■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK 76
■日時:2025年12月14日(日)
■会場:テクスピア大阪
■住所:大阪府泉大津市旭町22-45
記事:三野龍生、写真:石本文子
12月14日(日)泉大津市・テクスピア大阪において『DEEP☆KICK 76』が開催された。2025年最後のDEEP☆KICKとなった今大会ではアマチュアファイトから計4度のダウン、何よりプロでも珍しいダブルノックダウンが飛び出る激しい打ち合いで大会が始まると、ダブルメインイベントでは-65kg王者のTETSU、-53kg王者の棚澤大空がそれぞれ圧巻の実力を見せつけ初防衛に成功。また大会途中にはDEEP☆KICK 2025 YEAR AWARDSの受賞者発表が執り行われ、2025年を最も盛り上げた計9部門の表彰が行われた。年明け、2026年1発目の大会は1月25日(日)豊中市・176BOXにて「DEEP☆KICK ZERO 26・27」が決定している。
ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-53kgタイトルマッチ 3分3R
〇棚澤大空(TEAM TEPPEN)
×中田史斗(究道会館)
判定3-0(30-28、30-28、30-28)
※棚澤がDEEP☆KICK-53kg王座初防衛に成功する。
3月にDEEP☆KICK-53kg第7代王者に輝いた棚澤大空(TEAM TEPPEN)の初防衛戦、7月より始まった挑戦者決定トーナメントを勝ち上がってきた中田史斗(究道会館)がベルトに挑戦する。棚澤は現在無敗、11月にはRISEでも第4代RISEフライ級王座決定トーナメントに出場すると準決勝で勝利、次期RISEフライ級王座決定戦を控えているニュースター。対する中田はバチバチの打ち合いを好む激闘家、今回が3度目のトーナメント出場で得たチャンスなだけに気合は十二分だ。
両者は今年2月に当時の王座決定トーナメントで対戦した経緯があり、その際は棚澤が判定勝利を収めている。中田からすればリベンジとベルト奪取をダブル獲得を狙いたいが果たして。
1R、ワンツーにローと鋭くも威力の見える一撃を放つ棚澤に対し中田はカーフキックを軸に近距離では左フックに膝と繰り出していく。棚澤はジャブにストレートと真っすぐのパンチがメイン、踏み込みの速さにも目を見張る。中田も随所でヒットを見せるもこれといった差は出ないか。
続く2R、やや変則的なリズムで近い距離での攻防を狙う中田、しかし棚澤は冷静にワンツーを軸にフック、ボディにハイキックと繰り出していく。ラウンド序盤には中田をロープに張り付けての連打を見せるなど徐々に目立っていくのは棚澤の攻勢。パンチもよく見えている、中田のパンチに首をひねって対処していく。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-19、1名が20-18で3者共に棚澤を支持。
最終ラウンド、ここで逆転を狙いたい中田は近距離での攻防を狙うもジャブにボディ、そしてワンツーでヒットを量産する棚澤の牙城を崩せない。ラウンド中盤には中田の手数が減る印象もありここでも棚澤のヒットが目立っていく。残り時間が1分を切ると中田も再びエンジンをかけなおすが棚澤には届かず試合終了。3者共に30-28、棚澤が2度目の対戦も判定勝利を飾り無敗のままに初防衛を成功した。
しかし試合後「このままじゃあかん、もっと強ならなあかん」と納得のいかない表情を浮かべ呟いた棚澤はマイクを握ると「これからもっと上を目指して、来年のRISEフライ級王座決定戦、優勝できるよう頑張るのでこれからも僕に期待と応援してくれたら嬉しいです」と語った。
これでプロデビューから11戦11勝3KOと無敗記録を11に伸ばした棚澤、勢いそのままにRISE王者のベルト戴冠を達成できるか。来年行われるRISEフライ級王座決定戦、棚澤の勝利と2本目のベルトを巻く姿に是非期待してほしい。
ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-65kgタイトルマッチ 3分3R
