■主催:SAMURAI METHOD やわらぎ
■名称:サムライメソッド やわらぎ兵庫セミナー
■日時:2025年7月13日(日)
■会場:一心館神戸
■住所:兵庫県神戸市中央区二宮町4-20-3
記事・写真:池田博紀
神戸で開催された今セミナーではグレイシー柔術、柳生心眼流を学んだ平氏だからこそ出来る、殺法を身体を良くするための活法としての技術を解説し、グレイシー柔術の本質を語り、日本古来の柔術が廃れつつあるが、平氏はセミナーを通じて、全国の参加者に口伝として伝えている。
メモの重要性を語り、頭で入れる事、そしてすぐに頭から引き出すことの重要性を語った。
今後も日本人を元気にするセミナーの開催に期待したい。
サムライメソッド やわらぎセミナーは現在では全国各地で開催されており、筆者も福岡セミナー、熊本セミナー、大阪セミナー、京都セミナーと参加しており、今回の兵庫で開催された神戸セミナーで5県目となり、最初の福岡セミナーは2014年頃が最初だったと記憶している。
第1部は手技伝練習会として行われ、セミナーでは平氏は楽しく、面白くセミナーを合間で盛り上げながら行い、そこでは柳生心眼流とグレイシー柔術で学んだ事で分かってくる骨絡について語り、冒頭ではメモは説明を聞きながらメモを取るのではなく、まずは聞いてから頭に入れてから、終わってからメモを書く事の重要性を語り、格闘技、施術でも色んな技を知っていても、スッと出てこないと試験でも何でも負ける。だから聞く事に集中して聞いて、頭に入れ、すぐに引き出せるように頭で整理させる頭の回転を早くさせる事が重要なのだろう。
人間は体に電気が流れており、骨に刺激を与えると骨伝導が起こる。平氏はそれらを活かすだけで、施術の効果が上がる技法を解説し、筋肉柔らかくすると骨が強く動く、それが柔術であり、柳生一族にもそれらの骨を使った技法を修めており、活法として現在まで残っている技法である。平氏は心の揺れ動きを、水に映る月の様に波立たない状況を心だけでなく頭、更に足に繋げる事を水月と述べ、それらを施術へ活かす技法も見せた。骨伝導を施術に活かす技法は、相手の足を伸ばす際に、足裏に叩くだけで更に伸びてから、更にストレッチの効果があり、肩甲骨を手で捉えるだけで施術の効果が出るなど、全く驚くべき事でストレッチ効果が出るなど感服する内容であった。腕に関しても繋げてから、手首、肘に骨伝導を加える事で、不思議な力が出り、それをスイッチと例え、柔術は力でなくスイッチを入れる技法を過去の日本人の多くが使っていた。また相手を崩す技法も見せ、それらがグレイシー柔術の本質であり、今のブラジリアン柔術が競技性を求めてから、失っている物であり、セルフデフェンスとして使える技法を、解説して見せ、人間の身体の奥深さを学ぶことが出来たそして、
手技伝練習会に参加したメンバーは全員が真剣で真面目に聞いており、平氏の技法がセミナーを通して、全国の有志を通じて広まるだろう。
グレイシー柔術の基本と身体操作のコツとして行われた第2部は、主に身体に油を差すような、柔術を活法として生かし、自身や相手を健康にする技法として、耳を折りたたむ、目の近くを触れる、鼻を広げるなど、これらをするだけで、身体の奥までが動き健康になれる。グレイシー柔術は自然が力をくれると知っており、グレイシー柔術のベースとは立ち方であり、スタンドアップを重視してから、立ち方が出来てから寝技を学んでいた。グレイシー柔術は心身を良くし、護身術として体系が本質であり、骨と歯が骨伝導で流れる電気が多く、それを骨絡と日本古来の柔術は、それを分解してから技術を培ってきた。経絡を大陸から入れ、そこから骨絡を生み出してきた。それらで相手に後ろから組まれた際に、平氏が伝えた腕を野生猿の様に振るだけで、大きな力が出てから、グレイシー柔術でも同じような技術が存在する。最後は相手の身体を良くする施術を学び、肩甲骨に圧を加える、相手の方を動かす際に、耳を折りたたんだり、目の近くを触れる事で、奥まで動かして健康に出来ることを学べた。
これは筆者が後日、千葉まで平氏の施術を受けるために、訪れた際に聞いたが、第2次世界大戦では日本兵は小柄だが柔道、空手、柔術を学んでいる兵士が多く、アメリカ兵も警戒した模様だが、日本は明治維新から西洋化し日本人は弱くなっており、第2世界大戦の技術を「抜け殻程度」と評価し、その抜け殻程度でもアメリカ兵からすれば、警戒するレベルだったと言う。そして江戸時代より戦国時代の侍が一番強く小さい頃から武術を学んでおり、身体が強かったので14歳程度で元服して、成人の大人として扱ってくれており、侍は馬に乗ってから、槍を振り回していたので、その身体能力は現代人とは比べ物にならない、例で言えば小さいから競技をしているレスリングの高校生チャンピオンの練習量が、40から格闘技など始めた人間と比べた場合、40代が10年続けたとしても、高校生チャンピオンの部活で行った練習量に勝てる筈が無いと述べた。そして筆者も武術を学んでおり、そこで質問したのだが、ボクシングの世界チャンピオンなども、実は武術的な動き出来ているのでは?と聞いたら、達人レベルで出来ていると即答した。
サムライメソッド やわらぎセミナーは健康になるためのセミナーだが、そこで学べる技法は格闘技などにも活かせる要素が大いにあると感じている。
平氏は現在、自身の技法を受け継げる者を育成しており、セミナーを通じて、技術を学び、自身と人を健康にし、日本全国に日本古来の技法を広めることに期待したい。