2025年10月5日NJKF2025 west 4thレポート

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■主催:NJKF誠至会、誠至会プロフェッショナル
■認定:ニュージャパンキックボクシング連盟
■名称:NJKF2025 west 4th
■日時:2025年10月5日(日)
■会場:堺市産業振興センター
■住所:大阪府堺市北区長曽根町183-5

記事記事・写真提供:NJKF誠至会、誠至会プロフェッショナル

トリプルメイン3試合は、日泰国際交流戦となる。在阪タイ人が応援に駆け付ける国際色豊かな大会となった。
オープニングファイト2の古希記念ファイトはこの日一番の盛り上がりをみせ、勇気と感動を与えた1戦であった。

トリプルメインイベント 3 日泰国際交流戦 -60kg契約 3分3R ※ヒジあり

×佐藤 亮(NJKF健心塾/NJKFスーパーフェザー級王者)
〇ファーモンコン・タエンバーンサエ(JOE GYM/タイ国/ワンソンチャイ バンタム級王者、ラジャダムナン バンタム級2位、ルンピニ―スタジアム バンタム級4位)
3R KO

日泰国際交流戦、大将はNJKFスーパーフェザー級王者佐藤亮が務める。
1R立ち上がり、互いにローキック、カーフキックを交えながら距離を探る展開。
ファーモンコンがミドルキックからのハイキックで佐藤を揺さぶるも回避される。佐藤は鋭いボディを差し込み、ファーモンコンは右ヒジで距離を詰めにかかる。佐藤はファーモンコンのストレートにカウンターを合わせるなど攻めていくもお互い決定打に至らなかった。
2Rファーモンコンがミドルキックを繰り返し放ちリズムを作りにかかるが、佐藤は的確なワンツーやフックで応戦する。中盤、佐藤がファーモンコンのミドルキックをキャッチし、カウンターのストレートを見舞う場面もみられたが、ファーモンコンがポジショニングと体重のかけ方で優位を築き、終盤にかけてその展開を継続。
終盤、ファーモンコンが再び首相撲に持ち込むと、佐藤のボディに鋭い膝蹴りを2連打。
3R
佐藤がフェイントを交えた肘打ちで接近戦を仕掛けるもわずかに空を切る。
直後、佐藤が放ったハイキックをファーモンコンが回避、ファーモンコンの右ヒジが佐藤のアゴを完璧に捉える。佐藤はその場に崩れ落ち、レフェリーが即座に試合をストップ。3R56秒ファーモンコンのKO勝利となった。
・総評
互いにテクニカルな立ち上がりから始まり、要所での打撃と首相撲で見応えのある展開を見せた。
佐藤はパンチ・蹴りのコンビネーションを交えた打撃戦で光る場面も多かったが、ファーモンコンの冷静さとフィニッシュ力が一歩上を行ったと言える。

トリプルメインイベント 2 日泰国際交流戦 フェザー級 3分3R ※ヒジあり

〇森田 陸斗(NJKF誠至会/NJKFフェザー級8位)
×Yodsenchai Sor sengchai(タイ国)
1R KO

日泰国際交流戦、中堅は森田陸斗が務める。
1R序盤、ヨーセンチャイの鋭い前蹴りが森田をとらえ、リング中央からロープ際まで吹き飛ばされ会場がどよめく。続けてヨーセンチャイはフェイントを交えたミドルを放ち優勢に見えるも森田が得意のパンチを主体に立ち回り、鋭いワンツーがヨーセンチャイをとらえダウンするも立ち上がり試合再開。
パンチを警戒しつつ左ミドルキック2連撃を繰り出すヨーセンチャイだったが、森田のワンツーに怯み下がったところにすかさず左フックが撃ち込まれ森田の1R21秒KO勝利で幕を閉じた。
・総評
序盤からヨーセンチャイはミドルキックを主体に攻撃を繰り出し、前蹴りで森田をロープ際まで吹き飛ばすなど完全に流れをつかんだように見えたが、森田が得意のパンチ主体の攻撃に切り替えてからヨーセンチャイに打撃があたるようになり、森田がワンツーでダウンを奪取。立ち上がったヨーセンチャイに対して圧力をかけ続け、最後は鋭い左フックで仕留め、1R1分21秒のKO勝利を収めた。序盤の劣勢を跳ね返した森田の勝負強さと打撃精度が際立った一戦となった。

