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2026年2月15日NJKF2026 west 1stレポート

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■主催:NJKF誠至会、誠至会プロフェッショナル
■認定:ニュージャパンキックボクシング連盟
■名称:NJKF2026 west 1st
■日時:2026年2月15日(日)
■会場:大阪市平野区民ホール
■住所:大阪府大阪市平野区平野南1丁目2-7

記事:三野龍生、写真:三野麻以

2月15日(日)大阪市・平野区民ホールにおいて第1部『Young Fight』、第2部『NJKF 2026 west 1st』と2部に分けてのNJKF誠至会主催興行が行われた。試合は第1部からアマチュア王座決定戦で会場を盛り上げるとプロ本戦では若手選手を中心に荒々しくも勝ちに飢える激しいファイトの連続。そして第2部ではアマチュアから1R52秒決着で口火を切ると、セミ・メインではRIANA、坂本直樹と2人の新王者が誕生することとなった。何より今大会では第1部・第2部のプロ全10試合で12ものダウンが生まれ、正に「倒すことが正義」と言わんばかりの試合が多く見られた。そんなNJKF誠至会主催、第1部『Young Fight』、第2部『NJKF 2026 west 1st』の2部興行の様子をお届けする。

メインイベント NJKF スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R 肘あり

×佐藤亮(NJKF TOP GUN GYM)
〇坂本直樹(NJKF道場 373)
5R TKO(レフェリーストップ)
※坂本がNJKFスーパーフェザー級王者となる。

リベンジを狙う”王者”、再びの勝利を狙う”挑戦者”という異質な関係の結末は―。
2部興行で行われた本日の総決算、メインイベントではNJKFスーパーフェザー級タイトルマッチが開催。現・NJKFスーパーフェザー級王者である佐藤亮(NJKF TOP GUN GYM)の初防衛戦として挑戦者決定戦を制した坂本直樹(NJKF道場 373)が挑む。佐藤はプロ戦績34戦を超えておりハイレベルなテクニックで試合を支配するベテランファイター。昨年3月に悲願の戴冠達成を果たすと、その後は韓国人やタイ人との国際戦を行い今回の初防衛戦に挑む。対する坂本は強靭な肉体とスタミナを武器に前に前にと押し出るフィジカルモンスター、昨年10月の挑戦者決定戦では延長にもつれ込む激闘を制し自身初のベルトを狙う。
その両者は今回が3度目の対戦であり初顔合わせは2023年5月、その際はドローに終わると続く昨年2月の2度目の対戦では坂本が判定勝利を収めている。そして迎える3度目の対戦では、王者の佐藤がリベンジを狙い挑戦者である坂本は前回に引き続きの勝利を狙うという異質ともいえるタイトルマッチとなった。1つ違う点はタイトルマッチという事もありこの試合は5Rで行われること、果たしてこの違いは両者にとっての吉か凶か。
1R、佐藤はステップを踏みながら前手でジャブにフック、ロー・前蹴りでリズムを作っていく。対する坂本はサウスポーに構え、ゆっくり圧をかけながら左ミドル・ハイ、そして右フックから首相撲と繋いでいく。互いに長丁場という事もあり印象は静かに当て合うといった所、1Rは様子見か。そして2Rに入ると今度は首相撲の展開が増えていく。坂本が左ローや右フックを振り首相撲に入れば、佐藤はタイミングのいい左フックにロー、前蹴りと放ちながらこちらも首相撲の対処をしていく。このラウンドでも静かに、しかしやや強引にも踏み込んでいける坂本、入り際と首相撲の対処で確かな技術を魅せる佐藤と展開は徐々にフィジカルvsテクニックという流れになっていく。
そして3R、ここから坂本が流れを掴み試合が動いていく。これまでより圧を強め左ローからボディに肘打ち、そして首相撲と徐々に手数を増やしアグレッシブさを見せていく。佐藤も左フック、そしてストレートでヒットを奪っていくがラウンド中盤ごろには阪本の作る距離を佐藤がやや嫌がるそぶりも見えた。もちろん佐藤の立ち回りも悪くなく、要所で上手さが見えるもポイントを取り切れる決定的な一打が中々出ない、対して坂本はどんどんギアを上げていき左ハイからのフックにストレートとヒットを増やす、このラウンドは坂本のラウンドだろう。3R終了時点での途中経過は1名が29-29でイーブンも2名が29-30で坂本を支持する。
熱を帯びてきた4R、佐藤は取返しを狙いカーフに左フックそして縦肘で攻略を狙うが、ここで驚異的なのは坂本のスタミナだ。3Rよりさらに圧を強めるとフックツー、そして左ストレートで佐藤の頭を数度かち上げていく。これは好印象だ、流れでボディストレートに肘打ちとラウンド後半になるにつれ坂本のヒットが際立っていく、このラウンドも坂本が優勢だろう。
最終ラウンド、後がない佐藤はここで挽回を狙っていくが坂本はそれを許さなかった。やや疲れの見えた佐藤をコーナーに追いやるとストレートにフック・アッパーとパンチをまとめていき、最後は左フックをクリーンヒット。佐藤はそのままリングに崩れ落ち動けない姿を見たレフェリーが試合をストップし5R50秒、圧巻のスタミナで後半になるにつれパフォーマンスをどんどんと上げていった坂本がTKO勝利で王者を粉砕、NJKFスーパーフェザー級新王者に輝いた。
自身初の戴冠を果たした坂本はリング上で笑顔の記念撮影の後、「前回(佐藤選手に)勝ちましたけど、その分リベンジを狙って練習してくるよな、全てかけてくるんだって思ったので、僕も前回の勝ちは関係なく今回の試合だけに集中して練習してきました」と試合を振り返るとKOについては「勝つなら倒して勝ちたくて、チャンピオンの証明じゃないですけど、やっぱチャンピオンはこうじゃないとっていうのがあったので、ずっと倒すっていうのを意識してました。ただ試合中は自信あったんですけど、どこか前に出きれない自分がいて、4ラウンド終わってしんどい時にふと、応援に来てくれてる皆の顔が見えて、なんかその瞬間に「あ、これ行ける、絶対勝てる、絶対倒さな」っていう気持ちになりました、もうそこで決まりましたね」と語った。そして次の展望については「タイとか本場のムエタイで自分の実力がホンマに強いのかっていうのを試したいです、この首相撲・肘有のルールでどんどん世界に出ていきたいです」とムエタイルールでの世界挑戦という夢を語った。今回、首相撲・肘有ルールであり、NJKFという日本でもトップクラスの歴史をもつベルトを掴んだ坂本はその夢を語るに相応しいだろう、勢いのままに世界に打ち出ていく坂本の姿に是非期待したい。

