2025年3月23日DEEP☆KICK 73レポート

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■主催:DEEP☆KICK実行委員会
■名称:DEEP☆KICK 73
■日時:2025年3月23日(日)
■会場:テクスピア大阪
■住所:大阪府泉大津市旭町22-45

記事・写真:池田博紀

メインにて見事TKOで勝利したKING陸斗は最初に「僕の試合面白かったですか?」と観客に呼びかけ反応を喜び、松山のパンチが強かったと称え、防衛戦までにサポートしてくれた関係者、ファン、スポンサーに感謝を述べ、今後はDEEP☆KICK王者としてRISEの強い選手や他団体王者に勝って行かならければならないと王者としてのプライドを見せ、会場のファンへ決意を見せた。
KING陸斗も若く、敗れはしたが接戦を見せたダブルセミファイナル2の山田も同じく若い、それらの選手が活躍するDEEP☆KICKでは、確実に実力と才能がある選手の育成が出来ている。過去にも書いたがDEEP☆KICK王者となれば、RISEなど大きい団体へ参戦する上で、タイトルホルダーとして価値があり、RISE上位ランカーと対戦する機会が得られるなど、ファイターとして闘うリングの選択肢が大幅に増える。DEEP☆KICKには今後も近畿、西日本地域にて有力な選手育成に期待したい。

メインイベント DEEP☆KICK-51kgタイトルマッチ 3分3R

〇KING陸斗(ROYAL KINGS)
×松本愛斗(月心会チーム侍)
2R TKO(レフェリーストップ)
※KING陸斗が-51kg王座の初防衛に成功する。

KING陸斗がインロー、はローを入れながら、サイドに動き、松本は前進して圧を掛けてパンチ、ローで出て来る。互いにハイミドルを繰り出し、ラウンド終盤からKING陸斗も前に出る。2ラウンド、互いに前に出てから打ち合うが、KING陸斗は左をクリーンヒットさせ松山がダウン。立ち上がる松山だがKING陸斗は左右のフックを浴びせ松山が再度ダウン。レフェリーは即座に試合をストップ。TKO勝利でKING陸斗がDEEP☆KICK-51kg王座初防衛に成功する。

ダブルセミファイナル2 DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R

×山田貴紀(山口道場)
〇棚澤大空(TEAM TEPPEN)
判定0-0(30-30、30-30、29-29)、延長1-2(10-9、9-10、9-10)
※棚澤が-53kg第7代王者となる。

開始は互いにステップを刻みながら出方を見るが、リング中央で打ち合いに移行し、互角の展開。2ラウンド、パンチで打ち合い棚澤がローを入れると、山田もミドルを浴びせる。山田が圧を掛けて前に出て攻めても、棚澤は同じだけ手数を返す。3ラウンド、リング中央で打ち合い、山田は跳び膝蹴りを繰り出し、棚澤は右ミドルを浴びせる。打ち合いの手数を止めず終始打ち合いを繰り広げ、会場を大いに盛り上げる。判定はドローとなり、延長ラウンドへもつれ込む。延長ラウンドでは、互いに抱き合ってから試合開始、山田はパンチで前に出てから膝蹴りを入れ、棚澤はパンチを浴びせ、ローを織り交ぜる。ショートレンジで打ち合いとなり、パンチで打ち合いとなり、山田はハイを繰り出し、膝蹴りを浴びせ、棚澤もパンチで前に出る。マスト判定で棚澤が勝利。DEEP☆KICK-53kg王座を獲得し、棚澤がベルトを巻く。

ダブルセミファイナル1 DEEP☆KICK-57.5kg王座決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R

〇牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM)
×松山瞬(TEAM TEPPEN)
3R TKO(レフェリーストップ)
※牧野が-57.5kg第5代王者となる。

牧野は圧を掛け、松山はサイドにステップを使いながらパンチ、ロー、ハイを繰り出す。牧野は圧を掛けて前に出り続け、パンチ、ミドルで攻める。2ラウンド、牧野は変わらず圧を掛けるが、松山はステップを使い、左ストレートを浴びせると、牧野はパンチを纏めて浴びせるなど、パンチ主体で攻める。最終ラウンド、牧野は前に出てから右のショートを浴びせ松山からダウンを奪い、立ち上がる松山に対して、左を浴びせ再度ダウンを奪う。ラストはロープに詰めてから右ストレートがクリーンヒットさせ松山がダウン。TKOで勝利し、DEEP☆KICK-57.5kg王座を獲得する。

