2024年2月18日RKSゴールドラッシュ13レポート

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■主催:RKSプロモーション
■名称:RKSゴールドラッシュ13
■日時:2024年2月18日(日)
■会場:堺市産業振興センター
■住所:大阪府堺市北区長曽根町183-5

今回の大会ではメインイベントで4大タイトルマッチが行われたが、そのうち3つもKO決着となり、判定となった試合も盛り上がる内容で、観客の熱気を最高潮に高めた。この様に熱い試合を行うことで、RKSのリングを更に盛り上げ、それは必ず選手のモチベーションも高め、ベルトへの熱い気持ちが観客へ伝わると言えるだろう。そしてRKSが関西キックボクシングで強い選手を育て、それらの選手が更に活躍が出来る事に期待したい。

メインイベント4 RKS KICKルール ウェルター級(-66kg)王座決定戦 3分3R 延長1R

メインイベント4 RKS KICKルール ウェルター級(-66kg)王座決定戦 3分3R 延長1R
×山本 成上(RKS慎心会館)
〇森本 現暉(猛者連 精華支部 華一門/突破-65kg王者、ジャパンカップ ウェルター級王者)
判定0-3(27-29、27-29、26-29)
※森本がローブローでイエローカードによる減点1が与えられる。
※森本がRKSウェルター級王者となる。

1ラウンドから互いにスタイルが嚙み合っており、パンチ、ロー主体で打ち合いを止めずに回転の速い手数を見せるが、やや森本のパンチがヒットを取る。2ラウンドは乱打戦となるが、森本がカーフを浴びせてからダメージを与え、パンチの打ち合いでも有利で、ボディへ膝蹴りも入れるが、山本も打ち合いから退かず、右ハイを繰り出し、互いに削り合うような打ち合いになるが、森本が有利。最終ラウンドも打ち合いになるが、徐々に森本が優勢となり、ボディへ膝蹴りも浴びせ、山本をコーナーに詰めてからのラッシュを浴びせると、山本がダウン。立ち上がる山本は闘志が衰えず、前に出てから打ち合うが、森本がパンチ、膝蹴りを浴びせるなど優勢だが、膝蹴りが山本のローブローが入り、回復のインターバル取られるが、山本は出血もしており、ドクターチェックも入る。試合は続行となり、山本は前に出てから打ち合いに挑み、森本も当然それに応えてから打ち合うが、再度膝蹴りがローブローに入り、そこで森本にイエローカードで減点1が与えられる。ラストまで山本は気持ちの入った打ち合いを見せ、その打ち合いに応じる森本の両名が乱打戦で打ち合いの手数を止めないなど、会場を大いに盛り上げる試合を繰り広げる。判定ではダウンを奪い、試合全般の打ち合いの主導権を握った森本が勝利。ウェルター級王者となる。王者となった森本はメインで自分を起用してくれた関係者に感謝を述べ、「プロ戦で2回も負けたけど、負けも皆「次を頑張れ」と応援してくれて、ずっとこうやって応援に来てくれたり、普段から支えてくれたりする皆の力のお陰で、僕は頑張られています。これからも上の舞台へ行って活躍をしたいと思っているので、応援お願いします」とベルトを獲得し、更に高みを目指す挑戦者の気持ちを見せた。

メインイベント3 RKS KICKルール スーパーバンダム級(-55kg)王座決定戦 3分3R 延長1R

×西尾 仁徳(拳心會館)
〇牧野 騎士(FASCINATE TEAM/DEEP☆KICKフェザー級7位)
1R TKO(レフェリーストップ)
※牧野がRKSスーパーバンダム級(-55kg)王者となる。