〇TETSU(月心会チーム侍)
×大前洸貴(INFINITY KICK BOXING GYM)
判定3-0(30-28、29-28、30-27)
※TETSUがDEEP☆KICK-65kg王座初防衛に成功する。
ダブルメインイベント2に引き続きもう1つのタイトルマッチ、昨年12月にDEEP☆KICK-65kg第6代王者に輝いたTETSU(月心会チーム侍)の初防衛戦として9月の挑戦者決定戦を制した大前洸貴(INFINITY KICK BOXING GYM)が対峙した。TETSUは1度トーナメントで苦渋を飲むもその後王座決定戦に選出され見事にTKO勝利、涙のベルト戴冠を果たしている。その後はRISE、PRO-KARATEDO達人、BreakingDownなど様々な舞台で活躍しているファイターだ。対する大前は今回が2度目の王座挑戦、一時期はキックボクシングから遠ざかる時期があるも9月、大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)との挑戦者決定戦は2025年の「ベストバウト賞」に選ばれるほどの激闘に、そしてその試合を制し挑戦権を獲得している。
そんな両名の試合は1R早々から急展開を迎える。左前蹴りを蹴りながら入りどころを伺う大前に対しTETSUはジャブにローと鋭い動きを魅せると、パンチで大前が下がったところに追いかけざまの右ハイキックで1R序盤からダウン奪取を果たす。すると大前はここでスイッチオン、激しく圧をかけながら前に前にと踏み込んでいく。それでもTETSUは慌てない、打ち合いに応じながらも着実にヒットを稼いでいきラウンド終了、1Rはダウンを含めTETSUのラウンドだ。
続く2R、ダウンを獲り返したい大前は早々から圧をかけていきTETSUをロープ際に詰めてのパンチ連打に繋げていく。しかしTETSUのガードは堅い、下がらされる場面が続いていくもジャブにストレートで対応しながら大前の勢いをいなしていく。序盤は大前のアグレッシブさが光るも、ラウンド後半はTETSUのパンチのヒットにディフェンスの巧さが光った形だ。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-18、1名が19-18で3者共にTETSUを支持。
最終ラウンド、後がない大前は更に近距離に詰めていきストレートを打ち込んでいく。しかし、時折目立つヒットもあるが流れを変えるまではいかない。TETSUはジャブを中心にヒットを重ね、ここでも大前の勢いをしっかりといなしていく。2・3R共に大前は圧巻のプレスを見せるがTETSUの巧さがそれを上回った形だ、結局そのまま試合は終了。結果は3者共にTETSUを支持しTETSUが初防衛に成功した。
試合後、喜びというよりは安堵の表情を見せたTETSUはマイクを握ると「今までの試合で1番しんどかったです、今の自分のままではもっと上にはいけないと思うので、明日からでも練習再開して、もっともっと来年は上を目指せるように頑張ります、もっともっと有名になるように頑張るのでこれからもTETSUに注目してください、ありがとうございました!」と語った。
昨年12月には涙のベルト戴冠を果たし、様々な経験を糧に更に上を目指すと宣言したTETSU。更なる飛躍を誓ったTETSUの2026年のストーリーにも是非注目してほしい。
セミファイナル DEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
〇KING弥百希(ROYAL KINGS)
×榎木友星(ビンチェレあべの)
判定3-0(30-29、30-29、30-29)
※KING弥百希がDEEP☆KICK-70kgタイトルマッチ挑戦権を獲得する。
DEEP☆KICK-70kg第5代王者・本野有哉(照道会)へのタイトルマッチ挑戦権を懸けたトーナメントの決勝戦。3月までは無敗を誇るも本野に判定負けでプロ初敗北を経験、ここでリベンジを誓う同級1位のKING弥百希(ROYAL KINGS)と、トーナメント準決勝で敗北を喫するも勝利者が怪我で辞退のため再びチャンスが舞い込んできた同級3位の榎木友星(ビンチェレあべの)が激突。両者は昨年7月に対戦経験があり、その際は弥百希が3RTKO勝利を掴んでいる。とはいえ当時は弥百希がプロ2戦目、榎木はデビュー戦。そして互いに今回でプロ6戦目、実力にも徐々に深みが出始めている頃なだけに前回とは一味も二味も違う展開となるか。
