2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナーレポート

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2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

■主催:SAMURAI METHOD やわらぎ
■協力:オフィスアナザースカイ
■名称:サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー
■日時:2018年2月4日(日)
■会場:レンタルスペース ヨカラボ
■住所:福岡県福岡市中央区舞鶴1-1-1 小財金網舞鶴ビル4階

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

既に福岡では恒例となるサムライメソッド やわらぎセミナーが開催された。グラップラー刃牙の主人公範馬刃牙のモデルとなり、格闘家を経て、現在は格闘技団体レフェリー。そして武術家として活動する平直行氏を講師として行われた。

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

第1部で行われた「やわらぎテーピングと体を良くする運動」では、手足の爪先にテーピングをする事により、体の動きの始まりを繋げ、体の機能、骨格の動きが変わる。
言わば格闘技的「脇を閉める」をテーピングでする、これらによって神経で体が変わるのが、やわらぎテーピングである。
体を動きにくくすると体のパフォーマンスを上げる、テーピングを巻くだけで柔軟性が増し、更に動作を複合する事で体への効果が上がる。
肩では投球などはテコがバランスを握っている、それらのセッティングもテーピングで皮膚に刺激を与えるだけで効果が上がる。
また握りに関しても、敢えて持ち手で穴を作り持ちにくくする、そうする事により指が動き、プロゴルファーなども、クラブを握る際は隙間を作っており、同じような動作を行っていると平氏が説いた。
昔の人が出来た動作を学ぶのが、やわらぎ操体法であり、その中で呼吸が重要であり、横隔膜を刺激する事で、前屈が出来る様になる。呼吸が幅を広げると環境の変化の重要さを説いた。
それは楽な環境、現代の生活環境では動かせない筋肉を動かすことであり、山などを登る際は、それらは自然に動く、それらを武術として追及する事が古流の武術の隠された根幹であり、明治以降の空手とは異なる体の使い方である。
平氏が実践した事だが、食の元でサツマイモを生のままで食べてみると、それだけで咀嚼が十分でき(充分に咀嚼しないと飲みこめない)その結果十分な唾液が出て食事中に飲み物を全く飲みたくないという食事中に飲み物を欠かせない現代の食生活とは全く異なる食事になったという。充分な咀嚼を頭で考えた回数でこなす現代の食事に疑問を感じたとも語った。十分な咀嚼は、充分な消化液の分泌も自然に行なうので食後の感覚も非常に良かったという。ケーキやプリンを食べて、便利すぎる環境で生活をしている現代人は間違った体のセッティングをしていると説いた。

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

休憩中には、体の不調を訴える参加者への施術が行われた。やわらぎの最新のテクニックである、人体と電気的な存在の関係を用いた施術が行なわれた。人体を医学ではなく化学で分析すると人体も原子の集まりであり、原子は電子中性子陽子により構成されている。体を動かす意識とは脳波であり脳波も電気的な物である。それが故に脳波を測定することが出来る。聞きなれない言葉の連続に参加者が若干戸惑いながらも真剣に耳を傾けていたのが印象的だった。人体にも電気的な物が存在しそれを神経がキャッチすることで筋肉が動くという言われてみれば当たり前で武術や施術では始めて聞くような理論であった。筋肉を動かす仕組みは体に存在する電気的な物と脳波の反応によって起きる電気的な変化を神経がキャッチすることで始まる。それ故体に一部に電気的な変異が起これば神経が間違った情報をキャッチし筋肉が反応する。これにより筋肉の異常緊張が起こる。これが武術の科学的な解釈であり活殺の両面における現代的な解釈であると説明しながら施術が行なわれた。この施術により参加者の腱鞘炎は元の状態に改善したのである。始めて聞く説明ではあったが、結果を見たことで参加者は興味をそそられたようであった。

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

2018年2月4日サムライメソッド やわらぎ福岡セミナー

第2部「導引術」と「やわらぎ操体」では、指の形を作りながら、握る動きが行われた。指の形で動きが変わり、それらを施術に活かせる。
その中でチョークスリーパーを外す運動で肩凝りが治せると言ったものまであった。
骨の動きが悪いことは神経の伝達が悪い。頸椎が良ければ体に良い神経伝達が行われる。
そこで行われたのは、グランド太極拳。寝そべりながら、体の奥を動かす運動法である。
普段使わない動きは、指先まで繋げる。そうすることで動かしていないから出ている不調を動かすことで治す。それは捻りで奥への筋肉へ刺激を与えることである。
平氏が、武術的な体の使い方で、崩しを見せたが、これらの技術はムエタイの高等上級者や格闘家の武術的使い方を知っている者も試合で使っている技法である。
動かしていないところを動かす。そしてよりやり辛い動きが武術となる。言わば活法と殺法は陰と陽の関係であると言えるだろう。
今回のセミナーで学んだことを毎日5分するだけで体は変わる。と平氏は説いた。
今回はやわらぎ操体法白帯の技法が数多く行われたが、福岡セミナーが更に回数を重ねることで青帯、茶帯、黒帯の技法が行われることを期待したい。
次回は2018年5月27日(日)開催予定となっている。

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