開始では西尾はパンチ、ローで攻め、牧野はパンチ、ロー、ミドル、三日月とボディも攻め、左ボディブローを浴びせ、西尾をロープに詰めてからのパンチをまとめてから、牧野がダウンを奪う。立ち上がる西尾だがダメージがあり、牧野が飛び膝蹴りで突っ込んでから、パンチで攻めロープに詰めてからのラッシュを浴びせると西尾がダウン。ダメージを見たレフェリーが試合をストップさせ、TKOで牧野が勝利。スーパーバンダム級王者となる。
勝利した牧野は対戦相手に感謝を述べ、憧れている人(原口健飛)がおり、その人と同じ強さでなく、同じように憧れる存在になりたい、アマチュア、プロの時から何回もやめようと思ったが、「(原口)健飛さんの存在が大きくて、絶対にプロになりたいと思って何度も諦めず挑戦してきました。3戦目でタイトルマッチがあったけど、負けちゃって夢が叶わなくて、悔しい思いをしたけど、こうやってベルトを巻けて嬉しいです。ありがとうございました」嬉しさの涙で、声を震わせながらコメントをした。

メインイベント2 RKS KICKルール スーパーライト級(-63kg)タイトルマッチ 3分3R 延長1R

×KAZU KING(レジェンド・ドラゴンGYM/王者)
〇山本 裕規(teamYAMATO/挑戦者)
2R TKO(レフェリーストップ)
※山本がRKSスーパーライト級(-63kg)王者となる。

1ラウンドから山本は肩口を狙ったハイミドルを浴びせ、KAZU KINGの奥足へのローを入れるなど、ペースに乗っている。KAZU KINGもロー、ミドルを返すが、山本はKAZU KINGのミドルをバックステップで空を切らせるなど、優勢に進める。2ラウンドも山本は左ミドルで肩口を狙うが、左ハイをヒットさせ、KAZU KINGにダメージを与えると、一気にコーナーに詰めてから膝蹴りで攻め、左奥足ローを浴びせてから左ハイへ繋げ、KAZU KINGがダウン。ダメージが大きくレフェリーが試合をストップ。TKOで山本がベルトを奪取する。王者となった山本はファンの応援に感謝し、最近は戦績が振るわず、苦悩する時もあったが、「いいトレーナーにも恵まれて、なんとか勝つことができました。応援ありがとうございました」と自身を勝利のために指導してくれるトレーナー、ファンへ感謝を述べた。

メインイベント1 RKS KICKルール バンタム級(-53kg)タイトルマッチ 3分3R 延長1R

×溜田 蒼馬(FUTAMI FIGHTCLUB/王者)
〇田中 恒星(FASCINATE FIGHT TEAM/挑戦者)
1R TKO(レフェリーストップ)
※田中がRKSバンタム級(-53kg)王者となる。

開始は互いにパンチ、ローで展開し、切れ味の鋭いパンチを交差するが、田中がパンチでヒットを奪い、溜田をコーナーに詰めてから、中田がパンチで攻めてからストレートでガードする溜田からダウンを奪い、ダメージが大きくレフェリーが試合をストップ。TKOで田中が勝利し、バンダム級王座を獲得する。ベルトを獲得した田中は、18歳の若さだが、格闘技だけで生きていこうと思っており「もっともっと強くなって大好きな(原口)健飛さんみたいに、健飛さんぐらいまで絶対行くんで、応援お願いします」とファンに呼びかけ、自身のお兄ちゃんみたいな存在である牧野の試合への注目して欲しい、そしてインスタのSNSのフォローも呼びかけてから、余裕を感じさせるコメントをした。

第7試合 RKS KICKルール -73kg 3分3R

〇TOMOYUKI(レジェンド・ドラゴンGYМ)
×戦熊(team ALL-WIN)
判定2-1(30-29、29-30、29-28)

1ラウンド、TOMOYUKIは速いインロー、ローと重さを感じさせる蹴りで戦熊の足を削るが、戦熊もパンチで攻めてから、TOMOYUKIをロープに詰めてからパンチを浴びせると、TOMOYUKIも打ち返すが、戦熊のパンチが優勢、TOMOYUKIも重い右ローを浴びせると、戦熊は再度、詰めてからパンチで攻めるが、TOMOYUKIは打たれ強くダメージを感じさせず、逆に戦熊をロープに詰め返してからパンチで攻めるなど、一進一退で1ラウンドが終了。2ラウンドでは戦熊は消耗しているのか、明らかにロープを背にする場面が目立ち、
TOMOYUKIがボディブローも入れるなど、パンチで攻める展開となる。戦熊もパンチ、膝蹴り、ローなど返すが、TOMOYUKIのパンチが印象に残る。最終ラウンドはTOMOYUKIが圧を掛けてパンチで前に出るが、戦熊もパンチの打ち合いに応じてからショートレンジで打ち合いを繰り広げ、戦熊はボディへ膝蹴りを入れるなど、激しい打ち合いをなる。スプリット判定になるが、前に出る攻勢点でTOMOYUKIが判定で勝利。