果たして1R、サウスポーに構える弥百希はインローで下を削っていく。榎木はスイッチしながらストレートにショートアッパーなど細かく手数を出していく印象。弥百希は下を削りながら強い一撃を狙い、榎木はアグレッシブに手を出しながらチャンスを伺うも1Rは差が出ないか。
続く2R、ストレートに膝と手数を増やしていく弥百希、榎木も細かくパンチを放つ中でフックにストレートとヒットさせていく。威力の見える弥百希のパンチ、手数でヒットを稼ぐ榎木となるもここでも差は出ないか、2R終了時点でのオープンスコアは3者ともに20-20でイーブンとなる。
最終ラウンド、このラウンドを獲った方が勝利を掴むだけに開始早々から互いのパンチがぶつかり合う。弥百希がパンチラッシュで前に踏み込めば榎木もそれに呼応し下がらず打ち返す、弥百希が右フックにストレートとヒットさせれば榎木はストレートを2連続でヒットさせるなど重厚な一撃の交差が続いていく。延長もあり得るかという試合展開になっていくもラウンド後半には弥百希の攻勢、とりわけストレートにボディツーが目立っていき、判定は3者ともに30-29と3Rの弥百希の攻勢を支持、弥百希が2度目の対決となった今回でも勝利を掴んだ。
判定で名前が呼ばれるたびに「シャー!」と感情を爆発させた弥百希。すると試合後、現王者である本野もリングイン、マイクを握ると「僕は空手家なので、空手家として敬意をもって次戦は倒したいと思います。前回は判定で(弥百希に)勝ったんですが、次は判定にするつもりはないので、皆さん楽しみにしててください」と語ると、対する弥百希は「3月に本野選手に負けてから正直格闘技への熱も冷めて気合が入ってなかったんですけど、本野選手へやり返すチャンスが決まってからしっかり準備してきたんですが(今回は)ふがいない試合に終わっちゃいました。でも残り3か月あるので、本野選手、やられる覚悟をもってやりにいくので、3月は面白いバチバチの試合をしましょう」と語った。2度目の対決となる両者、本野が前回同様に勝利を掴み王者の風格を見せるのか、弥百希がリベンジ達成と共に次こそはベルト奪取を果たすのか。両者は来年3月、テクスピア大阪で開催予定の「DEEP☆KICK 77」にて王者・本野有哉vs挑戦者・KING弥百希としてDEEP☆KICK-70kgタイトルマッチで激突する。
第7試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R
×龍翔(BLACK☆Jr)
〇花見浩太(NJKF大和ジム)
1R TKO(レフェリーストップ)
本日一番の衝撃を与えたのはこの試合だろう。DEEP☆KICK-63kg契約で行われた同級2位の龍翔(BLACK☆Jr)と名古屋の名門・NJKF大和ジムからの刺客として今回がDEEP☆KICK初参戦となる花見浩太(NJKF大和ジム)の1戦。花見からすれば上位ランカーが相手だけあってここでランキングを食ってやるという気迫が見える、龍翔としては先のトーナメント出場を狙い上位ランカーとしての意地を見せつけたい所だ。
1R、互いにローを軸に探り合うような静かな立ち上がりを迎える中、龍翔の踏み込みに合わせて放たれた花見の威力抜群の右ストレートが龍翔にヒットしそのまま花見がファーストダウンを奪う。明らかな急展開にあっけに取られる会場、すっと立ち上がり落ち着いた表情を見せる龍翔だがダメージはありそうだ。花見はそのまま距離を詰めていくと再びの右ストレートを龍翔にクリーンヒットさせ腰が落ちた所にパンチラッシュで2度目のダウン、ダウンカウントが進む中で龍翔のダメージを見たレフェリーが試合をストップし1R1分28秒。同級上位ランカー相手に2発の右ストレートで2ダウンを奪った花見がTKO勝利を奪った。
これで花見のランキング上位入りもほぼ確実、果たして先のトーナメントにて台風の目となり得るか。
第6試合 Ayaka 引退エキシビジョンマッチ 2分1R
