2024年2月16日GLADIATOR CHALLANGER SERIES01「BANG vs KAWANA II」レポート

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■主催:PROGRESS実行委員会
■名称:GLADIATOR CHALLANGER SERIES01「BANG vs KAWANA II」
■日時:2024年2月16日(金)
■会場:非公開
■住所:非公開

写真提供:PROGRESS実行委員会

無観客のインターネット配信で行われるGLADIATOR CHALLENGER SERIESは、PROGRESSとGLADIATORが行う新しい試みで、豪華な解説陣がついてから配信された。メインイベントでは河名がリベンジを果たしてベルトを獲得し、セミファイナルでは竹内が一本勝ちで快勝を収めた。GLADIATORはPROGRESSなどMMAでありながら、グラップリングマッチにも力を入れており、関西から日本トップクラス、世界の通用する選手育成に注力しているのが伺える。実際に、GLADIATORでは実力者が揃っており、ファイトボーナスも目録で送るなど、選手を大切にし、モチベーションが上がることに繋がっている。今大会でもMVPは河名、竹内、チェが獲得した。Legacy Fighting Alliance(LFA)と協力関係も築くなど今後もGLADIATORのケージに注目したい。

メインイベントGLADIATORフェザー級選手権試合 5分3R

×パン・ジェヒョク(KTT/韓国/王者)
〇河名マスト(ロータス世田谷/挑戦者)
判定0-3(29-28、29-28、29-28)
※河名がGLADIATORフェザー級となる。

1ラウンドから激しいパンチの打ち合いを見せ、河名が左を当てると、パンも右を当て、右ロー繰り出すと、河名はタックルを仕掛けてからテイクダウンを取るが、パンはケージを使いながらスタンドへ戻し、続いて河名が投げを繰り出しても、パンは腰が強くスタンドへ戻す。ケージで攻防し、中央に戻ってから打撃では河名は前に出て、パンはステップを使い打ち合い、河名が片足タックルでテイクダウンを狙うが、パンも小手に巻いてから耐え、スタンド勝負から土俵を許さず、河名が左ハイを繰り出すが、それはパンもかわし、パンは右を当てて続けてのパンチで、河名がマットに倒れ、パンはパウンドで仕留め目に来るが、河名もスタンドへ戻し、パンチを振るうがダメージは明らかにある。それでも河名は片足タックル、ケージで押し込み、そこからの投げでテイクダウンを奪い、サイド、ハーフで肩固めを狙いつつ、小手に巻いてからパウンドを入れ、上からパウンドを浴びせるなど、1ラウンドラストで猛攻を見せてから1ラウンドが終了。2ラウンドはパンチの打ち合いで、河名が立て続けにヒットを奪ってから腰にクラッチを組んでからテイクダウンを奪い、サイドから鉄槌を入れ、パンが亀になると膝を入れるなど、河名が優勢。パンも正対に戻してから足で突き放すが、河名はパウンドを入れ、ラストは亀になったパンにパウンドを浴びせて、あと少しでTKOのところで2ラウンド終了のゴングが鳴る。最終ラウンド、河名に勢いがついており、パンチで前に出ながら組んでケージに押し込み、スタンドの打撃になると河名はバックハンドを繰り出し、カーフを蹴り、パンのパンチにタックルを合わせてグラウンドへ移行させ、ハーフからパウンドを入れるなど優勢。パンも潜ろうとするが、河名は左でボディを叩き、パンが亀になるとパウンド、エルボーを浴びせ、抱えてから投げを繰り出して、パウンドで攻めるなど完全に試合の主導権を握っている。判定で河名が勝利し、勝利者インタビューは「まずひとつ、ベルト取っちゃいましたっ!」と喜び、相手が元気ある時は厳しいと思い、2ラウンドでクリーンテイクダウンを取れてから、これなら勝てる、行けると思ってから闘い、「マイ ライフ イズ リベンジ」とパンへのリベンジを達成し、GLADIATORフェザー級ベルトを獲得した。

セミファイナルPROGRESSフェザー級王座決定戦 5分3R

〇竹内稔(CARPE DIEM)
×竹本啓哉(ALIVE)
1R一本勝ち(アナコンダチョーク)
※竹内がPROGRESSフェザー級王者となる。

開始から竹本が片足タックルを狙うが、それは竹内も許さずスタンドで展開するが、竹本が再度タックルで入るが、竹内ががぶりから、アナコンダの体勢に入り、竹本も耐えるが、ラストは竹内が竹本の右足を抑え込み、極めを強くして竹本がタップ。一本勝ちで竹内が勝利し、PROGRESSフェザー級王者となる。勝利者インタビューは、想定した内容であり、次に関して聞かれると「ADCCトライアルがあるのでそれに出て、チャンピオンになったので、防衛戦もあればやっていきたいです」、ファンへのメッセージでは「また一本勝ちをしますので、よろしくお願いします」と冷静で静かな、落ち着いたコメントをした。

第3試合GLADIATORミドル級 5分3R

〇三上ヘンリー大智(EXFIGHT)
×アン・ジェヨン(韓国/2013年INDOOR ASIAN GAME -81kg金メダリスト、KBA 85kg、K-WANG 90kg、WAKO 83kg王者)
2R TKO(パウンド)