第6試合 DEEP☆KICK-70kg王座決定戦準決勝 3分3R 延長1R

×KING弥百希(ROYAL KINGS)
〇本野有哉(照道会)
判定0-3(29-30、28-29、28-30)
※本野が-70kgトーナメント決勝に進出する。

開始は互いに前に出ながらパンチで打ち合い、パンチ主体で一進一退にて展開する。2ラウンド、パンチで打ち合うが、本野はミドル、ローを繰り出し、パンチでヒットを奪いKING弥百希は鼻から出血するが、右フックを切り口にパンチで前に出てからローを浴びせる。最終ラウンド、パンチで激しく打ち合いを展開し、真っ向からの打ち合いで互いにヒット奪い、KING弥百希は前に出るが、試合終了間近では、本野が連打でパンチを浴びせ、前に出るなど、攻勢点で印象を残す。判定で本野が勝利し、-70kgトーナメント決勝戦へ進出する。

第5試合 DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

×井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)
〇駿希(BKジム)
判定0-3(28-29、28-29、28-29)
※駿希が-55kgトーナメント決勝に進出する。

ミドルレンジで展開し、リング中央で打ち合いとなり、駿希はカーフを浴びせ、井上は接近戦では膝蹴りを使うなど互角で展開。2ラウンド、パンチで打ち合いとなり、井上が一気にパンチで前に出るなど、攻勢点を取る。駿希も左ボディを入れ、パンチを繰り出すが、井上はバックステップを使い捌くなど有利に進める。最終ラウンド、駿希はカーフを浴びせ、井上はパンチを入れるなど一進一退。しかし、駿希がパンチを浴びせダウンを奪う。立ち上がる井上はダウンで取られたポイントを奪い返すために、前に出るが駿希も打ち合いに応じる。このダウンが決定打となり、判定で駿希が勝利。-55kgトーナメント決勝に駒を進める。

第4試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R

△嘉武士(NJKF健心塾)
△細濱辰(TEAM MMK)
判定1-1(30-29、28-29、29-29)

互いにドッシリと構えてからパンチで打ち合い、嘉武士は膝蹴りも使うが、細濱もローを返し、同じだけ手数を出す展開。嘉武士がミドルを入れると、すかさず細濱もパンチを返し、互いにパンチでヒットを奪い合うなど互角のラウンド。2ラウンド、パンチ、ロー、ミドルで交差し、細濱はボディジャブを入れ、嘉武士も膝蹴りを有効に使う。パンチでは細濱はボディブローも使うが、嘉武士も膝蹴りを返すなど互いにボディも叩くなど、このラウンドも一進一退。最終ラウンド、細濱はボディを何度も入れ、嘉武士はミドル、膝蹴りで攻め、パンチで打ち合いを見せながら、真っ向からの打ち合いを全ラウンド通して見せる。細濱が左フックも見せるが、嘉武士は何度も膝蹴りを浴びせ、細濱も膝蹴りを返し、ラストは乱打戦で打ち合うが全般を通して互角の展開でドローとなる。

第3試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R

〇龍太郎(VALIENTE)
×岸佑樹(NJKF健心塾)
1R TKO(レフェリーストップ)

龍太郎が開始からパンチで攻め、岸もインロー、ミドルを返すが、龍太郎は切れ味のあるパンチ、インロー、ローで前に出てから、岸をコーナーに詰めてパンチを浴びせダウンを奪う。立ち上がる岸に龍太郎はパンチで攻め、岸も打ち合うがロープを背にしてから龍太郎のパンチを再度浴びダウン。それでも岸は立ち上がるが、龍太郎は詰めに入っており、容赦なくパンチで攻め、岸がダウン。TKOで龍太郎が圧勝を収める。