-Ayaka(健心塾)
-百花(魁塾)
※エキシビジョンのため判定無し。
元・ミネルヴァ日本ピン級王者・WBKF世界女子ライトフライ級王者と2本のベルト戴冠歴のある”Fortune Red”ことAyaka(健心塾)が引退を表明。DEEP☆KICK実行委員会ではAyakaの雄姿を称え引退エキシビジョンマッチの開催を決定、対戦相手として名乗りを上げたのはDEEP☆KICK QUEEN -46kg1位であり互いに仲のいい相手と話す百花(魁塾)が務めた。
エキシビジョン前の映像でも百花は「バチバチに打ち合いましょう」と語っていたが、試合はエキシビジョンとは思えない威力のあるローにパンチが交差していく。時折、Ayaka・百花共に笑顔を見せるも互いにヒットを奪い合う打ち合いは最後まで続いていき試合終了、最後は疲れた表情を見せるAyakaを百花が抱きしめた。
試合後、百花は「Ayaka、現役生活お疲れ様でした。同じ選手として引退というのも悩んで決めたことやと思うから、寂しいけど、これからのAyakaの新しい人生を応援してます。Ayakaらしく、天真爛漫に可愛い笑顔でこれからも頑張ってください」とエールを送った。
その後、引退セレモニーが開かれ記念動画が流されると、DEEP☆KICK実行委員長・林裕人から記念パネルの贈呈を始め各代表・スポンサー・関係者から続々と記念品・花束が贈られた。その後、Ayakaはマイクを握り各関係者に感謝を述べると「百花選手とは同じ階級だったんですが、(私が)大きくなってしまって本当にすいませんでした(笑)」と百花に伝え、「私は世界王者を目標に14年間格闘技を続けてきました、その中で怪我や苦しい時は何度も辞めたいと思いましたが、そのたびに父から「やるからには最後までやり切れ」と活を入れられ、母や妹たちにも支えられ、ここまでこれました。強くなかった私が日本タイトルを取り世界ベルトが獲れたのは自分1人の力ではなく、皆さまのおかげです。この場を借りてもう1度、ありがとうございました。最後に、応援してくれた皆さま、支えてくださったスポンサー方、今までに戦ってくれた選手たち、一緒に練習した仲間たち、指導してくださった会長・先輩、本当にありがとうございました、最後まで締まらなかったんですが、キックボクサーのAyakaを応援して頂きありがとうございました」と涙に詰まりながらも感謝を伝えきった。
そして引退の10カウントゴングを聞いたAyakaは涙を堪えながらも胸を張ってリングを後にした。最終プロ戦績は21戦13勝8敗2KO、可愛らしい顔からは想像が出来ないようなバチバチの打ち合いの中で勝利を掴んでいき、数々のベルトと伝説を掴んできたAyaka、そんなAyakaの第2の人生を心から応援したい。
第5試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
〇泰生(NJKF誠輪ジム)
×小野田琉己(teamBonds)
判定3-0(30-28、29-28、30-27)
DEEP☆KICK-51kg契約で対峙したのは泰生(NJKF誠輪ジム)と小野田琉己(teamBonds)。聞けばこの両者はSTYLE高等学院の1年生とクラスメイトであり仲のいい親友との事。そんな学校では笑い合う2人が今宵はDEEP☆KICKの地で”敵”として相まみえることとなった。
試合は1R、ガードを固めながらフックとボディブローを軸に前に打ち出る小野田に対し泰生はジャブを基軸に真っすぐのパンチにローでヒットを重ねていく。互いに最軽量急なだけあって1つ1つの攻防が速い、続く2Rもジャブにワンツー、ハイに前蹴りと距離を保ちながら放つ泰生に小野田はガードをがっちり固めて前に踏み込み速いコンビネーションを返していく。中で目立つのは泰生のヒットか、2R後半には小野田の鼻から出血が見られるようになる。2R終了時点でのオープンスコアは1名が19-19も2名が20-19、20-18でそれぞれ泰生を支持する。