トリプルメインイベント 1 日泰国際交流戦 バンタム級 3分3R ※ヒジあり

〇山脇 飛翼(K-1ジム心斎橋 チームレパード)
×Sengmorakot Sor chaiyo(タイ国)
3R TKO

メインイベント日泰国際交流戦、先鋒はK-1選手の中でもムエタイ志向の強い 山脇飛翼が務める。
1R開始早々山脇が後ろ回し蹴りで流れをつかみ、センモラコットのミドルキックをキャッチしてのストレートやローキックで着実にダメージを与えていく。
2Rは山脇のカーフに対しセンモラコットは首相撲で対抗し鋭いヒジを繰り出すも決定打にはならず。
3Rに入ると山脇がストレート、ジャブを入れ序盤より攻めの姿勢。ワンツーからのボディを交えたラッシュでセンモラコットをコーナーに追い込み更にラッシュをかけKO勝利となった。
・総評
開始から山脇が後ろ回し蹴りで流れをつかみ、青のミドルキックをキャッチしての打撃やカーフで確実にせめていた。センモラコットは序盤距離をとってのミドルキック主体だったが、2R以降は距離を詰め首相撲からの膝蹴りで応戦することが多くなったものの決定打には至らず序盤からセンモラコットの動きが見えていた山脇が3R目でラッシュをかけKO勝利となった。今回勝利を掴めなかったセンモラコットではあるが将来性を感じるファイターであった。

セミファイナル NJKFスーパーフェザー級王座挑戦者決定戦 3分3R ※ヒジあり

×豪(NJKF GRATINESS/NJKFスーパーフェザー級5位)
〇坂本 直樹(NJKF道場373/NJKFスーパーフェザー級8位)
判定0-1(29-29、29-29、28-29)延長0-3(9-10、9-10、9-10)

1R序盤から豪は力強いミドルキックで攻め、対して坂本はローキック、インローで距離をとる立ち回り。拮抗状態が続いたが、やや豪が優位にみえる。2R両者打ち合いからの首相撲にもつれこみ膝蹴りの応酬となる。
豪は縦ひじを交え攻め続けるも、1Rより動きの良くなった坂本には当たらず。3R坂本がワンツーからのコンビネーションでテンポよく攻める。対して豪は疲れが見え始め足がとまり防戦にまわる場面も見られたが、すきを突きワンツーからのアッパーを入れ応戦する。本線判定はドローとなり、延長戦が行われた。
延長戦は坂本がボディを3連打。豪が大振りのフックでよろめく場面もあり疲れを隠せない、坂本も疲れを見せるがパンチで攻め続ける。
お互いギリギリの体力での打ち合いを制した坂本が判定勝利となった。
・総評
序盤豪はミドルキックを起点にコンビネーションを織り交ぜ攻め続けるも3R後半から疲れが見え始め足がとまる場面が見られた。
対して坂本は攻撃を受けた後の攻め返しで着々とダメージを与え、コンビネーションで攻めていく。
延長戦では両者ギリギリの体力の中削りあいとなったが、最後までの攻めの姿勢を崩さなかった坂本が判定勝利となり、NJKFスーパーフェザー級王座挑戦者となる。

第6試合 フライ級 3分3R ※ヒジあり

〇高木 雅己(NJKF誠至会/NJKFフライ級3位)
×大久保 貴宏(NJKF京都野口ジム/NJKFフライ級8位)
判定3-0(30-29、30-29、29-28)

お互いにカーフとジャブで距離を測るというスロースタートで始まる。序盤は、打ち合いからの首相撲という展開が多くみられた。2R以降は大久保のカーフもカットされ、髙木が試合を支配しはじめる。髙木のヒジの有効打判定を獲得し、髙木の判定勝利となる。