開始はアンがインロー見せると、三上も左ミドル、インローを見せる。ケージ際の攻防となり、アンがテイクダウンを奪うが、三上はすぐにスタンドに戻し、再度ケージ際での攻防となる。組んでから互いに膝蹴りを放つが、アンの膝が三上のローブローに入り、回復のインターバルが取られる。三上は首相撲を仕掛けるが、アンはフィジカルが強く崩されないが、次はアンに膝がローブローに入り、回復のインターバル。再開後に三上が首相撲からの膝蹴りに繋げるが、そこでもアンのローブローに入ってしまう。再開されるとアンは三上をケージに押し込むと、三上も押し込み返して、互いに膝蹴りで攻め合う。ブレイクが入ると、三上はパンチを繰り出すが、アンは変わらず距離を詰めて来るのに対して、三上が首相撲からの膝蹴りで攻めて、そこで1ラウンドが終了する。2ラウンドは三上が左ミドルを浴びせ、左三日月蹴りを放つが、アンはローブローとアピールするが、レフェリーは試合をストップさせない。しかし、三上が奥足へのローを繰り出すと、それはアンのローブローに入ってしまい、三上にイエローカードが与えられる。アンの攻め方は変わらず詰めてからのケージに押し込み、三上はエルボー、膝蹴りなど打撃で攻め、距離が出来ると左ストレートを繰り出し、打撃で攻めたいがアンはすぐに組んで来る。しかし、アンも疲れが出たのか、組んだ状態からグラウンドへ移行し、三上がマウントを奪うとそこからパウンドを浴びせ、アンも半身から動けず、レフェリーが試合をストップ。TKOで三上が勝利。勝利者インタビューはファン、対戦相手に感謝を述べ、ローブローに反省を語り、リズムが作れず、相手の作戦も語り、マウントからのパウンド勝利で、自身がMMAファイターであることを見せる事ができ「このままでは全然、自分の実力の50%も出せていないので日々鍛錬し、センスも磨いていきたいので思っているので、応援よろしくお願いします」と更に実力を高めると述べた。

第2試合PROGRESSフォークスタイルグラップリング88kg契約 5分2R

〇グラント・ボクダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)
×大嶋聡承(トイカツグラップリング東中野)
2R一本勝ち(キムラロック)

開始は四つ手で組み合いながら、互いにタックルを仕掛けようするが互いに許さず、大嶋が引き込みボクダノフに2ポイントが入る。大嶋もシッティングガードから腕を取りに攻めを狙い、ボクダノフも立ち上がってから右足首を掴んでからパスを狙うが、そこは大嶋も許さない。ボクダノフが飛び込んでからパスを狙うと、大嶋はZガード、クローズガードで固め、そこからボクダノフが立ち上がろうとするので、ギロチンチョークを狙おうとするが、すぐにグラウンドになり、ボクダノフが立ち上がってパスを狙い、大嶋はグラウンドで展開したい。1ラウンド終了間際に大嶋が立ち上がり、そこで1ラウンドが終了。最終ラウンド、組み合いから距離を作ってから、ボクダノフがタックルでケージに押し込んでから、すくい上げてグラウンドへ持ち込み、ボクダノフに2ポイントが入り。続いて上四方で抑え込み、サイドとポジションを奪い、なんとか返したい大嶋から主導権を譲らず、ラストはキムラロックを極めてから、ボクダノフが一本勝ちで勝利。勝利者インタビューでは、作戦ではグローブタッチはしたくなかった。シングルレッグからスタンドバックを取って、リフトして亀にさせてバックチョークを取りたがったが、スタンドのデフェンスが強くて大嶋は良い選手だった。「これからも一緒に練習したい。よろしくお願いします」と対戦相手の大嶋を称えた。

第1試合GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝 5分3R

×和田教良(ガイオジム)
〇チェ・ドンフン(チームMADポハン/韓国)
2R TKO(パウンド)
※チェがGLADIATORフライ級王座決定トーナメント決勝へ進出する。

1ラウンドの開始から和田が右でヒットを奪い、互いに組んで和田が右膝をチェのボディへ入れ、離れてからも和田が右ハイを繰り出すなど、和田の好調を感じさせるが、チェの左がまともに入り、和田がマットに背を着け、チェは追撃のパウンドで攻めると和田も密着してから凌ごうとする。チェもハーフから攻めあぐねてから、一度は立ち上がり、再度ハーフからボディを叩くが、そこでも膠着するので立ち上がり、和田が立ち上がろうとするところに、蹴りを入れ、右のパウンドを入れながらグラウンドへ移行し、チェがハーフからボディを叩き、和田は密着してから、それ以上の追撃を防ぐ。チェがスタンドになり、和田とアリイノキ状態になるとレフェリーのブレイクが入り、スタンドへ戻りチェが左ミドルを放つが、そこで1ラウンドが終了。2ラウンド開始に、チェの左三日月蹴りが和田のボディを抉り、堪らず和田がマットに前のめりにうずくまり、チェが怒涛のパウンドを浴びせ、レフェリーが試合をストップ。TKOでチェが勝利し、トーナメント決勝へ駒を進める。勝利者インタビューでは、決勝の相手がまだ決まっておらず、のんびりと待つ。そして最後は、応援してくれるチームメイト、家族、ファン、スポンサーらに感謝の言葉を述べ「シンありがとう」と笑顔で締めた。

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