最終ラウンド、ここで気合を入れなおした両者はゴング早々からパンチで打ち合う。最中で泰生のストレートがクリーンヒットしダメージの見える小野田に泰生はラッシュを仕掛けるも小野田も気持ちが強い、倒れることなく逆転を狙い打ち返していく。親友同士の気持ちのこもった打ち合いが続いていくが、ここでも徐々に泰生のヒットが目立っていく。小野田も根性を見せ最後まで諦めずに前に踏み込むもジャブを軸に泰生はヒットを稼いでいき試合終了。結果、3者共に泰生を支持しSTYLE高等学院在籍の親友対決は泰生に軍配が上がった。
第4試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
△スホン(パラエストラ森ノ宮)
△崇斗(HAKUBI GYM)
判定0-1(29-29、29-30、29-29)
DEEP☆KICK-53kg契約、スホン(パラエストラ森ノ宮)と崇斗(HAKUBI GYM)の1戦。試合は互いにカーフで削り合いながら、スホンは前蹴りにワンツー、崇斗はインローに膝と繰り出すも1Rは互角の印象。続く2R、スホンは圧を強めるもここで光ったのは崇斗の攻勢、パンチをまとめスホンにガードを固めさせたところに膝・カーフ・インローと打ち分ける展開が続いていく。スホンもストレートにフックと返すもこのラウンドは崇斗のラウンドだ、2R終了時点でのオープンスコアはジャッジ3名共に19-20で崇斗を支持する。
最終ラウンド、ここでも優勢を見せ勝利を掴みたい崇斗だったがこのラウンドで目立ったのはスホンだった。開始早々から打ち合う両者、中でもスホンはストレートにバックハンドブローなど明らかに手数を増やしていく。崇斗は細かいパンチから膝で2R同様にヒットを稼ぐも、スホンのパンチ・膝のヒットが目立っていく。結果、3Rはスホンの攻勢が支持され判定は0-1(崇斗)でドロー、引き分けとなった。
DEEP☆KICK 2025 YEAR AWARDS
■特別功労賞
中村寛(BKジム)
DEEP☆KICK-60kg第6代王者
第8代RISEライト級王者
■最優秀選手賞
吉岡龍輝(及川道場)
DEEP☆KICK-63kg第7代王者
■優秀選手賞
棚澤大空(TEAM TEPPEN)
DEEP☆KICK-53kg第7代王者
■敢闘賞
本野有哉(照道会)
DEEP☆KICK-70kg第5代王者
■殊勲賞
保井広輝(LoTgym)
DEEP☆KICK-55kg第9代王者
■新人賞
林功太郎(山口道場)
■ベストバウト賞
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
vs
大前洸貴(INFINITY KICK BOXING GYM)
■入場パフォーマンス賞
戦闘員1号(SHOCKER☆EXARES)
DEEP☆KICK-57.5kg第6代王者
■最優秀ジム賞
山口道場
※代表として新人賞を受賞した林功太郎が受け取り
第3試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R
×虎太郎(江口道場)
〇加古大晴(teamBonds)
2R TKO(レフェリーストップ)
今回がプロデビュー戦、九州から参戦の虎太郎(江口道場)とプロ初勝利を狙う加古大晴(teamBonds)の1戦。試合は1R、力強いフックを打ち込む虎太郎に対し加古はジャブに左ミドル・左ハイと放つ、中でもジャブが好印象、どんどんとヒットを重ねていく。ラウンド終了間際には加古の飛び膝蹴りが虎太郎を捉え、そのままに加古がラッシュをしかけファーストダウンを奪う。虎太郎はゴングに救われた形だ。
続く2R、先ほどダウンを獲られた虎太郎は早々から前に前にと踏み込んでパンチを振るいヒットを奪う。しかし加古は冷静、ワンツーに膝、ローでダメージを与えていくと右フックで1Rに続き2度目のダウンを奪う。ダメージは明らか、虎太郎も諦めず立ち上がり起死回生の一撃を狙っていくも、最後は再びの膝でTKO。2R1分38秒、ジャブに膝、ローと威力の見える技を次々にヒットさせていった加古が2RTKOでプロ初勝利を奪った。
第2試合 DEEP☆KICK-55kg契約 2分3R
×双葉(OU-BU GYM)
〇入本美蘭(HAWK GYM)
判定0-3(29-30、29-30、29-30)
