー、ミドルと交差しながら打ち合いを見せる。スプリット判定で早田が勝利。
オープニングファイト第2試合 ジャパンカップアマチュア 60kg 2分2R
〇濱﨑 玲王也(SFK)
×濱田 海(TIA辻道場)
判定3-0(20-19、20-19、20-19)
パンチからの打ち合いとなるが、濱﨑がボディへ膝蹴りを見せる。途中濱田へホールドで口頭注意が与えられる。最終ラウンドは、互いに前に出るが、ホールドで口頭注意が与えられる場面があるが、濱﨑がロープに詰めてから攻めるなど、優勢点を取る。判定で濱﨑が勝利。
オープニングファイト第1試合 ジャパンカップジュニア 40kg 2分2R
△島田銀次(拳心會館)
△小平京寿(TIGER GYM)
判定1-0(19-19、20-19、20-20)
互いにパンチで前に出ながら、ミドル、ローを使いショートレンジで打ち合いを展開する。最終ラウンドも同じく打ち合いを展開する。途中で島田が掴みからの攻撃で口頭注意が与えられる。試合は互いに決定打を許さずドローとなる。