2025年8月24日九州プロキックボクシングvol.24レポート

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■主催:九州プロキックボクシング実行委員会
■名称:九州プロキックボクシングvol.24
■日時:2025年8月24日(日)
■会場:西鉄ホール
■住所:福岡県福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージビル6F

記事、写真:池田博紀

メインで勝利した川森だが、試合内容に納得がいかなく、悔しさを浮かべたが、明世流がリングに上がり、タイトルマッチへの挑戦を呼びかけ川森もそれに応じる姿勢を見せた。
今大会はDEEP☆KICKとKPKBの対抗戦であったが、前回の九州プロキックボクシングvol.23にてDEEP☆KICK勢が敗退しており、DEEP☆KICKの林代表からの申し入れで、アマチュアを含めKPKB vs DEEP☆KICKの全面対決なった。結果はKPKBは3勝4敗1分でDEEP☆KICKが勝利となり、今回の件で懸念があったのはKPKBアマチュア選手勢が1勝も上げられなかった事である。現在の格闘技界はジュニア世代からアマチュアで実績がある選手がプロデビューしている。アマチュアで数多くの経験を重ねており、その経験値の高さがプロですぐ通用するレベルまで上がっている。
今回DEEP☆KICKアマチュア勢が勝利したのは、彼らはDEEP☆KICKのオープニングファイトにて、NEXT☆LEVEL提供試合にてプロ選手と同じリングに上がる経験を得ており、観客に観られても緊張感はさほど無く、むしろオープニングファイトでプロと同じ舞台で戦える事にモチベーションも上がっている事だろう。この様な些細な積み重ねが、アマチュア対抗戦の結果に出ているのではないだろうが、それでもKPKBの興行はレフェリーの試合におけるレフェリング、判定は公平であり、観客も純粋にキックボクシングを応援している。
今後も九州キックボクシング界を盛り上げる事に期待したい。

第8試合 KPKBフェザー級(-57.5kg)3分3R 延長1R

〇川森悠人(K-1GYM BLOWS)
×ファーモンコン・ジョウクリニック(ジョウジム)
判定3-0(29-28、30-27、30-28)

川森はパンチからのボディストレートを入れ、前蹴りも浴びせる。ファーモンコンは強い右ミドルを繰り出し、川森は左ボディブローを入れるなどボディを攻める。川本はファーモンコンの上もパンチで狙うが、ファーモンコンもボディワークで避け、右ハイミドルを繰り出し、川森はインロー、ミドルで攻めるなど、ミドルレンジでの蹴りの間合いにて展開。2ラウンド、川森が前に出てから攻め、ファーモンコンも右ミドルを返す。川森はインロー、ボディへのパンチで攻めるが、ジョウクリニックが川森の蹴り足を掴む行為を多発し、減点1が与えられる。最終ラウンド、ファーモンコンは右ミドルを繰り出すが、川森が一気に勝負を仕掛けパンチ、ローで攻めて、バックハンドブローも繰り出す。川森が前蹴りを出すと、ファーモンコンが掴みを多用し、ここでも減点1となる。川森は前に出る姿勢を崩さず、パンチで攻めヒットを奪うが、ファーモンコンはリラックスしたスタイルからの強烈な右ミドルを返す。判定は減点の影響と、川森の前に出る攻勢点で川森が勝利する。

第7試合 KPKBバンタム級(-53kg)3分3R 延長1R

×日畑達也(FKD Fighting Sports Gym)
〇KING剛(ROYAL KINGS)
2R TKO(レフェリーストップ)

剛はインローを入れるが、日畑はパンチ、ローで攻め足を使いながら打ち合い、剛が前に出ても上手く捌き、ローを浴びせてからパンチをヒットさせる。剛もボディへ連打を入れるが、日畑は右フックを返し、剛が上へのパンチを集中させても、日畑はブロッキングで固めながら、手数を返し、ラストは左膝蹴りを浴びせるなど日畑が優勢で1ラウンド終了。2ラウンド、剛が前に出ると日畑も足を使うが、途中で打ち合いに応じ、剛は圧を強めてからバックハンドブローを繰り出し、ボディへ連打を入れ、日畑をコーナーへ追い込み、日畑も打ち合いでパンチを繰り出すが、剛のパンチに巻き込まれる形となり、剛のパンチを浴びて日畑がダウン。立ち上がる日畑だが、レフェリーが試合をストップ。TKOで剛の勝利。

第6試合 KPKBフェザー級(-57.5kg)3分3R 延長1R

〇明世流(GRANDIR GYM×a)
×丹孔志狼(NJKF心将塾)
1R TKO(レフェリーストップ)

開始、明世流はインロー、ローで攻めるが、丹もロー、ミドルを返すと、明世流は左ミドルから一気にパンチで攻め、ダウンを奪う。立ち上がる丹に対して、明世流は左ミドルで攻めると、丹も跳び膝蹴りを繰り出し、パンチを繰り出すが、明世流は丹をロープ、コーナーへパンチで詰めてから右をクリーンヒットさせると丹がダウンし、レフェリーは試合をストップ。明世流がTKO勝利を収める。