第6試合 RKS KICKルール ミドル級(-72kg)3分3R

×翔(RICH)
〇迫 飛河(FASCINATE FIGHT TEAM)
1R TKO(タオル投入)

1ラウンドの開始から迫が攻め翔をコーナー、ロープに詰めてからパンチを浴びせ、左ハイをヒットさせダウンを奪う。立ち上がる翔のダメージは大きく、迫が飛び膝蹴りで攻め、一気に詰めに入ろうとすると、これ以上は危険と判断した翔のセコンド陣がタオルを投入。TKOで迫の勝利。

第5試合 RKS KICKルール ライト級(-61kg)3分3R

×きーやん(無名塾)
〇横田 速人(猛志會 team Red Boar)
1R TKO(レフェリーストップ)
※きーやん1.3kgの計量オーバーにより減点2点、グローブハンデとなる。

互いにパンチ、ローで攻め横田はミドルも使うが、きーやんも組んでから膝蹴りを使う。勝負は横田がパンチでヒットを奪い、きーやんを詰めてから右ハイを繰り出し、続けてパンチを浴びせて、ロープに詰めてからパンチでダウンを奪い、立ち上がるきーやんはダメージがあり、詰めに入った横田が再度パンチを浴びせダウンし、即座にレフェリーが試合をストップ。TKOで横田が勝利。

第4試合 RKS KICKルール -60kg 3分3R

×曲里 和樹(RKS慎心会館)
〇井上 鷹一(戦人)
判定0-3(27-29、27-29、26-29)

1ラウンド、互いにパンチ、ロー主体で打ち合うが、曲里がコーナー、ロープに詰めて攻めるなど、このラウンドは曲里がポイントを取る。2ラウンドは互いに前に出るが、序盤に井上が左をクリーンヒットさせ、曲里からダウンを奪う。立ち上がる曲里に対して、井上は攻めに入り、左ハイを繰り出し、パンチで攻めてから再度、曲里からダウンを奪うが、曲里も立ち上がり、退かずに打ち合いに応じて、このラウンドを凌ぐ。最終ラウンドは曲里が突進してから攻め立て、ミドル、組んでからのボディへの攻勢を見せるが、井上も前蹴りを浴びせ、ハイを繰り出して返し、互いに消耗しているが最後まで打ち合いを見せる。判定はダウンを奪った井上が大差でポイント差をつけて勝利する。

第3試合 RKS KICKルール -58kg 3分3R

△健ちゃん(米子ジム)
△龍(猛志會team Red Boar)
判定0-0(28-28、28-28、28-28)

1ラウンドは互いにパンチ、ローとなるが、龍がパンチで攻めてから、序盤で健ちゃんからダウンを奪う。健ちゃんも立ち上がり、龍はローと強いパンチで攻めるが、健ちゃんは左ボディストレートを使いながら、打ち返すなどダウンによる大きなダメージは感じさせない。2ラウンドもパンチ、ローの攻防となるが、健ちゃんがパンチをヒットさせ、龍にダメージを負わせるなど、健ちゃんが優勢で2ラウンドが終了。最終ラウンドは龍も前に出てから攻めると、健ちゃんも打ち合いに応じてパンチ、ローで繰り広げるが、ラウンド終盤に健ちゃんがパンチで攻める場面があるなど、2ラウンド、3ラウンドと健ちゃんが盛り返しを見せるが、判定では龍もダウンを取っており、判定ではドローとなる。

第2試合 RKS KICKルール -56kg 3分3R

〇日進丸(日進会館総本部)
×田中 佑樹(Eee TEAM)
判定3-0(30-28、30-28、30-29)