第2試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R

-田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM)
-丹孔志狼(NJKF心将塾)
※ノーコンテストとなる。

試合展開は互いにパンチを見せ、丹が左ハイミドルなど蹴りも繰り出すと、田中もフックなどパンチ主体で攻めるが、序盤で丹にローブローが入り、回復のインターバルが取られるが、回復せず試合がストップ。ノーコンテストとなる。

第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R

×根本日向(TEAM LIGHT)
〇林功太郎(山口道場)
判定0-2(29-30、29-29、28-29)

林は右にサークリングしながら動き、根本はリング中央に陣取りパンチで打ち合いながら、ロー、カーフ、ミドルを互いに見せる。2ラウンド、パンチで打ち合いとなり、カーフも蹴るが、前に出る根本に対して、林はステップを使いながら応戦する。根本がパンチで纏める印象が残る。最終ラウンド、林はステップを使いながらカーフを浴びせ、根本がパンチで前に出てきても、上手く捌きながら、距離を詰めてもパンチを繰り出し、すぐに距離を取るなど、このラウンドはポイントを奪う。ラストは互いにパンチで打ち合いを繰り広げ試合終了のゴングが鳴る。判定は林が勝利。

NEXT☆LEVEL提供試合

オープニングファイト第5試合 -55kg契約 1分30秒2R

〇勝部晴大(VALIENTE)
×井端刻也(NJKF健心塾)
判定3-0(20-19、20-19、20-19)

互いに速い回転で打ち合うが、勝部はミドル、インロー、パンチで攻めると、同じだけ井端も打ち返すが、勝部の方がヒット数で上回るが、井端も手数を出す。最終ラウンド、打ち合いはヒートアップするが、勝部は思いっきりの良い左ミドルを何度も見せ、回転の良いパンチを見せ、井端も打ち返すが、やや勝部に分がある展開。判定は勝部がフルマークで勝利。

オープニングファイト第4試合 -47kg契約 1分30秒2R

×木原彩人(02GYM)
〇山口嵐(パラエストラ大阪)
判定0-3(19-20、19-20、19-20)

ミドルレンジでのパンチ、ロー、ミドルを使い、互いに出方を見るように間合いを取るが、打ち合いになると互いに手数を繰り出す。最終ラウンドは山口がフックを連打で繰り出し、前蹴りで飛び込みながら距離を詰めてパンチで攻めると、木原も打ち返すが、このラウンドは山口が前に出る印象で攻勢点を奪う。判定に入ると山口が勝利。

オープニングファイト第3試合 -42kg契約 1分30秒2R

〇黒岩理沙(ROYAL KINGS)
×鍵山撞生樂(ツクモジム)
1R TKO(レフェリーストップ)

開始から互いに前に出ながらパンチ、ミドルで打ち合うが、徐々に黒岩が鍵山を後退させ、コーナーに詰めてラッシュを浴びせ、スタンディングダウンを奪う。鍵山はファイティングポーズを取るが、黒岩はラッシュを浴びせ、鍵山をコーナーに詰めてから手数を止めず、レフェリーが試合をストップ。TKOで黒岩が勝利。

オープニングファイト第2試合 -27kg契約 1分30秒2R

〇中島蒼(TeamFIST)
×池本常次郎(山口道場)
判定2-1(20-19、19-20、20-19)

互いにパンチ、ミドルで応酬となり、打ち合い尚且つステップを使いながら時折距離を取りながら攻め合う。最終ラウンドは池本がバックハンドブローを繰り出し、中島は前に出ながら前蹴りで放ち、パンチ、ミドルも使い、中島の攻勢が目立つ。判定では中島が勝利。

オープニングファイト第1試合 -31kg契約 1分2R

×松比良賢司(HAMA・GYM)
〇竹腰瑛留(KING LEO)
判定0-3(18-20、18-20、18-20)

打ち合いでは竹腰が前に出てからパンチ、ミドルを浴びせる。松比良も前に出るが、竹腰が優勢で印象に残る。最終ラウンドも同じく竹腰が積極的に前に出ながらパンチ、ミドルを入れ、組んでから膝蹴りも浴びせる。全体を通して竹腰が有利で判定で勝利。

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