DEEP☆KICK-55kg契約の女子ワンマッチでは互いにDEEP☆KICK初参戦となる広島県出身の双葉(OU-BU GYM)と石川県出身の入本美蘭(HAWK GYM)が対戦。試合は1R、互いに前蹴りにロー・ミドルと蹴りを中心に放つ中で、入本はジャブを突きながら膝蹴りに繋いでいく。双葉はスイッチしながらの前蹴りにローでチャンスを伺うも1Rは入本が優勢か。続く2Rも入本は膝を中心に放つ。双葉は前蹴り・ローで距離を潰してから近距離でパンチを放っていくがヒットに差は出ないか、2R終了時点でのオープンスコアはジャッジ1名が20-20でイーブンもジャッジ2名が19-20で入本を支持する。
最終ラウンド、双葉は圧を強め近距離での展開を狙うも入本はリーチを活かしながらヒットを重ねていく。ここで双葉はポイントを獲りたい所だったが入本の牙城は崩せず、結果3者共に29-30で入本を支持、入本が判定勝利を勝ち取った。
第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
×根本日向(TEAM LIGHT)
〇林ジャッカル裕人(心将塾)
判定0-3(28-30、28-30、28-30)
前戦でプロ初勝利を掴みとり今回がプロ4戦目となる同士である根本日向(TEAM LIGHT)と林ジャッカル裕人(心将塾)の1戦。試合は1R、ジャブに左フックと放つ根本に対し林は前蹴りにミドル・ローと蹴り技を中心に繰り出す。根本は近距離でのパンチ回転が速い、林はラウンド終盤にはカーフを効かせ好印象を残す。続く2R、中央に陣取る林は1R同様に蹴り技で圧をかけていく、根本は入ってきたところに1・2・3とパンチ連打を放つもここでも林の蹴りが印象的か。2R終了時点でのオープンスコアは3者共に19-20で林を支持。
最終ラウンド、パンチでしとめたい根本は左フックを武器に前に打ち出るが林はロー・カーフを蹴りながら左ハイと繋ぐ。中でも左ミドルが好印象だ、時間が経つにつれ林のヒットが目立っていくと終盤には左右のハイキックに飛び膝と繰り出していき試合終了、結果は3者共に28-30で林が支持、嬉しいプロ2連勝を勝ち取った。
NEXT☆LEVEL提供試合
OPイベント、アマチュアファイトでは5試合が開催された。中でもOP第4試合で行われた”50歳越えの中谷”対決である中谷巌(心将塾)と中谷貴巳(HAWK GYM)の1戦はアマチュアファイトながらも会場から大歓声を巻き起こす激戦に。試合はいきなり急展開、1R開始6秒で早くも貴巳が右ストレートでダウンを奪う。ダメージは明らかも巌は折れない、再開後パンチをもらいながらも前に押し出て打ち返していく。すると2Rには巌が左ストレートを効かせパンチラッシュで貴巳を貼り付けに、そのままスタンディングダウンを奪い返したと思った最中、同タイミングで放たれた貴巳の右ストレートが巌を捉えるとプロでも珍しいダブルノックダウンが巻き起こりそのまま試合終了。判定は各ラウンドにダウンを奪った貴巳が判定勝利、「50歳を超えてもまだまだ現役」というのを貴巳・巌ともに体現したような1戦であった。
オープニングファイト第5試合 AssessmentMatch-60kg契約 1分30秒3R
×金城壮志(魁塾)
〇吉川聖優(G.O.D)
判定0-2(28-30、29-29、28-30)
オープニングファイト第4試合 -65kg契約 1分30秒2R
×中谷巌(心将塾)
〇中谷貴巳(HAWK GYM)
判定0-3(16-18、16-18、16-18)
オープニングファイト第3試合 -50kg契約 1分30秒2R
〇永野美早姫(TEPPEN GYM 大阪)
×角南果音(ビンチェレあべの)
判定3-0(20-19、20-18、20-19)
オープニングファイト第2試合 -55kg契約 1分30秒2R
×竹田はる(HAWK GYM)
〇伊奈蒼司(心将塾)
1R TKO(レフェリーストップ)
オープニングファイト第1試合 -42kg契約 1分30秒2R
×山口浬(パラエストラ森ノ宮)
〇上野晃勢(魁塾 中川道場)
判定0-3(19-20、19-20、19-20)






























