セミファイナル ミネルヴァ アトム級暫定王座決定戦 3分3R 延長1R 首相撲あり・肘なし

×ほのか(KANALOA-GYM)
○RIANA(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)
判定0-3(29-30、28-30、29-30)
※RIANAがミネルヴァ アトム級暫定王者となる。

今大会唯一の女子対決は男子顔負けのタフな1戦に。
セミファイナルではミネルヴァアトム級暫定王座決定戦として同級2位のほのか(KANALOA-GYM)と同級4位のRIANA(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)がその座を競い合った。ほのかはプロ戦績15戦4勝9敗2分を誇り、2023年には当時ミネルヴァアトム級王者のMARI(ナックルズGYM)にタイトルマッチ挑戦経験があるも判定負け、次こそはと意気込んでいるだろう。対するRIANAは2023年5月にプロデビューを果たすとNJKFを主戦場にプロ戦績は7戦4勝2敗1分、今回が初のタイトル戦であり更なる飛躍を期待されるホープだ。
試合は1Rから激動、互いにパンチ・蹴りと打ち合いすぐに首相撲へと展開していく。中でほのかはパンチを主体にまとめていけばRIANAは前蹴りにカーフなどを合わせ首相撲にどんどんと向かっていく。互いにアグレッシブかつ好戦的、ベルトを狙い止まることなく動き合う。続く2Rも展開は同様、パンチ主体にまとめるほのか、顔面への前蹴りにカーフと組み込むRIANAもそこからは首相撲。しかしもったいないのは首相撲からの崩しというよりは倒れこむようなシーンが多くみられ、それによりどんどんと時間が過ぎていくようにも見えた。ここまで大きなヒット差などはないがRIANAの蹴りによる攻勢が支持され、2R終了時点でのオープンスコアは1名が20-20でイーブンも2名が19-20でRIANAを支持する。
3R、ここで両者共に更に激しく打ち合う。ファン達からの会場を揺らすような「ほのか」「りあな」コールを背に互いにワンツーの連打を打ち合う、しかし互いの前に前にという気持ちのぶつかり合いもあってかホールディングも増えていく。スタンドでの勝負は一進一退の打ち合いが繰り広げられるも首相撲の展開では倒れこむシーンがここでも見られる。互いに熱さと熱さのぶつかり合い、何より止まらないタフネスを持つ両者だからこそもっとパンチ・蹴りでの打ち合いをメインで見たいと思ってしまう展開が続き試合終了。判定は3R通じて要所のRIANAのヒットが支持され結果、0-3でRIANAが判定勝利を収めミネルヴァアトム級暫定王者の椅子を掴んだ。
涙を流しながら勝利を噛み締めたRIANAは試合後、「(ほのか選手は)圧力も凄くてがんがん来る選手でしたが前蹴りを巧く使えて良かったです」と試合を振り返ると「王者になって嬉しいって感情でいっぱいなんですけど、私の目標はRISEの王者で、それならこんなレベルじゃダメだと思うので、もっともっとレベルを上げて、どんどん上に行けるような選手を目指したい」と次なる展望を覗かせた。暫定とはいえタフな1戦を制しベルトを手に入れたRIANAの実力は疑いようもない、まだまだ進化を続けるRIANAが自身の語る舞台へ羽ばたいていく姿を楽しみに待ちたい。

