2025年2月9日DEEP☆KICK ZERO 18レポート

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■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK ZERO 18
■日時:2025年2月9日(日)
■会場:176box
■住所:大阪府豊中市庄内東町5丁目7-25

記事・写真:池田博紀

昨今では女子格闘技が大いに盛り上がりを見せており、DEEP☆KICKでも女子の試合は行われてきたが、今回はDEEP☆KICK QUEEN -46kg初代王者のトーナメントを実地、合計8名が王者になるために争う。これらも女子タイトルを作ることで、関西地域にて女子格闘技の盛り上がりを期待したい。
DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメントを勝ち上がった両者は、まずは山田が「僕の方強いかな。もっと練習してください」とコメントし、棚澤は祖父が亡くなっており、勝てた事に本当に良かったと述べ、山田に対してもKOが多いと高い評価したが、倒して勝つと意気込みを語った。DEEP☆KICKの王者になれば、RISEなど中央のリングで戦う機会が多くなる。それらを含めて、今後の選手に期待したい。

メインイベント DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

×中田史斗(究道会館)
〇棚澤大空(TEAM TEPPEN)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
※棚澤が-53kg挑戦者決定トーナメント決勝戦に進出する。

開始、距離を取る両者だが、中田が先に仕掛けると、棚澤もローを返し、サイドに動きながら中田がパンチで打ち合いを仕掛けると、それに応じてパンチで打ち合いに応じる。中田はカーフも入れるが、すかさず棚澤がパンチを打ち返し、互いショートレンジからのパンチの打ち合いとミドルを繰り出す。終盤では棚澤が中田をロープに詰めてからパンチを纏めるなど、棚澤が優勢で1ラウンド終了。2ラウンド、中田はフック、カーフで攻め、棚澤はパンチの連打で打ち返し、ミドルも浴びせつつサイドに動きながら、攻勢の姿勢を崩さない。中田もパンチで前に出るが、すかさず棚澤がパンチ、ロー、ハイを繰り出して返すなど、棚澤に印象が残る。最終ラウンド、中田が攻勢を仕掛け、パンチ、カーフで圧を掛けて前に出るが、棚澤はバックステップで間合いを外し、切り返しで反撃をするなど、試合のペースを握っている。それでも中田はパンチを繰り出しヒットを奪うが、棚澤はパンチ、ローの猛攻を繰り出し、ヒット数で棚澤が有利で、中田をロープに詰めてパンチを浴びせ、アッパー織り交ぜながらパンチ、ローを浴びせるなど、終始棚澤が優勢で試合が進む。判定では棚澤が勝利。

セミファイナル DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

〇山田貴紀(山口道場)
×横山大翔(拳心會館)
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
※山田が-53kg挑戦者決定トーナメント決勝戦に進出する。

序盤は出方を見るが、距離を詰めると互にパンチを繰り出し、横山は詰めて膝蹴り、山田はミドルを織り交ぜ、山田がジリジリと前に出るが、横山も手数を返す展開。2ラウンド、開始からギアが入ったのかヒートアップした打ち合いとなり、山田はロー、ミドル、パンチで攻め、横山も詰めてから膝蹴りを繰り出す。山田はカーフ、三ケ月蹴りも入れ、圧を掛けてから攻勢に出てから印象に残る展開だが、横山もボディブローも織り交ぜながらパンチを打ち返す。最終ラウンド、山田がカーフを浴びせると、横山がダウン。立ち上がる横山に山田はカーフを浴びせるが、横山もパンチの手数で前に出てからローも入れる。しかし、山田は徹底したカーフを連打で浴びせ、膝蹴りを繰り出し、横山もストレートで前に出るが、その前進に対し、山田はパンチで阻みラストはリング中央で打ち合いを見せ試合終了のゴング。判定はダウンを奪った山田が勝利。

第5試合 DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

〇保井広輝(WARRIOR OSAKA)
×弘樹(Y’ZD GYM)
判定3-0(30-28、30-28、30-28)
※保井が-55kg挑戦者決定トーナメント決勝戦に進出する。

リング中央で打ち合い、保井がカーフを入れ、互いにパンチで打ち合いとなる。弘樹もロー、パンチで攻めるが、保井も伸びのある右ストレートを返し、左ボディブローも入れる。2ラウンド、弘樹はロー、ミドル、パンチで攻め、保井もパンチを連打で放ち、カーフ、ミドルで攻めるなど、互いにヒットを奪う展開。最終ラウンド、弘樹も前に出てからパンチで攻めるが、保井の方がパンチで有効打を奪う。それでも弘樹は前進の姿勢を崩さず前に出るが、保井はボディブローも織り交ぜるパンチで返し、テンカオ、カーフを入れる。弘樹も前に出たいが、保井はパンチに阻むなど、保井が有利。判定は保井が勝利。