第5試合 KPKB Sウエルター級(-70kg)3分3R 延長1R

〇幸輝(インタージム)
×KING弥百希(ROYAL KINGS)
判定3-0(30-28、30-29、30-28)

開始は、弥百希はサークリングしながら足を使い、左ハイミドルを繰り出し、パンチの連打を繰り出すが、幸輝は慌てず、ジャブを返してガードとダッキングを使いながら弥百希の強打を防ぎ、左フック、右ストレートを返し、弥百希のパンチと相打ちとなるが、右ミドルをヒットさせる。弥百希もパンチの強打を見せるが、幸輝も上手さを見せる展開で1ラウンド終了。2ラウンド、幸輝が右ミドル、カーフを入れると、弥百希もカーフを返してから、パンチで打ち合いとなり、幸輝は右ハイ、ワンツーで攻めると、弥百希もパワフルなパンチで攻めるが、パンチのヒット数では幸輝が若干上回り、徐々に幸輝に流れが向く展開。弥百希も強打を返すが、後半から幸輝が優勢で2ラウンド終了。最終ラウンド、幸輝が右ハイから一気にパンチの打ち合いに切り替え、接近戦では膝蹴りも浴びせる。幸輝は右ストレートをヒットさせ、弥百希はフックを返し、強打を繰り出すが、ホールディングで警告が与えられる。幸輝は左ハイを繰り出し、鋭い右ストレートを浴びせ、パンチの手数でも弥百希を上回り、ラストは互いに振り絞るような打ち合いを見せる。判定は2ラウンド後半から流れを掴んだ幸輝が勝利。

第4試合 KPKBアマチュア一般(-60kg)2分2R(インターバル30秒)

×那須圭院(volonte)
〇山中楽斗(及川道場)
判定0-3(18-20、18-20、18-20)

リング中央で展開し、山中はインロー、前蹴り、ミドルを入れると、那須はパンチ、ローで返すが、徐々に山中のギアが上がり、手数で優勢となりパンチ、ミドル、膝蹴りを浴びせてから那須を後退させるなど、山中が優勢で1ラウンド終了。最終ラウンド、パンチ、ミドルで打ち合うが、山中は膝蹴りを浴びせ、思いっきりの良い左ミドルを多用し、右ミドル、前蹴りも浴びせ、那須がパンチで返しても捌きながら膝蹴りを入れる。途中で掴んでからの攻撃で山中は警告が与えられるが、山中は上手に前に出ながら、那須のパンチを掻い潜りながら、パンチを繰り出すなどデフェンスの良さを見せる。全ラウンドを通して、手数で優勢な山中が勝利する。

第3試合 KPKBアマチュア中学生女子(-45kg)1分30秒2R(インターバル30秒)

×涼華(Reaf)
〇黒岩理沙(ROYAL KINGS)
判定0-3(18-20、18-20、19-20)

開始から黒岩が前に出てからパンチ、ミドルのコンビネーションでヒットを奪う。涼華もインロー、ミドルを返しパンチを入れるが、黒岩も膝も入れてから、黒岩の攻勢に印象が残る展開で1ラウンド終了。最終ラウンド、黒岩が右ハイを入れると、涼華も右ハイを返し、互いにパンチで打ち合いつつ、黒岩はミドル、涼華はインロー、ローを入れるが、黒岩が前進して涼華を後退させ、膝も入れてからポイントを確実に奪う。判定では攻勢な黒岩が勝利する。

第2試合 KPKBアマチュア中学生(-46kg)1分30秒2R(インターバル30秒)

△吉田勝大(ONE team CROWN)
△小寺愛斗(TEPPENGYM大阪)
判定0-0(19-19、19-19、19-19)

最初からスピードある打ち合いで展開し、吉田は三日月蹴り、ローを浴びせると、小寺もパンチ、ローを返してからリング中央で互角の打ち合いを見せてから1ラウンド終了。最終ラウンド、このラウンドも打ち合いとなり、パンチでヒットを奪い合い、吉田は左ハイをヒットさせるが、小寺も前に出てからパンチをヒットさせてから膝も入れるが、吉田も打ち返してからローをヒットさせるなど、互角の打ち合いを見せ、判定はドローとなる。

第1試合 KPKBアマチュア小学生(-21kg)契約 1分30秒2R(インターバル30秒)

×奥夕(エクシンディコンジムJAPAN)
〇Umi(NJKF TOP GUN GYM)
判定0-3(19-20、19-20、19-20)

開始からショートレンジで打ち合いとなり、パンチ主体からのミドルなど蹴りも織り交ぜる両者は前進ファイトが目立つが、Umiが左ハイを奥夕に浴びせるなど、Umiの優勢で1ラウンド終了。
最終ラウンドも同じく打ち合いとなり、互いにパンチで前に出るなど、打ち合いの手数を止めない展開となる。奥夕も前に出るが、Umiは負けじと打ち返すなど、互角の打ち合いを見せる。

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