第5試合 バンタム級 3分3R ※ヒジあり

〇中島 隆徳(NJKF GET OVER/NJKFバンタム級5位)
×天(NJKF誠至会)
判定0-3(29-30、29-30、29-28)

1R目は両者とも相手の出方を見た動きの少ないラウンドとなったが、2R目以降は序盤から打ち合いからの首相撲の展開が多く見受けられた。首相撲は概ね互角だが、天はミドルやハイキック単発攻撃なのに対し、中島は蹴りからのコンビネーションが徐々に入り始めていた。決定打こそなかったものの手数の多さと試合運びの上手さが垣間見えた中島が判定勝利となった。

第4試合 交流戦 スーパーバンタム級 3分3R

×優雅(NJKF道場)
〇辻岡 怜恩(直心会)
判定0-3(29-30、29-30、28-30)

第3試合 フライ級 3分3R

〇越野 廉成(NJKF誠至会)
×泰生(NJKF誠輪ジム)
判定3-0(30-27、29-28、30-29)

第2試合 スーパーバンタム級 3分3R

×糀 佑大(NJKF理心塾)
〇西川 佳汰(NJKF誠至会)
1R TKO

第1試合 スーパーフェザー級 3分3R

〇希祈(NJKF京都野口ジム)
×野村 亮之(NJKF TOP GUN GYM)
判定3-0(30-28、30-28、30-29)

オープニングファイト第2試合 49kg契約 1分3R

〇土居 順子(NJKF誠至会)
×三谷 麻里菜(NJKF健心塾 HIRANO)
判定3-0(30-28、30-28、30-29)

オープニングファイト第1試合 46kg契約 1分3R

〇筒井莉愛(Team FIST)
×尾方李音(NJKF TOP GUN GYM)
判定3-0(30-28、30-28、30-28)

NEXT☆LEVEL提供試合

第7試合 NEXT☆LEVEL日本統一55kg級王座決定戦 1分30秒3R

〇小福田 丈虎(team scramble)
×梶谷 斗真(team Bonds)
判定3-0(30-29、30-28、30-27)
※小福田丈虎が55kg級日本統一王者となる。

第6試合 NEXT☆LEVEL日本統一50kg級王座決定戦 1分30秒3R

〇二若 璃斗(TEAM S-joint)
×篠原 愛生(テツジム滑飛一家)
判定3-0(30-29、30-29、30-29)
※二若璃斗が50kg級日本統一王者となる。

第5試合 NEXT☆LEVEL日本統一45kg級王座決定戦 1分30秒3R

×小寺 愛斗(TEPPENGYM大阪)
〇下田 然之丞(誠剛館総本部)
判定2-1(29-30、29-30、30-29)
※下田然之丞が45kg級日本統一王者となる。

第4試合 NEXT☆LEVEL日本統一40kg級王座決定戦 1分30秒3R

×北川 大翔(ROYAL KINGS)
〇藤澤 雄大(テツジム滑飛一家)
判定0-3(28-30、28-30、29-30)
※藤澤雄大が40kg級日本統一王者となる。

第3試合 NEXT☆LEVEL日本統一35kg級王座決定戦 1分30秒3R

〇矢野 翔斗(昇龍會)
×永瀬 榮翔(NJKF TRASH)
判定2-1(29-28、30-29、28-29)
※矢野翔斗が35kg級日本統一王者となる。

第2試合 NEXT☆LEVEL日本統一30kg級王座決定戦 1分30秒3R

×山本 大地(寝屋川ジム Team Badass)
〇川端 大心(team Bonds)
判定1-1(29-29、29-28、28-30)、延長0-3(9-10、9-10、9-10)
※川端大心が30kg級日本統一王者となる。

第1試合 NEXT☆LEVEL日本統一25kg級王座決定戦 1分30秒3R

×石原 光(TEAM FIST)
〇三宅 力矢(テツジム滑飛一家)
判定0-3(28-30、28-30、29-30)
※三宅力矢が25kg級日本統一王者となる。

※NEXT☆LEVEL日本統一王座決定戦60kg級王座決定戦は関西王者空位により清水龍翔(NJKF TRASH)が60kg級日本統一王者となる。

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