1ラウンドは互いに蹴りの間合いとなり、日進丸は前蹴りを多用しながらローで削り、田中もミドルなど蹴りを返す展開。2ラウンドからパンチの攻防が多くなるが、日進丸が左フックをヒットさせるなど、パンチの印象が残り、前蹴りでスリップダウンを奪い、ローで削り、バックキックも繰り出す。田中も打ち返して、ハイを繰り出すが、日進丸もすかさずハイを返す。このラウンドは日進丸が優勢。最終ラウンドはパンチで打ち合いながら、日進丸は強い左前蹴りを繰り出し、田中がミドルで攻めてもキャッチするなど、ミドルを見切っている。田中もローを多く出し、日進丸の足を削りに行くが、日進丸は強い前蹴りでスリップダウンを奪うなど、印象に残る前蹴りを使う。判定では日進丸がジャッジの支持を得てから勝利。

第1試合 RKS KICKルール -56kg 3分3R

〇濱田 海(SB TIA辻道場)
×髙橋 颯汰(戦人)
1R TKO(3ノックダウン)

開始は互いにパンチ、ローで探りを入れるが、途中でギアを上げてから打ち合いとなり、濱田が右を当て高橋からダウンを奪う。立ち上がる高橋は臆せず、前に出てから突進するが、濱田がパンチを当て再度のダウンを奪う。それでも高橋はダメージがあっても立ち上がり、前に出るが、濱田は的確に攻め、高橋をコーナーに詰めてからラストは右をクリーンヒットさせ、高橋がダウン。3ノックダウンシステムで濱田がTKO勝利。

オープニングファイト第3試合 RKS KICKルール ジュニアキック-35kg王座決定戦 2分2R 延長1R

〇琉聖(拳塾)
×横溝 羚(VICTORY GYM)
判定2-1(20-19、19-20、20-19)
※琉聖がRKSジュニアキック-35kg王者となる。

1ラウンドは互いにパンチ、ミドル、ローで打ち合い、ミドルでヒットを奪い合う展開。お互いに退かずに打ち合いを繰り広げる。最終ラウンド、互いに距離を取り出方を見ながら、一気に詰めてからパンチ、ミドルで応酬となる。ほぼ互角だが、ラストで琉聖が前に出てから攻める。判定はスプリット判定で琉聖が勝利、ジュニアキック-35kg王者となる。

オープニングファイト第2試合 RKS KICKルール ジュニアキック-30kgタイトルマッチ 2分2R 延長1R

〇宮木 陽向(柏塾/王者)
×大晴(至誠会/挑戦者)
判定1-0(20-19、20-20、19-19)、延長判定3-0(10-9、10-9、10-9)
※宮木がRKSジュニアキック-30kg王座防衛に成功する。

1ラウンド開始から大晴が前に出るが、宮木が前蹴りを合わせてスリップダウンを取り、互いに距離を取りながら、一気に詰めてからパンチ、ミドル主体で打ち合いとなる。最終ラウンドは互いに前に出ながらパンチ、ミドルで繰り広げるが、拮抗した打ち合いとなる。判定はドローで延長ラウンドへ入る。延長ラウンドは、互いに手数を止めない乱打戦で打ち合いを見せ、最後まで打ち合う。マスト判定で宮木が勝利し、ジュニアキック-30kgタイトルの防衛に成功する。

オープニングファイト第1試合 RKS KICKルール ジュニアキック-27.5kg王者決定戦 2分2R 延長1R

〇森 圭史(柏塾)
×太田 依武希(VICTORY GYM)
判定3-0(20-19、20-18、20-18)
※森がRKSジュニアキック-27.5kg王者となる。

1ラウンドは互いに距離を取りながら、ミドルで入りながら打ち合いとなり首相撲になるが、森が膝蹴りを浴びせ、首相撲を有効に使う。最終ラウンドは森が前に出てからパンチ、ミドルで攻め、首相撲で崩しも使う。大田も返すが、手数で森の優勢は揺るがず、判定では3名全員が森を支持し、森がジュニアキック-27.5kg王者となる。

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