第4試合 58kg 契約 3分3R 肘あり

〇豪(NJKF大和ジム)
×森田陸斗(NJKF誠至会)
3R TKO(ドクターストップ)

58kg契約にてNJKFスーパーフェザー級3位の豪(NJKF大和ジム)とNJKFフェザー級6位の森田陸斗(NJKF誠至会)という別階級のランカー同士が激突。試合は1R早々からローにパンチ・首相撲とアグレッシブに繰り出す両者。中でフックにジャブからカーフの連打を叩き込む森田、対し豪はフックツーに縦肘、ラウンド後半には左三日月蹴りから横肘に膝と繋げ好印象を見せる。2Rにはパンチを軸に前に踏み込みカーフに繋げるなど森田も良い攻めを見せるが、豪はパンチに肘打ちで押し返すと流れで左フックを効かせるシーンも、何より1Rから光るのは肘打ち、2R中盤には森田から出血が見られる。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-19、1名が20-18で3者共に豪を支持する。
3R、ここでファンたちの声援を背にギアを入れなおした森田とその勢いに呼応する豪は早々からカーフにパンチで激しく打ち合っていく。最中、2R途中から見られた森田の出血によりドクターチェックが行われると、そのままドクターストップとなり試合終了。パンチに蹴り、首相撲では互いに高い実力を兼ね備えていたが”肘打ち”で差がついたか、昨年10月の挑戦者決定戦で苦い思いを味わった豪がTKO勝利で復活の狼煙を上げた。

第3試合 スーパーバンタム級 3分3R 肘あり

×天(NJKF誠至会)
○優雅(NJKF 道場 373)
判定0-3(25-30、25-30、25-30)

スーパーバンダム級(55.34kg)の1戦とは思えない高身長、互いに177cmという天(NJKF誠至会)と優雅(NJKF 道場 373)の試合は強烈な一撃を各ラウンドで披露した優雅に軍配が上がった。
1R、ムエタイチックな構えで圧をかける天に優雅は左右のカーフをこれでもかと蹴りこんでいく。天は前蹴りにハイキックと繰り出していくも距離は優雅が支配、ラウンド中盤からは優雅のカーフで天の足が流れていくと、ラウンド後半には耐え切れなくなり優雅がカーフキックでダウンを奪う。
続く2Rには圧を強めジャブにミドル・ハイキックで詰めていく天に今度はカウンターのストレートで優雅が2度目のダウンを奪う。再開後、天も止まらずに圧をかけていくも印象的な一撃は残せないか、ダウンポイントも活き2R終了時点でのオープンジャッジは3者共に16-20で優雅を支持。
最終ラウンド、優雅はカーフキックにツーフックツーと繰り出していく。ここで勝負に出たい天は前蹴りにストレートから首相撲に繋いで活路を探る。そこから互いに首相撲の展開が増えていくとここでも優雅の技が光る、右のバック肘(回転肘)を天にクリーンヒットさせるとそのまま出血でドクターチェック、試合は再開されるもラウンド終盤だったこともありそのまま試合終了。結果、1Rはカーフ、2Rはストレート、3Rはバック肘で2度のダウンに有効打によるドクターチェックを奪い取った優雅がフルマークの判定勝利、昨年10月の初敗北からの復帰を飾った。

第2試合 58kg契約 3分3R

○遠山哲也(NJKF誠至会)
×野村亮之(NJKF TOP GUN GYM)
判定3-0(30-29、29-29、30-29)

第1試合 70kg契約 3分3R

×村木大樹(NJKF京都野口ジム)
○椋橋秀太(NJKF理心塾)
判定 0-3(26-30、26-29、26-30)

NEXT☆LEVEL提供試合

オープニングファイト第1試合 57kg契約  1分3R

○中村大和(心将塾)
×山本賢太郎(健心塾 平野)
1R TKO(レフェリーストップ)

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