第4試合 DEEP☆KICK QUEEN -46kg初代王座決定トーナメント Aブロック準決勝 2分3R 延長1R

〇百花(魁塾)
×上田樹那(山口道場)
判定3-0(29-28、30-28、30-29)
※百花が-46kg初代王座決定トーナメントAブロック決勝戦に進出する。

上田はステップを使うのに対して、百花は前に出てからパンチを振るう。上田は回りながらローで削り、距離が詰まるとパンチで打ち合うが、基本はミドル、ローなど蹴りで攻めるが、百花は距離を詰めてから速い回転のパンチを繰り出す。2ラウンド、百花はパンチで前に出ると、上田も打ち合いながら、ロー、ミドルを繰り出すなど、打ち合いを繰り広げる。最終ラウンド、百花がパンチ、ローで攻め、上田も前に出てからパンチ、前蹴りを繰り出すが、百花のパンチは回転が速く、打ち合いでは百花が有利。判定で百花が勝利。

第3試合 DEEP☆KICK QUEEN -46kg初代王座決定トーナメント Aブロック準決勝 2分3R延長1R

〇花田麻衣(GROUND CORE)
×林美菜(フリー)
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
※花田が-46kg初代王座決定トーナメントAブロック決勝戦に進出する。

林は前蹴りなど蹴りとステップを使うが、花田は距離を詰めるとパンチの連打で攻める。他林がステップ使うので、互いに距離があるが、花田が詰めても林はクリンチを上手に使う。2ラウンド、開始から花田がパンチでラッシュを仕掛け、林からダウンを奪う。林も前に出てからテンカオを使うが、パンチの打ち合いでは花田が有利な展開。最終ラウンド、林は左ミドル、左ハイを多用し、パンチを使うが、パンチでは花田が有利でショートレンジからの連打を花田が浴びせる。判定は花田が勝利。

第2試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R

〇平尾一真(Blaze)
×チェ・ヒョクジェ(エキスパートジム)
判定3-0(30-29、30-28、30-28)

平尾がカーフ、前蹴り、パンチでジリジリと圧を掛ける。チェもローを返すが、後ろに下がるので印象が悪いが、時折強打のパンチで前に出る場面も見せる。2ラウンドは平尾が左ハイを多用し、インロー、カーフも蹴るなど上下で攻める。チェも前に出てからパンチで攻め、強打を振るうが、平尾の蹴りが印象に残る。最終ラウンド、平尾がチェをロープに詰めてからパンチを入れ、カーフを蹴るとチェもパンチで前に出るが、平尾の蹴りに阻まれて、強打で有効打を奪えない、平尾はハイを使うなど蹴りでペースを握っており、判定は平尾が勝利。

第1試合 DEEP☆KICK-65kg契約 3分3R

×加古稟虎(NJKFteamBonds)
〇ナム・ジェヨン(RAON GYM)
2R TKO(レフェリーストップ)

加古はステップを使いながら、ロー、ミドル、パンチを刺す、ナムはパンチ、カーフ、インローで攻め、ラストは互いにパンチで打ち合い1ラウンドが終了。2ラウンド、リングで中央と打ち合いを見せ、加古も前に出てからパンチで攻めるが、打ち合いの最中、ナムの左ハイがクリーンヒットし、加古が大の字でダウン。レフェリーが試合をストップし、TKOでナムが勝利。

NEXT☆LEVEL提供試合

オープニングファイト第4試合 -65kg契約 1分30秒2R

〇山田悠喜(TEPPEN GYM 大阪)
×パク・ヒョンジョン(エキスパートジム)
判定3-0(20-18、20-17、20-17)

山田がロー、ハイ、ミドルと蹴り分けて攻め、パクをロープに詰めるなど圧を掛けて攻める。パクもパンチ、ハイミドルを返すが、山田は強いミドルを連打で入れ、ロープ、コーナーに詰めてからラッシュを浴びせスタンディングダウンを奪う。判定にて山田が勝利する。

オープニングファイト第3試合 -51kg契約 1分30秒2R

×長谷川心(TEPPEN GYM 大阪)
〇志水唱乃介(魁塾 中川道場)
判定0-3(19-20、19-20、18-20)

開始から志水が鋭いパンチで前に出る。長谷川も打ち返すが、志水が右ストレート浴びせ、ロープに詰めてパンチを入れるなど、攻勢。最終ラウンド、長谷川がパンチ、ミドルで打ち合うが、志水はパンチをヒットさせるなど、手数で有利。判定は志水が勝利。

オープニングファイト第2試合 -45kg契約 1分30秒2R

×石丸杏奈(VALIENTE)
〇塚本心歩(NJKFteamBonds)
1R TKO(レフェリーストップ)

互いにパンチ、ミドルで前に出てから打ち合うが、塚本がパンチでダウンを奪う、立ち上がる石丸も前に出るが、塚本は打ち合いの姿勢で前に出てから、ラストはハイキックを浴びせダウンを奪うとレフェリーが試合をストップ。TKOで塚本が勝利する。

オープニングファイト第1試合 -22kg契約 1分2R

〇加賀柚花(一心会)
×木内りり菜(風吹ジム 木内會)
判定3-0(20-18、20-18、20-18)

開始から互いにパンチ、ミドルで前に出る展開、最終ラウンドもパンチ、ミドルで打ち合うが、加賀が前に出ており、攻勢の印象を残す。判定は加賀が勝利。

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